注目のスタートアップ

働く妊婦を支援する企業向け伴走型健康管理サービスを提供する「MamaWell」が資金調達

company

2025年12月10日、株式会社MamaWellは、資金調達を発表しました。

今回の資金調達により、累計調達額は2.4億円となりました。

MamaWellは、働く妊婦を支援する伴走型健康管理サービスを提供しています。

企業における妊娠中の従業員が安心して働き続けられる環境づくりを支援するサービスです。ウェアラブルデバイスを通じて収集したヘルスケアデータの活用とパーソナル助産師による伴走型健康管理サポートにより、妊婦の健康管理と就労継続の両立に貢献しています。

企業向けには、業務における身体負荷レベルを可視化し、マネジメントやコミュニケーションを支援する社内レポートを提供しています。これにより産休前の健康トラブルによる休職・離職を防止しています。

今回調達した資金は、企業・健康保険組合向け事業の拡大、自治体・医療機関とのアライアンスの実行、人材の採用、パーソナル助産師のネットワーク拡充などに活用します。


少子高齢化は日本社会における深刻な課題のひとつです。国立社会保障・人口問題研究所の予測によれば、2050年には日本の人口は約1億400万人となり、東京を除くすべての道府県で2020年より減少するとされています。

人口減少は税収の低下を招き、住民サービスの質を下げ、地域の活力を一層低下させる要因となります。少子化の解決には多様な主体の取り組みが不可欠であり、特に妊娠・出産と仕事の両立を支える環境整備が注目されています。

2000年頃から専業主婦世帯と共働き世帯の割合が逆転し、以降共働き世帯は増加傾向にあります。一方で、妊娠・出産・育児によっていったん職場を離脱した女性従業員が職場復帰の際に希望とは異なる業務を割り当てられるなど、キャリア形成と出産・育児の両立が課題となっています。また、出産後の女性は身体的回復に数か月から1年を要するため、健康面への十分な配慮も不可欠です。

こうした背景のもと、MamaWellは妊娠期から産後の働く女性を支える健康管理サービスを提供し、安心して働ける環境づくりを支援しています。

企業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ MamaWell 健康管理 従業員
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

健康管理システム「Carely」開発・運営の「iCARE」が19億円調達
2022年2月7日、株式会社iCAREは、総額19億円の資金調達を実施したことを発表しました。 健康管理システム「Carely(ケアリィ)」を開発・運営しています。 企業に眠る健康データ(健康診断・ス…
【東京都】令和7年度「育業中スキルアップ助成金」
公益財団法人東京しごと財団は、令和7年度「育業中スキルアップ助成金」の公募について発表しました。 従業員のスキルアップのための研修を実施する都内企業等に対し、助成金を支給します。 従業員が希望し育業中…
【東京都】「東京都働きやすい職場環境づくり推進奨励金」
東京都は「東京都働きやすい職場環境づくり推進奨励金」について発表しました。 次の奨励事業から、実施するプラン、コース・事業を選択し(複数選択可)、都が定める全ての取組事項の実施が確認できた場合に奨励金…
統合ID管理プラットフォーム「YESOD」を提供する「イエソド」が6億円調達
2023年12月7日、株式会社イエソドは、総額6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 イエソドは、統合ID管理プラットフォーム「YESOD」を提供しています。 現在提供する「YESODディレク…
「ノストライフ」が従業員のパフォーマンス向上を実現するポジティブヘルスに軸足を置いた「オンライン相談室」をリリース
2023年1月31日、ノストライフ株式会社は、「オンライン相談室」のサービスをリリースすることを発表しました。 「オンライン相談室」は、すべての従業員を対象とするポピュレーションアプローチにより、ポジ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集