注目のスタートアップ

PLEN Robotics株式会社 赤澤夏郎| AIロボティクスの事業展開が注目の企業

AIロボティクスの事業展開で注目なのが、赤澤夏郎さんが2017年に創業したPLEN Robotics株式会社です。

少子高齢化が進み、労働力人口は2040年には今より約20%減少するといわれています(厚生労働省調べ)。
限られた人手でより良い社会サービスを提供してく為に、人間に代わる何者かの力が必要になってきます。

既にお掃除ロボットや案内ロボットや配膳ロボットといった、業務や家事労働の一部自動化が進んでおり、活用している人や企業も増加傾向にありますが、これらのロボットの多くは、あらかじめプログラムされた内容を繰り返すという作業ベースのロボットであり、人のような臨機応変な対応力に欠ける部分がまだまだあります。つまり自分で考えたり学習したりできないロボットたちです。

これからの社会で労働力人口の代替として活躍するには、人の手が極力かからない、臨機応変な対応力のあるロボットが求められるようになるはずです。
しかもそれが誰にでもどこででも受け入れられやすいカタチでなければなりません。
このように、より人間らしい「感情」や「表情」をくみ取ることが出来て、時と場合に応じた対応を学習しながら実践できるAI搭載ロボットの一般普及に、今注目が集まっています。

PLEN Robotics株式会社のAIロボティクス事業の特徴は、幅74㎜×奥行き74㎜×高さ74㎜という小型サイズの中に顔認証や音声認証のAIシステムを凝縮し、取付工事無しにいつでもどこでも簡単に導入できる「手軽な高品質」「一般への普及力」という点です。

PLEN Robotics株式会社の赤澤夏郎さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。

・このプロダクトの特徴は何ですか?

クラウドを介さず、顔認識、音声認識を利用してサービス業の現場を自動化するAIアシスタントです。
人件費の4%のコストで60%の業務を自動化できるという費用と品質のバランスも特徴の一つです。

・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?

人手不足に悩む中小のサービス業の現場で使って頂きたいと思います。

・このサービスの解決する社会課題はなんですか?

少子高齢化の日本は構造的に人手不足の傾向があります。
一方で現場で扱うデータ量は飛躍的に増え、仕事は質量共に増えています。足りない人手と増える仕事のギャップを埋めたいと考えています。

・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?

小型のデバイスに人工知能系の処理を行う機能を詰め込むのに苦労し、さらにそのデバイスを量産化するところに大変な苦労がありました。全てを自社で賄うのではなく国内外の企業との提携やインダストリーベテランなどアドバイザーの助けにより量産化ができました。

・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?

携帯電話を除けば日本のITインフラはまだ十分なものではありません。そういったIT環境でも追加負担を軽減し、人工知能テクノロジーを普段使いできる安定したサービスに育てたいと考えています。

・今の課題はなんですか?

私達はエンジニアの集団です。アイデアを形にすることには蓄積を積んできましたが、それを実証する現場を持っていません。
介護施設を例にすると、高齢者の負担にならない機器の設置位置は?高音の音声ガイダンスは聞きにくい?など、それぞれの現場特有の課題を把握し、サービスを実用性あるものにするためのしなければならないと実感しています。

・読者にメッセージをお願いします。

人手不足は日本のビジネス界では普遍的な悩みです。テクノロジーの力でこの課題を乗り越えるという志を
共通にする企業、個人の皆様との協業の機会を切望しています。

会社名 PLEN Robotics株式会社
代表者名 赤澤夏郎
創業年 2017年
事業内容 AI、ロボティクス、IoT技術により、対人サービス業務を自動化と顧客行動をデータ化し、
顧客企業の事業の効率化から収益の向上までを目指しています。
サービス名 PLEN Cube
資本金 4979万円
所在地 大阪府大阪市豊崎4丁目6-3-303
代表者プロフィール アクチュエーション制御、人と機械のインタラクション表現技術を追求し、2006年 に当時世界最小の量産化二足歩行ロボット「PLEN」を開発。
2006,2007年、Robo Games(サンフランシスコで開催される国際的ロボット競技会)freestyle/acrobat部門で2年連続金賞受賞。
2015年に「PLEN2」により、世界初のプリンタブル・オープンソース・ヒューマノイド発表。2017年PLEN Robotics株式会社を創業。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI PLEN Robotics クラウド ロボット ロボティクス 人工知能 自動化 赤澤夏郎 音声認識 顔認証
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

パーソナル美容レッスン「Make Me」を運営する「palplat」が1.2億円調達
2023年12月26日、palplat株式会社は、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 palplatは、パーソナル美容レッスン「Make Me(メイクミー)」と、美容人材ク…
Eコマース運営の自動化・効率化を支援するAIサービスを開発する「Sync8」が資金調達
2024年4月9日、株式会社Sync8は、資金調達を実施したことを発表しました。 Sync8は、AIコマースアシスタント「Sync8(シンクエイト)」の開発などを行っています。 「Sync8」は、独自…
農業向け自律走行型ロボット開発の「レグミン」が1.3億円調達
2019年12月20日、株式会社レグミンは、約1億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 葉物野菜の播種(種まき)から収穫までの作業を自動化するロボットを開発しています。 ロボットは障…
AIでファッションのトレンド予測や需要予測の「ニューラルポケット」が6億円調達
2019年3月5日、ニューラルポケット株式会社は、総額6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、社名をファッションポケット株式会社から、ニューラルポケット株式会社に変更したことも併せて発表…
契約書レビューAIクラウド「LeCHECK」提供の「リセ」が5.5億円調達
2021年11月24日、株式会社リセは、総額5億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 契約書レビューAIクラウド「LeCHECK(リチェック)」を開発・提供しています。 「LeCHE…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集