注目のスタートアップ

株式会社estra 福場凜太郎|IT関連プログラミングスクール事業が注目の企業

ITにまつわるプログラミングスクール事業、およびCOACHTECH・開発パートナー事業で注目なのが、福場凜太郎さんが2019年11月に創業した株式会社estraです。

2019年に経済産業省が発表した資料によると、2030年には必要なプログラミング人材が最大で78.7万人不足するといわれています。
2020年度から小学校でのプログラミング学習が必修化され、長期的にはIT人材が日本でも育っていく可能性はあるものの、将来的な少子化による人口減少や、子供たちが成人するまでの空白期間にも需要が増大することを考えると、今まさに活躍できるプログラミング人材をどうやって輩出し、さらにはその質を高めていくか、ということが大きな課題となります。
特に、成長著しいスタートアップ企業や起業家にとって、事業をグロースしていく上でIT人材の確保は必要不可欠なものだと思います。
しかし、ブランドや知名度が低いスタートアップにベテランのIT人材を雇用できるのはなかなか困難でしょうし、雇用できたとしても人件費が想定以上に大きくなる可能性も否めません。

一方で、時代の波に乗り、まったくの未経験者がゼロからプログラミングの勉強をし、IT人材としてデビューするということも珍しくはない時代になってきています。また、リスキリングで、今までやってきたプログラミング技術を一段上へ上げたり、新しい時代に即した技術に変換していくための学習を推奨する時代にもなってきています。
しかし、実戦経験のない初心者IT人材が即戦力として企業の中で活躍できる機会と環境はまだまだ整い切れていないのが実情です。これではせっかく勉強してきたことが社会に活かされず、とてももったいないお話です。

こうしたジレンマを解消すべく、IT学習中の人材とIT人材を必要とする事業者をつなぎ合わせるサービスに注目が集まっています。

株式会社estraでは、初心者が受講中に身につけたWebアプリ開発技術を用いて、経験豊富なエンジニアと共に実際に社会で起きている案件を模擬案件として開発担当することができます。実践的な環境で学習することにより、卒業時には即戦力のエンジニアレベルのスキルはもとより、「自走力」「自己解決力」も身につけられるのが特徴です。
また、IT人材を求めている企業にとっても、必要な人材を必要な時に手早く確保しやすくなります。

株式会社estraの福場凜太郎さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。

創業手帳別冊版「創業手帳 人気インタビュー」は、注目の若手起業家から著名実業家たちの「価値あるエピソード」が無料で読めます。リアルな成功体験談が今後のビジネスのヒントになるはず。ご活用ください。

・このプロダクトの特徴は何ですか?

不確実性の高いスタートアップの開発に向き合う開発パートナーです。
大きな特徴は以下2つです。

1. 月単位の契約更新
毎月稼働量を調整することで、リリース前の繁忙期には稼働量を増やし、リリース後は稼働量を減らす等、開発費用に無駄が生じません。

2. アジャイル開発体制
基本的には週次で開発する内容を定め、開発を進めます。そうすることで、契約締結後の仕様変更にも柔軟に対応することができます。

・どのような方にこのサービスを使って欲しいですか?

シードからアーリーステージのスタートアップの企業さんに最も貢献できると思っています。
これまでも、スタートアップの企業さんから特にご依頼を受けています。
限られた資金の中で、β版の検証や正式版のリリースをしなければいけないスタートアップのパートナーとして、成長をご支援できたらと思います。

・この事業の解決する社会課題はなんですか?

COACHTECH Proは以下2つの社会課題を解決しています。

1. エンジニア不足
エンジニア人材は、2030年までに最大79万人も不足すると言われています。そのため、近年プログラミング学習ツールやプログラミングスクール等のサービスが増えています。
しかし、学習を終えた後に社会で活躍できている人材はあまり増えていないのが現状です。そこで、COACHTECH Proはプログラミングスクールを卒業し選抜された、ビギナーエンジニアと実務経験豊富なシニアエンジニアがチームを組み、実務を経験しながら成長する環境を作っています。社会で活躍するエンジニア人材を輩出します。

2. スタートアップエコシステムの欠陥
日本は数年前まで、スタートアップを始めるのはとても難しい国でした。その大きな理由として、資金調達の難易度が高いことが挙げられていました。最近では、政府による助成金やVCなど資金における課題は改善されているように思います。一方で、サービスを始める上で企業に立ちはだかる壁として、エンジニア人材の採用課題は深刻化しています。現在、エンジニアの市場価値が高騰しており、資金が限られているスタートアップにとっては、エンジニアを採用することがとても難しい現状です。
そこで、COACHTECH Proは開発パートナーとして、安価かつ柔軟にスタートアップの開発を支援します。

・創業期に大変だったことは何ですか?またどうやって乗り越えましたか?

学生起業で社会人経験も少なかったので、全てが手探り状態でした。

特に大変だったのは以下2つです。

1. バックオフィス
創業初期は資金が少なく、士業の方々に相談できませんでした。自分で調べて給与計算や資料作成、仕訳業務を行っていましたが、自分がやっていることが正しいかのかどうかすら判断できませんでした。資金調達が成功し、売上が立ち始めたタイミングで、クライアント様からバックオフィス代行の会社を紹介していただきました。非常に良心的な価格でバックオフィス業務を手伝っていただけたことで、創業期を乗り越えることができました。

2. 顧客・販路開拓
創業時はCOACHTECHというプログラミングスクールをメインに事業展開していました。後発かつレッドオーシャンだったこともあり、顧客・販路開拓が非常に大変でした。デジタル広告の知識も少なかったので、投資家から教育事業のマーケティング責任者だった方を紹介していただき、1年かけてマーケティング戦略を考えました。最初はなかなか成果が上がらず、諦めそうになったこともありましたが、アドバイザーの方を信じた結果、事業を伸ばすことができました。

・今後、どのような会社、サービスにしていきたいですか?

私たちは「全ての人に可能性があり、学習すれば成長し続けられる」と信じています。しかし多くの人は、学習が人生において重要なものだと分かっているのに、学習をしません。それは学習を「つまらない」「楽しくない」ものだと考えているためです。私たちは学習における悪いイメージを払拭し、「学習をもっと日常に」することで、一人ひとりがいきいきと輝く社会をつくっていきます。

・今の課題はなんですか?

開発パートナー事業であるCOACHTECH Proの認知拡大です。エンジニア不足とスタートアップエコシステムの欠陥という2つの大きな社会課題を解決する事業で、サービス内容にも非常に自信があります。クライアント様からの満足度も高く、1年以上利用し続けていただいているクライアント様もおります。これまではプログラミングスクール事業であるCOACHTECHをメインに事業展開を行っていたので、COACHTECH Proに予算をかけることができませんでした。今後は2つの事業を軸に会社運営を行っていこうと思っております。

・読者にメッセージをお願いします。

創業前から創業手帳を読んでいたので、今回掲載いただけたことが非常に嬉しいです。株式会社estraは「学習をもっと日常に」をミッションに掲げ、事業展開を行っています。プログラミングを学んでエンジニアになりたい方はCOACHTECHを、開発に課題を感じている方はCOACHTECH Proを利用してみてください!

会社名 株式会社estra
代表者名 福場凜太郎(ふくば りんたろう)
創業年 2019年11月
社員数 25名
事業内容 ・プログラミングスクール事業:COACHTECH
・開発パートナー事業:COACHTECH Pro
サービス名 COACHTECH Pro
所在地 108-0014 東京都港区芝5丁目29-20 クロスオフィス三田 610
代表者プロフィール 学生時代に教育事業の運営に携わっていく中で、「学習に対する悪いイメージを払拭したい」と思い、株式会社estraを創業。現在は「学習をもっと日常に」をミッションに掲げ、フリーランス特化型プログラミングスクールCOACHTECHとスタートアップ特化型開発パートナー事業COACHTECH Proを運営する。
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