注目のスタートアップ

イヤリング型脈拍フィードバックデバイスを開発・販売する「e-lamp.」が3,000万円調達

company

2023年6月28日、株式会社e-lamp.は、3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、ANRI株式会社が運営するANRI5号投資事業有限責任組合(ANRI5号ファンド)です。

e-lamp.は、イヤリング型脈拍フィードバックデバイス「e-lamp.ONE」を展開しています。

耳たぶの血管の拡大・縮小をセンサーで感知し、LEDを脈拍に連動させて明滅させたり、血液量に合わせて光る色を青・緑・赤と遷移させたりすることで人間の感情を可視化し、感情共有を促進するデバイスです。これにより感情の可視化を起点としたコミュニケーションを創出します。

現在、脈動だけでなくさまざまな生体情報を可視化する方法を研究しているほか、次世代機の開発にも取り組んでいます。

今回の資金は、量産に向けた開発、企業とのPoCなどに充当します。


人間は、言語、声の抑揚、顔の表情、身振り手振りなどさまざまに感情を表現でき、さらにそれをある程度の精度で読み取ることができます。一方で人は感情を隠すこともでき、相手は感情を読み取ることに苦慮することもあります。また、非言語コミュニケーションを読み取ることが苦手な人も多く存在しています。

もし、人間の感情がわかりやすい形で可視化されたら、我々のコミュニケーションはどのように変わるでしょうか。

近年、こうした感情の可視化にまつわるプロダクトがいくつも登場しています。

人間の感情はいくつもの要素から成り立っていますが、脈拍などの生体情報はウェアラブルデバイスなどによって取得することができます。

「e-lamp.ONE」は、イヤリング型のウェアラブルデバイスであり、脈拍・血液量を検知し、光の色・明滅によって感情を可視化します。生体情報を活用したコミュニケーションが市場にどのように受け止められるのか注目が必要です。

株式会社e-lamp.のコメント

このニュースを受けまして、株式会社e-lamp. 代表取締役 山本愛優美氏よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

これまで創業前から3年ほど、自己資本や助成金によってプロダクト開発を進めてきました。今回はe-lamp.の量産に向けて、開発とパートナー開拓のために資金調達を実施いたしました。

・今後の展望を教えてください。

弊社はビジョンの代わりに「もしも『心』が可視化されたら、社会はどう変わる?」というクエスチョンと、「日常に、新たな感情コミュニケーションを。」というミッションを掲げています。

私たちはドキドキを起点に、感情共有を促進するポジティブな体験を創出していてればと思っていますが、生体情報の適切な活用方法に関してはまだ社会全体として議論が十分でないと感じています。

そこで、ユーザーの皆様と一緒に、e-lamp.を始めとするプロダクトがどのように実用化されていくべきか、対話を行っていくためにこのようなクエスチョン・ミッションを制定しております。

将来的には、私たちがコミュニケーションするときには生体情報が活用されることが日常となるような世界を作り、自分自身の気持ちや感情がもっと伝え合えやすくなれればと思います。

・読者へのメッセージをお願いします。

ドキドキを共有できるe-lamp.のイヤリングは、きっと皆さんにとっても新しくワクワクするような体験になると思っています。

現在はe-lamp. ONEの販売を行っていますし、様々なイベントも行っていますので、興味のある方は是非私たちの公式SNSをチェックしてみてください!

事業の成長には資金調達を成功させることが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ e-lamp. e-lamp.ONE LED ウェアラブルデバイス コミュニケーション センサー デバイス フィードバック 共有 可視化 感情 株式会社 生体情報 脈拍 血液 血管 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

住宅事業者向けクラウド型住宅ローン業務支援システムを提供する「iYell」が4.5億円調達
2023年7月31日、iYell株式会社は、4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、全国保証株式会社とSpiral Innovation Partners LLPが共同で…
2020年最大の米IPO スノーフレイク、時価総額7兆円
米国ベンチャー企業のスノーフレイクが2020年9月16日、ニューヨーク証券取引所に新規株式公開(IPO)を果たしました。同社は、ビッグデータの保管・分析を手掛ける企業です。 初値は245ドルとなり、公…
再生可能エネルギーなどエネルギー・サービス事業の「Looop」が28.3億円調達
2020年6月30日、株式会社Looopは、総額28億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、ENEOS株式会社、NECキャピタルソリューション株式会社、双日株式会社、日本グ…
デジタル貿易プラットフォームを開発・提供する「STANDAGE」が「C&Rインキュベーションラボ」からの出資により資金調達
2023年9月20日、株式会社STANDAGEは、株式会社C&Rインキュベーション・ラボから出資を受けたことを発表しました。 また、事業面での業務提携を視野に入れており、ブロックチェーンやAIなどWe…
異常検知AI「Drone View」を提供する「mmガード」が「エフ・シー・シー」と資本業務提携
2023年6月26日、株式会社mmガードは、株式会社エフ・シー・シーと、資本業務提携することに合意したことを発表しました。 mmガードは、撮影したデジタル画像から異常を検知するAI「Drone Vie…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集