創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2024年9月11日令和7年度経済産業省概算要求の概要

経済産業省は、令和7年度の概算要求について、経産省HPで資料を公開しています。
概算要求とは、毎年8月下旬に、各府省庁が予算を査定する財務省に対し、次年度に必要な予算を要望することです。
その後、各府省庁と財務省が事業の必要性や予算額などをめぐって議論を行い、12月中旬に「財務省原案」として各府省庁に内示し、その後政府の最終調整を行った上で閣議決定されます。
令和7年度経済産業関連の概算要求額は、以下の通りです。
一般会計:4415億円
エネルギー対策特別会計:7818億円
GX推進対策費:9818億円
特許特別会計:1546億円
合計:2兆3596億円
経済産業政策の重点に関連し、以下を事項要求しています。
・産業競争力強化・経済成長及び排出削減の効果が高い GX(グリーントランスフォ
ーメーション)の促進
・AI・半導体分野における量産投資や研究開発支援等の重点的投資支援
・物価高騰等の中で生産性向上に取り組む中小企業・小規模事業者等の成長の下支え
・大阪・関西万博の会場整備に関する施策
・重要経済安保情報保護活用法の施行に向けた対応
・福島復興の着実な実施
令和7年度経済産業省関係概算要求(案)概要
(1)国内投資拡大の継続・対日投資の拡大
①GX・脱炭素エネルギー
②デジタル基盤技術・自動車・バイオ産業
③対日投資促進
1兆6,335億円(令和6年度1兆2,892億円)
(2)イノベーション・新陳代謝の加速
(2-1)イノベーションエコシステムの構築・AI等活用に向けた事業環境の整備、グローバル市場の形成・獲得
(2-2)ヘルスケアスタートアップ支援等
3,135億円(令和6年度2,673億円)※(1)のうち1,460億円(1,181億円)含む
(3)国民の所得向上
地域の中堅・中小企業・小規模事業者の支援、価格転嫁強化、
ロボット等活用による人手不足等対策、デジタル人材育成
1,394億円(令和6年度1,112億円)※(1),(2)のうち358億円(265億円)含む
(4)GXの実現とエネルギー安定供給の確保
※(1),(2)で記載のため省略。
(5)経済安全保障の確保
78億円(令和6年度62億円)
(6)大阪・関西万博
312億円(令和6年度24億円)
(7)経済社会の基盤を支える最重要課題
福島復興、産業のレジリエンス・安全の向上
856億円(令和6年度648億円)※(2),(3)のうち84億円(67億円)含む
概算要求とは、政府の各省庁が毎年8月末までに、財務省に提出する翌年度の予算要求のことです。
具体的には、来年度はこれだけの予算が欲しい、と各省庁が政策を実施するために必要な経費を要望書にまとめ、財務省に送ります。
また、その概要は各省庁のHPで公表されており、これを通じて来年度の政策の概要や方向性を知ることができます。
経産省HPでは、令和7年度経済産業省概算要求のPR資料が公表されています。
企業を成長させていくにはさまざまな知識を身につけることが重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、資金繰り、会計・経理、販路拡大、ネット活用、人材採用、契約など、あらゆるノウハウについて詳しく解説しています。
また、別冊の資金調達に特化した「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるための方法や、融資制度の活用法、クラウドファンディングを成功させるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | トレンド |
---|---|
関連タグ | 予算 令和7年度 概算要求 経済産業省 |
トレンドの創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2023年9月15日、経済産業省は、「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の3次公募を開始したことを発表しました。 民間団体等が実施する、個人に対してキャリア相談、リスキリング、転職までを一体…
経済産業省は、今後の中小企業向け資金繰り支援について公表しました。 また、関係省庁と共に、官民金融機関等に対してコロナ資金繰り支援策の転換を踏まえた事業者支援の徹底等を要請しました。 今後の中小企業向…
2024年11月15日、中小企業庁は、下請取引の適正化について、関係事業者団体に要請を行いました。 物価上昇、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響など、海外景気の下振れが国内景気を下押しす…
経済産業省関東経済産業局は、令和5年度「強みの見える化・魅せる化プロジェクト 知財の力を稼ぐ力に!」(知財経営定着伴走支援・支援人材育成事業)の支援先企業の募集について発表しました。 企業価値を維持し…
経済産業省は、特許庁が「IPAS2023事例集」を作成し公開したことを発表しました。 特許庁は、2018年度からIP Acceleration program for Startups(IPAS)を実…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…