注目のスタートアップ

次世代X線カメラを開発する「ANSeeN」が5億円調達

company

2025年1月20日、株式会社ANSeeNは、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。

ANSeeNは、静岡大学の技術である化合物半導体放射線センサーの製造技術をコアとして、2011年に設立した大学発ベンチャーです。

放射線を効率的に検知できる化合物半導体センサのCdTeの性能を最大限に発揮する製造プロセス技術、放射線の光子を1つずつ検知可能なフォトンカウンティング回路、大面積化を可能にする高精度タイリング技術の3つのコア技術を組み合わせ、革新的な放射線センシングデバイスの実現を目指しています。

化合物半導体を用いた直接変換型X線センサを独自のデバイス構造と実装プロセスにより実現し、微細ピクセル構造を持った異種半導体を積層する3次元実装を活用した量産技術の確立に成功しています。

この技術は、X線カメラだけでなく、Siデバイスだけでは実現できないニーズに対応した半導体デバイスの製造を可能にするものです。

ANSeeNはこの技術を実装したサプライチェーンを構築し、次世代デバイスの設計から製造までを受託するターンキー事業の提供を目標としています。


2025年1月20日、株式会社ANSeeNは、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。

ANSeeNは、静岡大学の技術である化合物半導体放射線センサーの製造技術をコアとして、2011年に設立した大学発ベンチャーです。

放射線を効率的に検知できる化合物半導体センサのCdTeの性能を最大限に発揮する製造プロセス技術、放射線の光子を1つずつ検知可能なフォトンカウンティング回路、大面積化を可能にする高精度タイリング技術の3つのコア技術を組み合わせ、革新的な放射線センシングデバイスの実現を目指しています。

化合物半導体を用いた直接変換型X線センサを独自のデバイス構造と実装プロセスにより実現し、微細ピクセル構造を持った異種半導体を積層する3次元実装を活用した量産技術の確立に成功しています。

この技術は、X線カメラだけでなく、Siデバイスだけでは実現できないニーズに対応した半導体デバイスの製造を可能にするものです。

ANSeeNはこの技術を実装したサプライチェーンを構築し、次世代デバイスの設計から製造までを受託するターンキー事業の提供を目標としています。

今回の資金調達により、化合物半導体とCMOSの3次元積層構造による大面積X線カラーカメラの量産を進めます。


センシング技術はさまざまな領域で重要な役割を果たすテクノロジーです。

なかでもX線画像検査は対象物を破壊することなく画像を取得できる有用な技術です。この技術は対象物を透過して見ることができるため、食品や、工業製品、医療などさまざまな分野で活用されています。

しかしながら、既存のX線画像検査技術は検出能力においていくつかの課題を抱えています。たとえば、これまでのX線検査装置は、ガラス、石、骨などの密度の低い遺物に対して検出能力が低下してしまうという課題があります。ほかにも、凹凸があったり対象物が粒であったりする場合は誤検出が頻発するため感度を落とす必要があるのですが、これによって異物の検出が漏れてしまうという課題があります。

ANSeeNのセンサーはこれまでよりも高精細な画像かを可能としているほか、X線の波長を見分けることができるため、材料識別を実現することが可能です。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業などとの協業が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ ANSeeN X線 センサー センシング デバイス 半導体 大学発ベンチャー 技術 株式会社 研究開発 製造 資金調達 開発 静岡大学
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!
起業の仕方サムネイル
起業の仕方を大解剖!初めての素人でも失敗しない起業の6つのステップと手順とは?
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

営業組織図オートメーションツール「ulu」開発の「moja」が資金調達
2022年4月25日、株式会社mojaは、資金調達を実施したことを発表しました。 mojaは、営業組織図オートメーションツール「ulu(ウル)」を開発しています。 組織図作成の自動化と決裁情報を簡単に…
乳幼児向けインクルーシブブランド「IKOU」開発の「Halu」が1億円調達
2022年2月24日、株式会社Haluは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 障害のある子もない子も対象とする、乳幼児向けインクルーシブブランド「IKOU(イコウ)」を開発しています。…
「バーチャル・エンジニアリング補助金(船舶産業製造工程最適化推進事業費補助金)」
2023年12月18日、国土交通省は、「バーチャル・エンジニアリング補助金(船舶産業製造工程最適化推進事業費補助金)」の募集について発表しました。 船舶・舶用機器の製造等の抜本的な効率化を目的として、…
フェムテック専門オンラインストアなどを運営する「fermata」と「ティーガイア」が資本提携
2023年8月22日、株式会社ティーガイアは、fermata株式会社と資本提携したことを発表しました。 fermataは、女性特有の悩みを解決するフェムテック・ウェルネス製品を国内外からキュレーション…
トラック運送業向け車両売買プラットフォームや運送業務支援SaaSなど提供の「Azoop」が9億円調達
2021年12月24日、株式会社Azoopは、総額9億円の資金調達を実施したことを発表しました。 トラック運送業向け車両売買プラットフォーム「トラッカーズマーケット」や、運送業務支援SaaS「トラッカ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集