「第11回ロボット大賞」受賞製品発表 経済大臣賞:ファナック 中企業庁長官賞:ハーモテック

tips

2024年9月11日、経済産業省は、「第11回ロボット大賞」の受賞製品を発表しました。

「ロボット大賞」は、我が国のロボット技術の発展や社会実装を促進することを目的として、ロボットの先進的な活用や研究開発、人材育成といった様々な分野において、優れた取組を実施した企業等を表彰する制度です。

9月18日(水)に、「Japan Robot Week 2024」(主催:一般社団法人日本ロボット工業会、株式会社日刊工業新聞社)の会場内において、表彰式と受賞ロボット等の展示を行います。

第11回ロボット大賞

2024年2月19日から4月12日までの募集期間に寄せられた全85件の応募の中から、第11回ロボット大賞審査特別委員会(委員長:川村貞夫 立命館大学 立命館グローバル・イノベーション研究機構 機構長代理 特別招聘研究教授)等の審査により各賞の表彰対象を決定しました。

経済産業大臣賞

名称:世界最小の大型加工機 高精度本格加工ロボット M-800
受賞者:ファナック株式会社

中小企業庁長官賞(中小・ベンチャー企業賞)

名称:KUMADE-FORK(ECシリーズ)
受賞者:株式会社ハーモテック

総務⼤⾂賞

名称:カチャカ
受賞者:[株式会社Preferred Robotics

⽂部科学⼤⾂賞

名称:超⼩型⽉⾯探査ローバLEV-1&LEV-2
受賞者:国⽴研究開発法⼈宇宙航空研究開発機構/中央⼤学/国⽴⼤学法⼈東京農⼯⼤学/同志社⼤学/株式会社タカラトミー/ソニーグループ株式会社

農林⽔産⼤⾂賞

名称:⽔⽥に浮かべる⾃動抑草ロボット「アイガモロボ」
受賞者:株式会社NEWGREEN

国⼟交通⼤⾂賞

名称:鉄筋結束ロボット「トモロボ」
受賞者:建ロボテック株式会社

⽇本機械⼯業連合会会⻑賞

名称:つくばチャレンジ
受賞者:つくばチャレンジ実⾏委員会

⽇本機械⼯業連合会会⻑賞

名称:⾃律⾛⾏搬送ロボット 「ラピュタPA-AMR」
受賞者:ラピュタロボティクス株式会社

優秀賞(介護・医療・健康分野)

名称:スマーター・インクルーシブ・ダンス
受賞者:東北⼤学/国⽴⻑寿医療研究センター/パラマウントベッド株式会社/株式会社Shiori

優秀賞(社会インフラ・災害対応・消防分野)

名称:プラント⾃動巡回点検防爆ロボット「EX ROVR」(エクスローバー)
受賞者:三菱重⼯業株式会社/ENEOS株式会社/学校法⼈千葉⼯業⼤学/国⽴⼤学法⼈⼭形⼤学/国⽴⼤学法⼈東北⼤学

優秀賞(農林⽔産業・⾷品産業分野)

名称:無⼈ロボットコンバイン
受賞者:株式会社クボタ

優秀賞(ビジネス・社会実装部⾨)

名称:社会インフラサービスを⽀える業務DXロボットugo(ユーゴー)
受賞者:ugo株式会社

優秀賞(ビジネス・社会実装部⾨)

名称:体をひねって姿勢の⾃由を提供するロボット⾞椅⼦「Hineru」(ハイネル)
受賞者:株式会社コボリン

優秀賞(要素技術部⾨)

名称:近接覚センサー TK-01
受賞者:株式会社Thinker

審査員特別賞

名称:マイクロマウス
受賞者:公益財団法⼈ニューテクノロジー振興財団

表彰式および合同展示

第11回ロボット大賞の表彰式および合同展示は、「Japan Robot Week 2024」(2024年9月18日(水曜日)から20日(金曜日)、東京ビッグサイト(東京都江東区有明3-11-1)東4から6ホール)の会場内で行います。

表彰式

日時:2024年9月18日(水曜日)10時30分から12時00分
場所:東京ビッグサイト 東6ホール内 メインステージ

受賞ロボット等の合同展示

日時:2024年9月18日(水曜日)から20日(金曜日) 10時00分から17時00分
場所:東京ビッグサイト 東4から6ホール「Japan Robot Week2024」内
「第11回ロボット大賞」合同展示ブース(小間番号J-35)


国内のさまざまな業界では、人手不足や生産性向上が深刻な課題となっています。

この課題に対処するためテクノロジーの活用が進められています。

ロボットは、革新的な省人化・自動化を実現するソリューションとして、さまざまな業界で導入が進んでいます。

たとえば、農業における農薬を効率的に散布するドローンや自動収穫ロボット、警備業界における警備ロボット、飲食業界における調理ロボットや配膳ロボットなど、さまざまなロボットがあります。

そしてロボットがより多様なタスクを実行できるよう、ロボットの研究開発も進められています。

「ロボット大賞」は、ロボット技術の発展や社会実装を促進することを目的に、ロボットの活用・研究開発・人材育成といった幅広い取り組みを表彰しています。

今回、経済大臣賞を受賞したのは、ファナック株式会社の大型加工機「M-800」です。この加工機は、従来の加工機では困難だった高精度な加工を実現するロボットです。本体自体が小さく、経済的かつコンパクトな設備で導入できることも特徴としています。自動車や航空機産業などにおける部品加工などでの活用が進んでいます。

また、中小企業庁長官賞(中小・ベンチャー企業賞)を受賞したのは、株式会社ハーモテックの「KUMADE-FORK(ECシリーズ)」です。これは、繊細な極薄ウェハを優しく搬送する技術です。パワーデバイス製造分野で高く評価されており、大手企業での採用例もあります。

近年のテクノロジーの発展は、業務に革新をもたらしています。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらも参考にしてください。

また、設備投資には資金調達も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ KUMADE-FORK M-800 コンテスト ハーモテック ファナック ロボット ロボット大賞 第11回ロボット大賞
詳細はこちら

第11回ロボット大賞が決定しました!

創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「中小企業省力化投資補助金」支援機関向け説明会動画が公開
経済産業省は「中小企業省力化投資補助金」に関する支援機関向けの説明会動画をYouTubeチャンネルで公開しました。 「中小企業省力化投資補助金」は、IoTやロボットなどの付加価値額向上や生産性向上に効…
ロボットのエレベーターや自動ドアを利用したフロア間・エリア間移動を実現する「LCI」を提供する「Octa Robotics」が1億円調達
2022年10月6日、株式会社Octa Roboticsは、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Octa Roboticsは、ロボット・建物設備間連携に特化したマルチベンダー型のインターフ…
点検DXロボットやロボットの統合管理プラットフォームを手掛ける「ugo」が資金調達 「安川電機」「川崎重工業」と協業
2022年10月28日、ugo株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 また、ロボットの統合管理プラットフォーム「ugo Platform」を、株式会社安川電機が開発する産業用ロボット「MO…
「中小企業省力化投資補助金」の業種の定義が更新&製造事業者向け製品申請サポート窓口が開設
2024年11月15日、「中小企業省力化投資補助金」における「省力化投資事業における業種「定義」」と、「製造事業者向け製品申請サポート窓口が開設について」が更新されました。 「業種」の定義 省力化投資…
製造業の自働化支援や設備メーカーの拡販支援を手がける「Robofull」が7,000万円調達
2023年8月31日、株式会社Robofullは、約7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Robofullは、10万社の設備・工程情報を網羅した独自の製造業データベースやロボットシス…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集