注目のスタートアップ

透明マウスピース型遠隔歯科矯正サービス「DPEARL」などを手がける「フィルダクト」が3億円調達

company

2024年10月2日、株式会社フィルダクトは、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。

フィルダクトは、透明マウスピース型遠隔歯科矯正サービス・ブランド「DPEARL(ディパール)」や、歯科医院向けクラウド管理システム「MediLeap(メディリープ)」を展開しています。

「DPEARL」は、3DプリンターやCADを活用して効率化した独自のワークフローにより、従来の歯科矯正提供価格の約1/2の価格を実現した歯科矯正サービスです。定期メンテナンスを兼ねた月1通院とオンラインモニタリングアプリによるサポートシステムによりサービスを提供しています。

2024年10月現在、「DPEARL Spot」(提携歯科クリニック)を全国で60クリニック展開しています。


歯科矯正は、歯並びや噛み合わせを正しい位置に整える歯科治療のことです。この治療は見た目を美しくするだけでなく、噛み合わせを改善し、虫歯や歯周病のリスクを低減する効果もあります。さらに、歯槽膿漏の進行を抑えるなど、口腔内の健康維持にも大きく寄与します。

厚生労働省の患者調査によると、歯科矯正の初診患者数は年々増加傾向にあり、これに伴い矯正歯科業界も成長していることがうかがえます。

歯科矯正といえばワイヤーを用いた手法が広く知られています。近年はマウスピースを用いた矯正も普及しています。

このマウスピース矯正は、透明なマウスピースを用いることで装着していても目立たない、自分で取り外し可能であるため歯磨きなどによって衛生的に保ちやすい、食事制限がない、装置の脱落リスクがないといったメリットを有しています。

フィルダクトは、3DプリンターやCADなどのテクノロジーを活用し、マウスピース製作や、経過観察などを効率化することで、従来よりも低コストでのサービス提供を実現した透明マウスピース型遠隔歯科矯正サービス「DPEARL」を展開しています。

株式会社フィルダクトのコメント

このニュースを受けまして、株式会社フィルダクトよりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

現在の歯科矯正・オーラルヘルス市場の急速な成長を背景に、「気軽かつ高品質な歯科矯正」を全国で安定提供できる基盤を作るべく、シリーズAの資金調達を実施しました。更なる拡大を見据えた歯科矯正プロダクトの強化と検査のアクセシビリティの向上、組織づくりに取り組みたいと考えています。

・今後の展望を教えてください。

テクノロジーによる歯科業界のパラダイムシフトを巻き起こしながら、歯科矯正をはじめとするオーラルヘルス分野で社会にインパクトを与えられる企業を目指しています。そして歯科医療者の働き方も新しい時代に向けて変えていけるような仕組みを作っていきたいです。

・読者へのメッセージをお願いします。

記事をお読みいただきありがとうございます。まだこれからのスタートアップですが泥臭さと拡大の両方を経験しながら一緒に働きたい方・協業等に関心のある方、ぜひ弊社の info@philduct.com までご連絡いただけますと幸いです。

サービスの成長のためには戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ 3Dプリンター CAD DPEARL MediLeap オンライン クラウド クリニック ディパール フィルダクト マウスピース メディリープ モニタリング 提携 歯列矯正 歯科 歯科医院 歯科矯正 管理システム 資金調達 遠隔
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

病気を治療するアプリ開発の「キュア・アップ」が22億円調達
株式会社キュア・アップは、総額22億円の資金調達を実施したことを発表しました。 高度なソフトウェア技術と医学的エビデンスに基づいた、疾患治療用プログラム医療機器「治療アプリ」を開発しています。 現在、…
新卒特化のスカウトサービスを提供する「ABABA」が1.2億円調達
2023年3月1日、株式会社ABABAは、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ABABAは、新卒特化のダイレクトリクルーティングサービス「ABABA」を提供しています。 最…
フード・シェアリング・サービス「TABETE」展開の「コークッキング」が資金調達
2020年11月20日、株式会社コークッキングは、資金調達を実施したことを発表しました。 フード・シェアリング・サービス「TABETE(タベテ)」を展開しています。 飲食店や小売店で廃棄されてしまう食…
不動産価格査定エンジンAPIなど不動産テックサービスを開発・提供する「エステートテクノロジーズ」が5億円調達
2022年8月3日、エステートテクノロジーズ株式会社は、総額約5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 エステートテクノロジーズは、独自アルゴリズムで不動産ビッグデータを解析して不動産価格の査定…
SNSの店舗アカウントを一括管理できるクラウドサービス運営の「カンリー」が4.6億円調達
2021年6月1日、株式会社カンリーは、総額約4億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Googleマイビジネスページや、HP、各種SNSアカウントの店舗情報を一括管理できるクラウド…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集