現役医師が運営するアプリ「みんコレ!」が法人化。「株式会社みんコレ」を設立

医師国家資格当日解答集計アプリ「みんコレ!」を運営してきた個人事業主「projectFUNA」が平成29年7月18日に法人化し、「株式会社みんコレ」が設立しました。従来の「みんコレ!」の運営とともに、ITを利用した医療教育サービスの企画・開発を行っていく予定です。

今回は株式会社みんコレCEOの野田北斗氏にサービスの概要と、法人化への意気込みを伺いました。

医師として、CEOとして受験生のサポートを

ー「みんコレ!」のビジネスモデルについて教えてください。

医師国家資格の試験当日に解答を集計するアプリです。
それまで大手予備校の予想解答発表に1週間待たなければいけなかったのに対し、「みんコレ!」ではスマートフォンを用いて当日中に全国の受験生の解答を独自に集計し高精度で合否予想を行うことができるようになりました。「みんコレ!」運営4年目を迎えた昨年度の医師国家試験では全受験生の 3/4 以上に利用していただきました。

ー法人化のメリットはどの部分にあると思われますか?

法人化をすることで変わることは、責任感と信頼だと思います。

今までとやることが急に変わるわけではないと思いますが、会社のリーダーとして、事業を成功させることはとても困難を伴う挑戦だと思います。それに向き合っていくうえで、内外に会社として認識してもらうことで責任感が生まれます。

さらに、法人化することで、受験生に役立つサービスの開発・運営、有益なサービスを提供する会社との提携を積極的に行っていきたいと思っています。一方で、受験生から利用料をいただくことは、原則、考えておりません。このような業態を継続していくためには、提携企業さんから、協力費をいただくことが必要になってきます。

実際、昨年度も弊社のサービスを評価していただき、複数の提携企業さんから協力費をいただくことができました。今後、さらに受験生にとって有益なサービスを提供していくために、責任ある法人という形で運営を行うことで、多くの企業から信頼を得られるよう努力し、提携を広げていけたらと考えています。

ー野田さんは医師として働いていらっしゃいますが、働きながら自分の会社を運営していくのは難しそうに思えますが・・・。

私は、自分が医師だからこそ、事業を成功させることができると考えております。

医師という職業は、社会的な責任が大きく、救急対応しなくてはならない場面も有り、仕事としても非常に厳しい勤務形態だと思います。それでも、医師をやり続けるのは、人の役に立つというやりがいがあるからです。

一方で、医師は難関と考えられる試験に対して必死に勉強し合格してきた集団です。卒業後も医師として仕事をしていく上で生涯学習を続けていく必要があるため、医師は勉強が得意だし好きでなければ成り立たない職業だと思います。そして、勉強が裏切らないということを身をもって知っていますので、医師は教育と非常に相性が良いと思います。

弊社は役員を3名の若手医師で固めていますが、医師が資格試験の支援サービスをインターネット上で展開することで、誰もが自己実現ができる社会を構築する助けになるのではないかと思っています。

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