創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2025年9月9日令和7年度「業務改善助成金」 9月5日から対象事業所を拡充

厚生労働省は、令和7年度「業務改善助成金」を一部変更し、9月5日から対象事業所を拡充することを発表しました。
「業務改善助成金」は、事業場内で最も低い賃金(事業場内最低賃金)を30円以上引き上げ、生産性向上に資する設備投資等を行った場合に、その設備投資等にかかった費用の一部を助成する制度です。
今回の変更は、より多くの中小企業が活用できるよう、対象事業者の範囲を拡充するものです。
企業は現在、エネルギーコストの高騰、物価上昇、人手不足、環境対応、賃上げ要請など、多岐にわたる課題に直面しています。こうした状況下で持続的な成長を実現するには、限られた経営資源を最大限に活用し、生産性を高めることが不可欠です。
生産性向上の施策には、新設備導入や人材育成、外部コンサルティングの活用などが挙げられます。しかしこれらにはまとまった投資が必要で、とりわけ中小企業には大きな財務的負担となり得ます。そこで国・自治体は補助金・助成金制度を整備し、企業の取り組みを支援しています。
たとえば「業務改善助成金」は、生産性向上につながる設備投資と同時に事業場内最低賃金を一定額以上引き上げた企業を対象に、その投資費用の一部を助成する制度です。この仕組みを活用すれば、賃上げと生産性向上を両立させつつ、企業は支出の一部を公的支援で賄えます。
賃上げは短期的にコスト増を招きますが、デフレ脱却の転換期を迎えた日本経済においては、中長期的な競争力強化と従業員のモチベーション向上につながる重要施策です。政府もこの流れを後押しし、関連制度の拡充を進めています。
起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金のノウハウを解説しています。
また、日々更新される補助金・助成金の情報を、個人に最適化してメールでお知らせする「補助金AI」も運営しています。こちらもご活用ください。
ほかにも、資金調達のノウハウを集めた「資金調達手帳」も無料でお送りしています。ぜひご活用ください。
| カテゴリ | 公募 |
|---|---|
| 関連タグ | コンサルティング 中小企業 事業場 人材育成 令和6年度 労働者 変更 小規模事業者 延長 引き上げ 拡充 教育訓練 最低賃金 業務改善助成金 機械設備 生産性 生産性向上 設備投資 賃上げ 賃金 賃金引き上げ計画 |
公募の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2020年6月3日、株式会社キャスターは、資金調達を実施したことを発表しました。 オンライン・アシスタント・サービス「CASTER BIZ」や、採用業務の一括代行サービス「CASTER BIZ rec…
東京商工会議所は、第21回「勇気ある経営大賞」について発表しました。 過去に拘泥することなく、経営のかじを切る決断を下し、“勇気ある挑戦”をしている中小企業を顕彰する制度です。受賞企業を広くPRするこ…
農林水産省は、令和6年度「農山漁村振興交付金(農山漁村発イノベーション対策地域活性化型)のうち農山漁村情報発信事業(農業遺産及び世界かんがい施設遺産に関するシンポジウム等の開催)」の追加公募について発…
2024年7月18日、株式会社ワントゥーテンは、資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達は、株式会社丹⻘社を割当先とした第三者割当増資と、取引金融機関からの融資によるものです。 ワントゥ…
公益財団法人東京都中小企業振興公社は、「LED照明等節電促進助成金」の公募について発表しました。 製造業を営む中小企業者等が、節電のための計画を策定し、その計画に必要な設備(LED照明器具、デマンド監…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…



