注目のスタートアップ

新規次世代半導体(GeO₂半導体)を開発する「Patentix」7.19億円調達

company

2025年10月3日、Patentix株式会社は、総額約7億1900万円の資金調達を発表しました。

Patentixは、新規次世代半導体(GeO₂半導体)の研究開発とその製造販売を手がける立命館大学発スタートアップです。

今回調達した資金は、研究開発の加速、製造体制およびサンプル出荷の強化、人材採用の強化、市場展開・産業応用の推進に活用します。


パワー半導体は、電力の制御・変換を担う電子部品です。家電や電気自動車、データセンター、送配電網など、あらゆる電力システムに不可欠であり、近年は太陽光発電設備やEV急速充電器、インバーター用途での需要が急速に拡大しています。

かつて半導体材料の主役だったのはシリコン(Si)ですが、高耐圧化や低損失化といった性能向上を目指して炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)といった新素材が実用化されています。そして次世代のパワー半導体として、酸化ガリウム(Ga₂O₃)、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)、ダイヤモンドなどが新たな材料として注目されています。

こうした流れの中で、Patentixが研究開発を進める二酸化ゲルマニウム(GeO₂)半導体は、低損失化・小型化・高耐圧化を同時に実現できる高性能材料として期待されています。従来材料では難しかった宇宙用や耐放射線用パワーデバイスへの応用が可能であるうえ、製造コストを抑えられる点も大きな強みとなっています。

事業の拡大には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ GeO2 GeO2半導体 Patentix パワーデバイス パワー半導体 二酸化ゲルマニウム 半導体 基板 株式会社 次世代 研究開発 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

AIで最安の宿泊施設を横断検索できる「atta」がローンチ
株式会社attaは、「atta(あった)」の本リリースとなるiOSアプリを2019年7月4日にローンチしたことを発表しました。 Android版のローンチは、2019年7月17日が予定されています。 …
製造業人材向けスキル・教育管理ツール「SKILL NOTE」の運営元が1.2億円調達
2019年7月19日、株式会社イノービアは、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 製造業の人材成長に貢献するスキル・教育管理ツール「SKILL NOTE(スキルノート)」を運…
金融包摂型FinTechベンチャーの「Global Mobility Service」が17億円調達
2019年9月2日、Global Mobility Service株式会社は、総額約17億円の資金調達を実施したことを発表しました。 IoTデバイスと管理プラットフォームを車に搭載することで、これ…
資源循環プラットフォーム「pool」などを手がける「レコテック」が資金調達
2023年7月14日、レコテック株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 レコテックは、循環型サプライチェーンを構築するクラウドサービス「pool」、国産100%PCR材「pool resi…
SNS営業自動化の「チャットブック」が1億円調達
2019年12月17日、株式会社チャットブックは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 SNS営業を自動化してくれる顧客獲得システム「ChatBook」を運営しています。 国内外有数のC…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集