ブロックチェーン革命で未来を創る!創業者・エンジニア必見のテクノロジー「ブロックチェーン」

(2018/10/10更新)

21世紀初頭にインターネットが急速に普及し、今ではインターネットによって個人が情報を発信する権利を得ました。近年注目されているブロックチェーンは、このインターネットに次ぐ革命と呼ばれており、その代表例として仮想通貨が誕生しました。これまで、国や銀行が管理主体であった通貨でさえも、特定の管理主体を置かずに個人が通貨を発行・管理できるようになっています。

この仕組みを支えるブロックチェーンは、これまでになかったユニークな発想によって構築された仕組みであることから、今後、ブロックチェーンを活用した新しいサービスが生まれ、世の中の仕組みを大きく変えていくと期待されています。

そこで今回は、ブロックチェーンとはどのようなものか解説するとともに、実践的なブロックチェーン技術をエンジニアに教えている「FLOCブロックチェーン大学校」をご紹介します。

ブロックチェーンとは?

「ブロックチェーン」とは、全ての取引内容が記録されているデータ群を、中央サーバーなしで、対等な立場の複数のネットワーク参加者が管理する技術のことです。仮想通貨である「ビットコイン」が柱としている技術としても知られています。

ブロックチェーンの特徴は、「分散して管理される」という点です。つまり、ユーザー同士が管理するので、不正や改ざんが極めて困難だということです。
また、特定の管理機関が無いので、権利が一点に集中することもありません。
セキュリティ面と管理面。どちらでも高い能力を誇っているのが、「ブロックチェーン」という技術なのです。これからインフラを整えていく創業者・エンジニアの方々もチェックしておきたい技術ですね。

ブロックチェーン技術を学べる学校がある!

このような点で近年注目を集めている「ブロックチェーン」ですが、世界的に見るとブロックチェーン技術を使いこなせているエンジニアはまだまだ少ないのが現状です。
そのような現状を変えるために、エンジニアたちにブロックチェーン技術を広めようと、実践的なノウハウを教えている学校があります。東京都の新宿・有楽町に教室を構えている「FLOCブロックチェーン大学校」です。

「FLOCブロックチェーン大学校」では、世界でも早い段階でブロックチェーンと関わっていた校長をはじめ、経験豊かな講師たちが教える実践的なブロックチェーン技術を最速3ヵ月で習得することができます。
さらに、コース終了時に受けられるスキルチェックをもとに、技術者を必要としている企業との人材マッチングを行ってくれる学校なのです。

FLOCブロックチェーン大学校の校長にインタビューしました

今回、「FLOCブロックチェーン大学校」が設立されたきっかけや、今のブロックチェーンの動向について、同学校の校長であるジョナサン・アンダーウッド氏にお話を伺いました。

ジョナサン・アンダーウッド
FLOCブロックチェーン大学校 校長
アメリカ出身のビットコイン研究者。ビットコインのオープンソース、ウォレットプロジェクト、プロトコルを定めるBIP提案に複数参加。2017年ブロックチェーン大学校株式会社を設立し、2018年FLOCブロックチェーン大学校校長に就任
—まずはご自身の経歴について教えてください。

ジョナサン:私はアメリカ出身で、2009年に来日しました。

小さな頃からずっとパソコンやプログラミングに興味を持っていまして、中学生の頃から独学で色々な開発を熱心にやっていました。来日した際も、ゲーム関係の開発会社に入社しましたが、2012年にビットコインの存在を知り、そこから技術者として興味を持つようになりました。実際に開発に携わり始めたのが2013年頃からですね。

2014年に、ビットコインなど仮想通貨の取引所「ビットバンク株式会社」の創設者である廣末氏と出会い、その創立のお手伝いをしました。その後はビットバンクの技術顧問と並行して、2017年5月にブロックチェーン大学校を開校して150人程の生徒に教えました。

2018年3月からはFLOCブロックチェーン大学校として、より多くの方にブロックチェーンを学んでいただくための活動をしています。

—FLOCブロックチェーン大学校の校長に就任したきっかけはどのようなものでしたか?

ジョナサン:ビットバンクの技術顧問をやっている時に、「エンジニアがいない」という大きな課題に直面していました。ブロックチェーンも仮想通貨も理解できるエンジニアがいなかったのです。

そこでビットバンクでは、一般的なエンジニアで且つビットコインに対してオープンなマインドを持っている人を採用して、入社後に私がエンジニアにブロックチェーンとビットコインについて教えていました。

そこで培ったノウハウを、ビットバンクのためだけではなく日本でブロックチェーンを速やかに普及させるためにもっと多くの人が学べるオープンな形にしたい、ブロックチェーンを意欲的に学びたい人を増やしたいとの想いから、日本の金融経済教育のトップランナーであるファイナンシャルアカデミーと協力をして、FLOCブロックチェーン大学校を設立し、現在は校長として活動しています。

—ブロックチェーンについてあまり詳しくない人に向けて、ブロックチェーンとはどのようなものなのか解説いただいても良いでしょうか?

ジョナサン:分かり易い例は、企業で社員が備品を借りたりするケースです。

備品を貸し出すところには管理表があると思います。例えばAさんが備品を借りる場合は、Aさんの社員番号は何番で、何時に借りて、何を借りたのかをその管理表に記入します。Aさんが借りた備品を戻したら、何時に返したかをまた名簿に記入します。その名簿に間違いや不正がないかを常に監視しているのは、総務部の方だったりしますよね。ブロックチェーンとは何か?という質問に対しては、私はそういう備品管理表だと答えます。そして、その備品管理表を管理している総務部の方を専門的にはマイナーと呼びます。常に、マイナーがブロックチェーン上で不正が行われてないかを確認しています。

また、ブロックチェーンは過去に書いたものを消しゴムで消すことは基本的にできません。つまり、ブロックチェーンは追記で管理できるものにしか向いてないということになります。

—ジョナサンさんは現在、ブロックチェーンとどのように関わっているのですか?

ジョナサン:私とブロックチェーンが交わる点としてまず挙がるのが、ビットバンクのお客様の入出金ですね。仮想通貨を入れたり出したりする際に「ソフトウェアをつけっぱなしにしていれば簡単に入出金をできる」と思っている人は沢山いるんですが、実際には仮想通貨の取引所をやっていると非常に多くのことに注意をしないといけません。例えば、法的な観点からみると、マネーロンダリング(※1)をしてないかなどをチェックしています。

※1
マネーロンダリング:「資金洗浄」のこと。犯罪行為で得た不正資金、賄賂、テロ資金など口座から口座へと転々とさせ、資金の出所や受益者をわからなくする行為。

—ブロックチェーンは今後どのような社会変化をもたらすと思いますか?

ジョナサン例えば、発展途上国では政府が不正を横行していたりする場合があります。そこでブロックチェーンを使えば、手続きをすべて公表し、みんなが平等な立場で確認ができるのです。

対して先進国では、セキュリティ面でブロックチェーンが活躍すると思います。
今の社会はスマホやパソコンでログインしてあらゆるサービスが利用できます。こういった状況で、漏洩事件やハッキングなどのトラブルが発生している一つの要因としては、セキュリティがとても脆弱なことが挙げられます。

ブロックチェーンは、みんなで不正を見張り合う技術なので、ほとんどのブロックチェーンは中身がどういう仕組みになっているのかが見えます。つまり、オープンにしているからこそ、みんなでセキュリティが脆弱な部分を固めることができるのです。このようにして、セキュリティが堅牢な仕組みにどんどん進化していくと考えています。

—今後、具体的にどのようなサービスが生まれてきますか?

ジョナサン:例えば、ニュースサイトなど記事購読がメインのサービスだと、有料会員の登録が必要になります。記事の一部を閲覧可能にして、最終的には月額の有料会員になってください、といった具合ですね。

月会費だと少しハードルが高くて申込みをしない人も、「今この記事だけを読みたい」と考えることはあると思います。そこで、ブロックチェーン技術によって生まれた仮想通貨が世の中に浸透すると、月額の課金制度ではなく、記事単位とか、読んだページ数で課金するような、少額課金(マイクロペイメント)で設計された新たなサービスが生まれてくると思います。

さらに踏み込んだ話をすると、ある会社の信用審査が必要なくなります。
どういう事かと言うと、ブロックチェーン上にある一定の取引条件を設定しておけば、その条件を満たせば取引が成立して、条件に満たなければ取引が成立しないというルールが設定できるのです。

つまり、「トラスト(信用)」という概念が必要ない、「トラストレス(信用が必要ない)」というビジネスが成立します。企業側からしても、カスタマーが何か不正をやることで後から課金をするというような心配がなくなります。

ということで、ブロックチェーンを活用した、様々なビジネスのオンライン化が進むと思います。

—現在のブロックチェーン業界の人材状況についてどう思われますか?

ジョナサンブロックチェーン人材を必要としている企業がこれからたくさん出てくると思います。これからの5年では、特にブロックチェーンを使った送金を扱うサービス関連は非常に増えると思います。5年後以降は、契約関連を扱う分野での人材ニーズが増えるのではないかと考えています。

キャリアアップを考えている人は、ブロックチェーンの基礎をしっかり勉強された方がいいと思います。ブロックチェーンの基礎を勉強することで、多くの応用技術を学べるようになります。

—最後に、創業手帳の読者にメッセージをお願いします!

ジョナサン:「ブロックチェーン」という言葉に、あまり惑わされないように気をつけてほしいですね。

ブロックチェーンという言葉を使って、色々なものを導入したり目を向けさせようとするプロジェクトがたくさん出てきていて、これからも増える一方だと思います。まずは、しっかりと「ブロックチェーンとは何か」ということを理解しながら、ブロックチェーンの最先端の展開を追うことが非常に重要だと思います。

ちゃんと勉強して、ちゃんと追って欲しい。それはご自分で学んでもいいですし、例えば社員の1人をブロックチェーン担当と決めて、その人に学んでもらうのでも良いと思います。ぜひ、FLOCブロックチェーン大学校で一緒に学びましょう。

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(監修:株式会社FLOC
(編集:創業手帳編集部)

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