次世代ドローンの研究開発型スタートアップ「エアロネクスト」が6.2億円調達
2024年11月21日、株式会社エアロネクストは、総額6億2000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
エアロネクストは、独自の機体構造設計技術「4D GRAVITY」をライセンスパッケージとして提供する技術ライセンス事業や、ドローン関連技術の共同開発や開発受託を行う共同開発事業を展開しています。
また、2021年に設立した戦略子会社株式会社NEXT DELIVERYを通じて、地域の物流を集約化・効率化するスマート物流「SkyHub」事業や、ドローン運航事業を展開しています。
今回の資金は、ドローン関連技術の研究開発や、「SkyHub」事業に向けたドローン運航体制・関連システムの開発、経営基盤強化のための人材採用などに充当します。
物流業界は深刻な人手不足に直面しています。さらに、コロナ禍による小口配送需要の増加がトラック輸送などラストワンマイル物流における業務負担を一層増大させています。この課題を解決するためには、テクノロジーを活用した省人化や効率化が急務とされています。
とくに注目されているのが、ドローンを活用した配送技術です。ドローン配送は人手を大幅に削減できる手段として期待されており、効率的な物流を実現する可能性を秘めています。
なかでも空を飛ぶドローンは、空という広大な場所を利用し、一直線に目的地に到着できるため、次世代の物流として高い注目を集めています。
しかしながら、空を飛ぶドローンには安全性や認証の課題が伴います。とくに市街地や住宅地上空を飛行する際には、安全基準が厳しくなることが予想されます。
エアロネクストが開発した重心制御技術「4D GRAVITY」は、ドローンの飛行部分と荷物の積載部分を分離し、ドローンが傾いても荷物が水平を保つ仕組みを実現しています。これにより、ドローンの安定性と安全性が大幅に向上し、配送だけでなく、放水や災害支援など反動が大きな動作にも対応可能になります。
ドローン配送の実用化が進むことで、物流業界の省人化が実現し、効率的な物流体制の構築が期待されています。また、エアロネクストのような革新的な技術は、物流以外の分野にも新たな可能性を広げるでしょう。
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