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2022年10月19日「インパクトサークル」と「三井住友海上火災保険」が資本業務提携 金融包摂型インパクトファイナンスサービス提供へ

2022年10月18日、インパクトサークル株式会社は、三井住友海上火災保険株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。
インパクトサークルは、インパクト事業活動が生み出す社会的インパクトの定量・定性両面での可視化、新興国などにおけるインパクト事業の事業性の可視化と事業開発により、社会的インパクト投資を促進するプラットフォームを構築することを目指しています。
さらに、フィリピンに子会社を構え、社会的インパクトの創出と経済的リターンの両立を実現する、社会的インパクト可視化型のファイナンスサービス(インパクトファイナンス)」を提供しています。
具体的には、クルマのローンを希望する個人に対するモビリティファイナンスや、就業において必要となる設備(例:漁業における船・エンジンなど)のローンを希望する個人に対する就業支援ファイナンスを提供しています。
今回の三井住友海上火災保険との提携により、三井住友海上火災保険の保険・審査モデルと、インパクトサークルのファイナンスサービスを組み合わせ、個人の信用力を再評価し、就業を支援する新たな金融サービスの提供を目指します。
具体的には、既存の金融サービスの利用が難しい人に向け、従来の与信審査では評価されにくかった情報を加味した審査を行い、仕事に必要となる車両の購入を支援する金融サービスを提供します。
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社会的インパクト投資とは、ソーシャルビジネスが生み出す社会的なリターンと経済的なリターンの両立を実現する投資手法のことを指します。
世界的なSDGsの推進により、企業が社会に与える影響や社会課題を解決するビジネスの重要性が高まったことで生まれました。
従来の投資は、リスクとリターンの2つの軸を基準としていました。
インパクト投資は、リスク・リターンに加え、社会的な影響である“インパクト”を第3の軸として導入し、これまで投資してこなかった事業・領域にも投資を実行するようになりました。
インパクトサークルは、フィリピンなどの新興国において、従来の審査基準では評価されにくかった情報を審査基準に加えることで、金融サービスを必要とする人に対しファイナンスの機会を提供しています。
たとえば、クルマなどの車両を得ることができれば、タクシー業、運送、就業場所までの通勤、品物の運搬などが可能になり、これによって就業・返済が可能になるという人が存在しています。
社会的インパクト投資やESG投資などの登場など、以前の資金調達状況とは大きな変化が訪れています。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。
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関連タグ | インパクトサークル ファイナンス フィリピン プラットフォーム 三井住友海上火災保険 可視化 子会社 新興国 株式会社 社会的インパクト 社会的インパクト投資 資本業務提携 金融 金融包摂 |
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