注目のスタートアップ

失語症治療の医療機器を開発する「Ghoonuts」が資金調達

company

2022年12月22日、Ghoonuts株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

Ghoonutsは、脳を外側から微弱な電気で刺激する経頭蓋電気刺激技術をコア技術に、人間の日常の作業パフォーマンス向上を目指して研究開発を行っています。いくつかのサービスは具体的な事業化のための計画を進めています。

今後は、経頭蓋電気刺激技術を中心技術として、失語症の回復を促進するための研究開発を進めていきます。

研究開発によって得られた成果を医療機器として展開することを目指します。

今回の資金は、失語症治療の研究開発の加速に充当します。

失語症とは、脳の損傷により、聴く・話す・読むといった言語の機能が失われてしまう言語障害の一種です。

具体的には、相手の話を理解できない、言おうとした言葉が出てこない、言葉を間違える、上手く発音できない、文字・文章が読めない、文字・文章の意味を理解できないといった症状があらわれます。

失語症の多くは、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などの脳卒中が原因です。

失語症の回復においては、言語聴覚療法(いわゆるリハビリ)、薬物療法、電気刺激療法などが試みられています。

基本的には言語聴覚療法が実施され、薬物療法や電気刺激療法は場合によって補助的に用いられています。

電気刺激療法は古くから研究が続けられており、失語症の新たな治療法として期待されています。

2018年には、米・南カリフォルニア大学の研究者により、経頭蓋直流電流刺激が失語症のリハビリに大きな効果があると報告しています。

経頭蓋直流電流刺激とは、頭蓋の外から微弱な電力を与えることで脳の神経活動を刺激・調整する手法のひとつです。

非侵襲(生体を傷つけることがない)で刺激でき、刺激部位によってさまざまな効果が得られることが研究によって明らかになっています。

医療などの研究開発型のビジネスでは研究開発を進めるための資金をどう調達するかが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Ghoonuts 医療 医療機器 失語症 株式会社 治療 研究開発 経頭蓋電気刺激技術 脳卒中 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ARクラウドプラットフォーム「Pretia」が正式ローンチ
プレティア・テクノロジーズ株式会社は、2022年4月26日にARクラウドプラットフォーム「Pretia」を正式ローンチしたことを発表しました。 「Pretia」は、AR開発をより簡単にするクラウドサー…
LINEを活用したマーケティングソリューションの企画・制作・開発・運用を支援する「DOTZ」が1.8億円調達
2022年3月17日、DOTZ株式会社は、総額約1億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 LINE公式アカウントを活用したフルファネルマーケティングをゼロから企画する「フルオーダーメ…
社会人向けオンライン学習サービスを運営する「Schoo」が21.5億円調達
2023年2月22日、株式会社Schooは、総額21億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Schooは、社会人向けオンライン学習サービス「Schoo」を提供しています。 生放送・ア…
脳卒中後の重度運動障害向けリハビリの実現を目指す「LIFESCAPES」が7.2億円調達
2022年6月20日、株式会社LIFESCAPESは、総額7億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 LIFESCAPESは、BMI(ブレインマシンインターフェース)技術を活用した、脳…
ビジネス課題の解決に特化したマッチング・プラットフォーム「ビジマッチ」がリリース
2020年4月30日、株式会社MSデジタルは、「ビジマッチ」のサービス提供を2020年4月から開始したことを発表しました。 「ビジマッチ」は、ビジネス課題の解決に特化したマッチング・プラットフォームで…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集