注目のスタートアップ

青森県発ヴィーガンレザーメーカー「appcycle」が資金調達

company

2023年6月30日、appcycle株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、株式会社プロクレアホールディングスとスパークル株式会社が運用する「プロクレアHD地域共創ファンド」です。

appcycleは、青森市を拠点とするヴィーガンレザーメーカーです。

リンゴジュースなどに加工した後に残るリンゴの皮などの残渣を活用したヴィーガンレザー「RINGO-TEX(リンゴテックス)」を開発・提供しています。

従来の合成皮革よりも加工・廃棄時のCO2排出量が少ないこと、ポリウレタンの使用が少ないこと、リンゴ残渣の乾燥方法によりCO2を排出しない技術を採用していることなどを特徴としています。

すでに、全日空のGreen Jetのヘッドレストカバーとして採用されているほか、青森県出身のアイドル王林氏が手がけるアパレルブランド「What Is Heart」のバッグとキャップに採用されています。

今回の資金は、事業拡大のための開発、人材確保に充当します。


自動車の座席や、ソファ、靴、バッグ、財布など、さまざまな製品の素材として革が利用されています。

革は動物由来の天然皮革(本革)と、天然皮革に似せて作られた人工皮革や合成皮革があります。人工皮革や合成皮革はフェイクレザーとも呼ばれています。

フェイクレザーは本革よりも安価であるほか、品質が均一、動物の殺生を伴わないといったメリットがあります。一方、加水分解などによって表面が劣化しやすく、本革よりも寿命が短い、ポリ塩化ビニルやポリウレタンなどの石油由来の原材料を必要とするといったデメリットもあります。

こうしたなか、近年は植物由来の原材料を利用したフェイクレザー、いわゆるヴィーガンレザーが注目されています。

フェイクレザーは、ナイロンやポリエステル素材に、ポリウレタンなどの樹脂層をコーティングするなどして作られます。ヴィーガンレザーは、この樹脂において植物性の原料、つまり再生プラスチック素材を利用したものです。

また、植物性の繊維を利用し、人工皮革や合成皮革と別のアプローチでつくられたフェイクレザーもあります。

植物性の原料としては、パイナップルの葉やリンゴの皮の残渣など、廃棄物となっていたものが活用されているため、資源の有効活用にもなるというメリットがあります。

ビジネスを成長させるには戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、クラウドファンディングを成功させる方法など、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ メーカー 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「創業手帳」によるセミナー「キャッチコピーの作り方講座」が12/22に開催 受講者募集中
創業手帳株式会社は、「キャッチコピーの作り方講座」を2020年12月22日(火)に開催することを発表しました。 「キャッチコピーの作り方講座」は、キャッチコピー=伝わる文章だと捉え、伝わる文章を書くた…
VRイベント・プラットフォーム運営の「クラスター」が8.3億円調達
2020年1月6日、クラスター株式会社は、総額8億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 VRイベント・プラットフォーム「cluster」の企画開発・運営を展開しています。 音楽ライブ…
クラウド型受発注ソフト「建設PAD」提供の「KPtechnologies」が5,200万円調達
2022年3月2日、株式会社KPtechnologoesは、総額5,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。 建設業界向けクラウド型受発注ソフト「建設PAD」を開発・提供しています。 契約書…
エンターテインメント事業を手がける「HIKE Holdings」が資金調達
2025年10月1日、株式会社HIKE Holdingsは、資金調達を発表しました。 HIKE Holdingsは、複数のグループ会社を通じ、IPを核としたエンターテインメント事業を展開しています。 …
生成AIやAIエージェントによる事業変革を支援する「secondz digital」が1.5億円調達
2024年11月12日、secondz digital株式会社は、約1億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 secondz digitalは、エンタープライズ企業向けに、生成AI・L…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集