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植物性発酵食品「醸豆(JYOZ/ジョウズ)」を開発・製造・販売する「ハッコウホールディングス」が資金調達

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2024年10月4日、ハッコウホールディングス株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

ハッコウホールディングスは、豆発酵食品「醸豆(JYOZ/ジョウズ)」を開発・製造・販売しています。

「醸豆」は、大豆を皮ごと使用し、独自発酵技術(アラネア発酵)で加工した食品です。

大豆そのものが持つ食物繊維を含み、タンパク質を吸収しやすい遊離アミノ酸として摂取できます。

また、大豆特有の癖や発酵臭を軽減し、多様な料理に活用ができる食品へと仕上げています。

ほかにも、食用ルピナス豆の育種・開発や、豆類による温室効果ガスの削減などにも取り組んでいます。


世界的な人口増加の影響により、早くて2025年~2030年ごろにはタンパク質の需要が供給を上回りはじめることが予測されています。この社会課題をタンパク質危機と呼びます。

現在の食品業界では、主に牛肉や豚肉などの畜産物がタンパク源として供給されています。しかし既存の畜産システムは、環境負荷や農地面積などの課題により、人口増大に応じた単純な増産ができないという課題を抱えています。

このような課題を解決するため、さまざまな取り組みが進められています。そのひとつが、豆類などの植物を原料に用いたプラントベースドフード(植物由来食品)の開発と普及です。

プラントベースドフードにはさまざまな種類がありますが、肉の食味などを再現したものは、代替肉・植物肉などと呼ばれ、すでに世界で市場の一角を担いつつあります。

大豆は畑の肉と呼ばれるほど優秀なタンパク源ですが、米国では大豆は搾油・飼料・輸出用であり、欧州では環境の問題で大豆が育たなかったことから、欧米諸国では大豆の食品としての知見が限られています。日本は大豆を、豆腐、豆乳、納豆、味噌、醤油、油揚げなどさまざまな食品に加工し、日常的に食しており、欧米諸国と比較して大豆を食品として扱う際の優位性があります。

こうした背景のもと、ハッコウホールディングスは、独自の発酵技術を用い、大豆をはじめとする豆類を加工した豆発酵食品「醸豆」を手がけています。

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カテゴリ 有望企業
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