人類誕生の地・アフリカの「花」で起業!メディア取材殺到「AFRIKA ROSE」萩生田愛さんインタビュー

創業手帳

口コミからメディア出演。想いの強さが原動力

(2017/12/20更新)

今、アフリカのケニアが育んだバラが口コミで注目を集めています。花の大きさや魅力的な柄が特徴であるこのバラを直輸入して、事業を行なっている女性起業家が、株式会社Asante代表取締役の萩生田愛(はぎうだ めぐみ)さんです。
大手企業から飛び出し、2011年アフリカに渡った萩生田さん。援助に頼らない対等なビジネスで経済に貢献したいという想いから、アフリカの自然や文化の豊かさ、バラの魅力を伝える「アフリカの花屋」を、2012年に始めました。ネット販売からスタートし、「AFRIKA ROSE」を東京広尾にオープン。書籍出版から、多数のメディア出演で話題の萩生田さんに、起業に至った経緯と大事にしているビジョンについて伺いました。

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萩生田 愛(はぎうだ めぐみ Megumi Hagiuda)
AFRIKA ROSE創業者、株式会社Asante代表取締役。1981年、東京生まれ。米国大学卒業後、大手製薬会社勤務を経て、2011年にアフリカ・ケニアに渡る。
「援助に慣れきっている現地の姿」を目の当たりにし、援助ではなくビジネスとして対等な立場で関わりたいという結論に至る。アフリカの自然や人々や文化の豊かさと、生命力溢れるバラに魅了され、2012年に「アフリカの花屋」を立ち上げる。オンラインショップとして展開後、2015年10月アフリカのバラ専門店「AFRIKA ROSE」を東京広尾にオープン。2017年10月にはポプラ社より初の書籍「アフリカローズ 幸せになる奇蹟のバラ」を出版。
草月流いけばな師範、Jane Packer Flower Arrangement School修了。

メディア掲載:フジテレビ「ノンストップ」、TBS「王様のブランチ」、日本テレビ「NEWS ZERO」、日経新聞、Harvard Business Reviewほか

アフリカの力強さを伝えたい

ーまずは、萩生田さんがやっていらっしゃるお仕事について、教えてください。

萩生田:アフリカの彩り豊かなバラを、ケニアから生花で輸入・販売しています。東京・広尾のバラ専門店「AFRIKA ROSE」で、約30種類のバラを扱っています。オンラインショップやお電話でも注文を承っていて、日本全国へ花束をお届けしています。

ーよく聞かれると思うのですが、なぜアフリカの花でビジネスをしようと思ったのでしょうか?

萩生田:勤めていた会社を退職した後に行ったアフリカのケニアで、このバラに出会ったことがきっかけででした。バラの生命力の強さに、ものすごく感動したんです。

そして、直感的に「このバラを日本に広めたい。アフリカの力強さを伝えたい!」と思うようになりました。それがケニアのバラ業界で働く人の雇用を増やし、現地で目の当たりにしていた貧困問題などの解決につながる、と閃きました。その直感・想いからスタートして、ビジネスを作っていきました。

アフリカは、人類発祥の地でもある自然豊かな土壌です。その土と気候、赤道直下の太陽で育ったバラなので、生命力の強さはそこから来ています。日本で売られている一般的なバラと比べて、1輪1輪が大きく存在感があり、かなり長持ちします。色鮮やかな発色や個性的な花びらの模様も魅力です。

ービジネスモデルの特徴について、教えてください。

萩生田:ケニアのバラ農園からフェアトレードでバラを空輸し、日本で販売している、というシンプルなビジネスモデルです。

アフリカなどの途上国ですと、生産者が見合ったお金がもらえていない、貧困問題が本質的に解決しないという問題点があります。フェアトレードにしているのは、生産者に公正にお金をお支払いして、現地の発展に役立ててほしいという想いがあります。

ー事業立ち上げの際に、特に大変だったことはありますか?

萩生田:たくさん大変なことがありましたが、特に大変だったのは現地のバラ農園探しと、日本におけるマーケットの開拓でした。

私たち日本の消費者というのは、良い意味で、世界一品質にうるさいと思います。つまり、商品を見る目がシビアだということです。
そのニーズを満たす最高品質のバラを探し、しかも小ロットから輸出してくれる農園を見つけることは必要不可欠かつ、とても難しいことでした。

そして農園を選ぶ際は、そこで働く人たちが搾取や児童労働の犠牲になっていないことを、この目で確認しに行きました。楽しく豊かに働ける環境があることや、環境に配慮された栽培システムを取り入れていることも重要な条件でした。

ーバラを購入されたお客様のなかで、印象的だったエピソードはありますか?

萩生田:ある日、男性のお客様がお店にいらっしゃいました。「離婚した奥様に再度プロポーズをしたいから、人生で初めて花束を選びたいんです」と言うのです。その方はバラを購入していただいて、無事にプロポーズに成功されました。後日、奥様と一緒にお店にいらしてくださった時は、とても嬉しかったですね。

当店は女性だけでなく、男性のお客様も多くお越しいただいております。特に男性の場合、一見不器用そうな方が「花のことはよく分からないから、お任せしたいです」とおっしゃることも多いんですね。ですから私達の接客は、贈るお相手のイメージをヒアリングしながら一緒に花を選ぶところから始まります。

花を選ぶ瞬間というのは、贈る相手のことだけを考える瞬間です。最初は選び方が分からず恥ずかしそうに不安げな方も、選ぶうちに楽しそうに表情が変化し、最後は花束を抱えて堂々とカッコよくお店を出て行かれる。そんなお客様の姿を見るのは、毎回大きな喜びです。

バラを通じて、皆に幸せを届けたい

ーアフリカとの文化や価値観は、日本では考えつかないようなものがあるかと思います。その点はどのように乗り越えていきましたか?

萩生田:確かに輸入業ですから、アフリカとの文化や価値観の違いを感じることはあります。ある日、発注したバラが飛行機に乗っておらず、届かなかったことがありました。現地に問い合わせてみると、「雨季だから」と、日本の常識では考えられない理由を言われて驚きました。

ですが相手の立場になって考えると、天気が悪いなか、なんとか工面してバラを送ってくれたのだと理解しました。そこで、次からは事前に相談と報告をしてほしいということと、日本のお客様がとても楽しみにバラを待っているということを何度も丁寧に伝えました。

その結果、今ではそういった急なトラブルはほとんど起きなくなりました。

ーちなみに、過去にどんなメディアで紹介されましたか?

萩生田:おかげさまで、NHK、フジテレビ、日本テレビ、テレビ東京、TBSほか、新聞、雑誌、ラジオなど多くのメディアに取り上げていただいています。特別なことはしておらず、お客様からご紹介いただくことが多いです。

ーご自身の今後の目標や夢などを教えてください。

萩生田アフリカのバラの普及を通して、より多くの人々を力強く幸せにすることです。一緒に働くスタッフもお客様もケニアのバラ農園のスタッフも、アフリカローズを通してさらに幸せになったり、夢が叶ったり、自由になったり、人生がますます充実していく場であって欲しいです。

それと、2017年10月に書籍「アフリカローズ 幸せになる奇蹟のバラ」を出版することができました。これまでの歩みやバラの魅力、お手入れ方法や写真もたくさん入れた美しい一冊です。出版することも以前からの夢だったので、とても嬉しく感じています。

ー起業家にメッセージをお願いします。

萩生田人生は一度きり。過去には戻れないし、未来は分からない。だから今この瞬間を思いっきり楽しんで、大切な人に愛情や感謝を惜しみなく伝えましょう。

(取材協力:株式会社Asante/萩生田 愛
(編集:創業手帳編集部)

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