「工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業(SHIFT事業)」3次・4次公募

subsidy

環境省は、令和6年度「工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業(SHIFT事業)」の3次・4次公募について発表しました。

意欲的なCO2削減目標を盛り込んだ計画の策定支援を行う事業(CO2削減計画策定支援)、CO2削減計画に基づく設備更新を行う事業(省CO2型設備更新支援)、個社単位の取組を超えて企業間で連携してバリューチェーンの脱炭素化に取り組む先進的なモデル事業(企業間連携先進モデル支援)に対して、補助金を交付する事業です。

省CO2型設備更新支援

「A.標準事業」
CO2排出量を工場・事業場単位で15%以上又は主要なシステム系統で30%以上削減する設備更新を支援(補助率1/3、補助上限:1億円)

「B.大規模電化・燃料転換事業」
主要なシステム系統で1.2.3.の全てを満たす設備更新を支援(補助率1/3、補助上限:5億円)
1. 電化・燃料転換
2. 4,000t-CO2/年以上削減
3. CO2排出量を30%以上削減

「C.中小企業事業」
中小企業等による設備更新に対し、以下の1.2.のうちいずれか低い額を支援(補助上限0.5億円)
1. 年間CO2削減量×法定耐用年数×7,700円/t-CO2(円)
2. 補助対象経費の1/2(円)

企業間連携先進モデル支援

Scope3 削減に取り組む企業が主導し、サプライヤー等の工場・事業場のCO2排出量削減に向けた設備更新を促進する取組を支援(補助率1/3、1/2,補助上限5億円)。

公募期間

3次公募締切
2024年9月24日(火)12:00まで

4次公募締切
2024年10月15日(火)12:00まで


私たちの生活や経済活動は、石炭、石油、天然ガスといった化石資源に大きく依存しています。これらの資源はエネルギー供給の大部分を占め、自動車や飛行機、船舶といった交通手段の主な燃料でもあります。さらに、プラスチックや化学繊維、薬品、化粧品など、多くの製品が石油を原料として製造されています。

しかし、化石資源の利用は、温室効果ガスの排出や環境破壊を引き起こし、気候変動や生態系への悪影響をもたらしています。このため、世界的に化石資源からの脱却が求められています。とくに、脱炭素化は、温室効果ガスである二酸化炭素の排出を削減し、気候変動に対処するための重要な取り組みです。

脱炭素化の施策にはさまざまな手法がありますが、再生可能エネルギーへの転換や、省エネ設備の導入・更新が主な方法として挙げられます。とくに、省エネ設備の導入は比較的手軽に実施でき、コストパフォーマンスも高いため、多くの企業で取り組みが進んでいます。

ただし、工場における設備導入や更新には大きなコストがかかるため、資金に制約のある中小企業などでは、補助金や助成金による支援が重要となっています。

起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金のノウハウを解説しています。

また、日々更新される補助金・助成金の情報を、個人に最適化してメールでお知らせする「補助金AI」も運営しています。こちらもご活用ください。

ほかにも、資金調達のノウハウを集めた「資金調達手帳」も無料でお送りしています。ぜひご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 公募
関連タグ SHIFT事業 カーボンニュートラル 事業場 二酸化炭素 企業間連携先進モデル支援 助成金 工場 工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業 環境対策 省CO2型設備更新支援 脱炭素化 補助金
詳細はこちら

令和6年度 工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業(SHIFT事業)の三次・四次公募開始について

補助金ガイド
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説

公募の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

令和5年度補正予算「IT導入補助金」概要発表
2023年12月時点における、令和5年度補正予算「IT導入補助金」の概要が発表されました。 業務の効率化やDXの推進、セキュリティ対策に向けたITツール等の導入費用を支援する補助金制度です。 令和5年…
独自の球駆動式全方向移動機構「TriOrb BASE」をベースとした自律走行システムを開発する「TriOrb」が6.6億円調達
2025年3月31日、株式会社TriOrbは、デットファイナンスにより株式会社みずほ銀行から、5億円の資金調達を発表しました。 また、株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)を引受先と…
「地域デジタル基盤活用推進事業」計画策定支援・補助金
総務省は「地域デジタル基盤活用推進事業」を実施しています。 「デジタル田園都市国家構想」の実現に向けて、地方公共団体等によるデジタル技術を活用した地域課題解決の取り組みを総合的に支援するものです。 計…
「ライトアップ」が「ENECHANGE」と連携 補助金・助成金自動診断システム「Jシステム」のOEM提供を開始
2021年8月16日、株式会社ライトアップは、ENECHANGE株式会社と業務提携契約を締結したことを発表しました。 ライトアップは、助成金自動診断ツール「Jシステム」や、補助金・助成金活用支援「Jコ…
工場向けIIoT(インダストリアルIoT)サービスを開発・提供する「MAZIN」が4億円調達
2022年7月6日、株式会社MAZINは、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 MAZINは、工場向けIIoT(インダストリアルIoT)サービスを開発・提供しています。 具体的には、切削…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集