注目のスタートアップ

勤務スケジュール最適化クラウドシリーズ「Optamo」やEV導入支援事業などを展開する「モーション」が2.5億円調達

company

2023年9月1日、株式会社モーションは、総額2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

モーションは、勤務スケジュール最適化クラウドシリーズ「Optamo(オプタモ)」や、次世代モビリティサービス「togethere(トゥゲザー)」、EVフリート向け充電管理ソリューション「Optiev(オプティーブ)」などを展開しています。

データサイエンスによる最適化技術に強みを持っており、その技術を活用し、EV充電器ネットワーク向けシステムや、シフト最適化サービスなどを手がけています。

今回の資金は、主にモビリティ関連分野のソリューションとその事業開発に充当します。

現在、法人所有のEVの稼働予測、充電スケジューリング最適化により関連の電力エネルギーコスト低減を実現する「optiev」の開発・実証実験を、自動車メーカー・大手タクシー会社・充電器メーカーと進めています。


気候変動への対策として、ガソリン車からEV(電気自動車)への転換が世界的に推進されています。EVは走行時に排気ガスを出さないほか、エネルギー効率がエンジン車と比べて圧倒的に優れていることから環境負荷の低い車として注目されています。

しかし、日本ではEVの普及があまり進んでいません。大きな理由として、充電インフラの整備が遅れていることが挙げられます。

都市部では比較的充電スポットは整備されていますが、地方にはスポットが少なく、旅行などの長距離の移動においてEVを利用しにくいという課題があります。

ほかにもマンションなどの集合住宅では、駐車場に充電器を設置するには、管理組合の承認を得る必要があり、交渉が上手くいかないというケースが多く見受けられます。

一方、こうした充電インフラの課題は一般ユーザー目線のものであり、社用車としてEVを導入する法人ではまた事情が異なります。

法人では自社の拠点を持っている場合が多く、充電設備は自社で設置することが可能であるため、外部の充電インフラはあまり問題となりません。

しかし法人の充電においてもいくつかの課題があります。たとえば、営業終了後には戻ってきた複数台のEVを一気に充電することが想定されますが、この場合電力ピークが跳ね上がると考えられます。

また、複数の企業が同じ時間に充電することも考えられ、時期によっては電力の逼迫を招くという恐れもあります。

こうした背景から、法人でのEV充電では、自動的にピークカットをする仕組みや、電気代の安い時間帯に充電を行うといったエネルギーマネジメントシステムが求められています。

企業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との連携・提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ EV Optamo Optiev togethere オプタモ オプティーブ シフト スケジューリング スケジュール ソリューション データサイエンス トゥゲザー モビリティ 事業開発 充電 導入支援 最適化 株式会社 次世代モビリティ 資金調達 電気自動車
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

バイオインフォマティクスによる酵素開発技術を有する「digzyme」が7.3億円調達
2024年4月23日、株式会社digzymeは、総額7億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 digzymeは、バイオインフォマティクスによる酵素開発技術を有する東京工業大学発スター…
AIとソーシャルデータを活用した採用プラットフォーム「HR Quest」を開発する「LiftBase」が資金調達
2025年6月30日、株式会社LiftBaseは、資金調達を発表しました。 LiftBaseは、ソーシャルデータを活用したタレントアクイジションプラットフォーム「HR Quest」を開発しています。 …
成長企業向け法人カード提供の「UPSIDER」が467億円調達
2022年10月19日、株式会社UPSIDERは、デットファイナンスにより、総額467億円の資金調達を実施したことを発表しました。 UPSIDERは、成長企業向けの法人カードサービス「UPSIDER」…
ノーコードNFT作成プラットフォーム「NFT Garden」を開発する「Connectiv」が5,000万円調達
2022年9月9日、Connectiv株式会社は、総額約5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Connectivは、クリエイターやコンテンツホルダー向けのNFT作成プラットフォーム「…
再生可能エネルギー発電事業の統合管理プラットフォームを開発・提供する「Tensor Energy」が4.5億円調達
2024年3月27日、Tensor Energy株式会社は、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Tensor Energyは、再生可能エネルギー発電事業の統合管理プラットフ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集