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2022年7月1日ZERO株式会社 沖杉大地/四辻弘樹|食品ロス削減BOX『fuubo』の事業展開で注目の企業
食品ロス削減BOX『fuubo』の事業で注目されているのが、沖杉大地さんと四辻弘樹さんが2022年3月に創業したZERO株式会社です。
令和4年6月9日、あるニュースが飛び込んできました。
令和2年度の食品ロス量推計値が統計史上最少になったというニュースです(農林水産省及び環境省の発表)。
コロナによる外食需要・中食需要の低下という背景は否めないものの、昨今のSDGs意識の高まりや、国を挙げての食品ロス削減にむけた取組が功を奏した結果とも言え、前向きな動きに拍車がかかっているのを感じさせられるニュースです。
とはいえ、令和2年度時点での食品ロス量は522万トンであり、依然莫大な量の貴重な食糧が無駄に捨てられ、環境破壊をも引き起こしていることに変わりはありません。
2030年までに食品ロス量を今の半分にまで減少させる、という具体的なSDGsが定められてもおり、無駄のない食料生産政策、新鮮な食材の保管・流通・販売システムの構築、従来までの商習慣からの脱却といった部分も含め、より一層の食品ロス削減に向けた取り組みを一人一人が意識し、出来ることから始めていくことが肝要です。
そんな中、まだまだ食べられる状態にもかかわらず捨てられていた食品をピックアップし、それを必要としている人たちの元に届けるという新しい流通システムに注目が集まっています。
ZERO株式会社の沖杉大地さんと四辻弘樹さんに、事業の特徴や今後の課題などについてお話をお聞きしました。
・このプロダクトの特徴は何ですか?
まだ美味しく食べることができるにも関わらず、1/3ルールに起因する納品期限切れや、季節限定パッケージなどにより、場合によっては廃棄されてしまう可能性のある食品を、定価の3割~9割引で提供している無人販売機です。
食品ロスを買うことに同意して会員登録を行なったユーザーが、専用WEBサイトから、受け取りに行けるBOXの場所を選び、その中に入っている商品をオンライン決済にて購入することができます。
購入後、好きな時にBOXまで行き、BOXに貼付されているQRコードを読み取り、ワンタイムキーを入力することで、ロックが解除されて購入した商品を受け取ることができます。
・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?
食品ロスの削減に取り組むメーカーや卸業者、活用できていない場所をお持ちの商業施設や公共施設の持ち主がメインのターゲットとなりますが、広い意味で、SDGsに取り組まないといけないが、目に見える取り組みができていない企業や団体の全てがターゲットになります。
SDGsを全面に打ち出したデザインの無人販売機は、設置をするだけで、広く消費者や企業の関係者に対してSDGsの取り組みをアピールすることができます。
自社で食品ロスを持っていない、設置できる場所を持っていない場合でも、BOXへのロゴ協賛など、自社のSDGsの取り組みを発信し、企業ブランドの価値を向上させることが可能です。
・このサービスの解決する社会課題はなんですか?
食品ロスの削減と、CO2排出量の削減です。
販売した食品の重量をもとに、もしそれらが廃棄されて焼却処分されていた場合にどれくらいのCO2の排出になっていたのか、それを捨てずに食べてもらうことでどれくらいの排出削減につながったのかを算出します。
・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?
パートナー企業の開拓です。販売機を作ってくれるメーカー、商品を提供してくれる食品関連事業者、設置させてくれる事業者などとの調整を取ることです。
ひたすら、この事業にかける想いをお話して理解いただき、共感してくださったパートナー企業様のおかげで今があります。
・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?
当社のビジョンは、「もったいないをゼロにする」ことです。
食品ロスの削減事業が、単なる安売りの小売や、右から左への流通事業に留まらせないよう、「もったいない」を循環させ、有効活用することで、企業のブランド価値につなげるスキーム、利益を社会に還元していく仕組みを構築していきたいと考えています。
そのために、まずは、当社の取り組みとサービスをより多くの企業に知っていただき、各企業と連携した形でユーザーに訴求していく必要があります。
・読者にメッセージをお願いします。
「食品ロス」や「SDGs」という単語を聞いたことのない人はいないような今の世の中ですが、想いを持ち、ビジネスとして行っている事業者はまだまだ数少ないと思います。
社会課題を、利益を上げながら持続的に解決していくことには多くの困難が伴いますが、もったいないをゼロにするため日々邁進していきます。
皆様の街でfuuboを見かけたら、利用していただけますと幸甚です。
会社名 | ZERO株式会社 |
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代表者名 | 沖杉大地(おきすぎ だいち)/四辻弘樹(よつじ ひろき) |
創業年 | 2022年3月7日 |
社員数 | 3名 |
所在地 | 110-0015 東京都台東区東上野2-20-6 会計センタービル501 |
サービス名 | 食品ロス削減BOX fuubo |
事業内容 | 食品ロス削減無人販売機 |
代表者プロフィール | 【沖杉大地】 早稲田大学在学中に休学しバックパッカーとしてふんどしで世界一周した経験を活かして、2017年に地球の貧困を無くすために起業する。フードロスとビジネスを掛け合わせたさまざまなサービスを立ち上げた経験から大学での講義など積極的にフードロス削減の活動を行っている。共同代表の四辻とは、同大学在学中に10年後に一緒に会社を興そうと約束し合った親友。卒業からちょうど10年後の2022年、約束を果たすため、四辻と共に共同代表にて会社を盛り上げていく。 【四辻弘樹】 |
カテゴリ | 有望企業 |
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関連タグ | ESG SDGs ZERO 四辻弘樹 沖杉大地 環境 脱炭素 食品ロス |
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