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2024年7月31日砂糖に代わる「オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)」の社会実装を目指す「オリゼ」が4.7億円調達

2024年7月31日、株式会社オリゼは、総額4億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
オリゼは、米麹由来の発酵甘味料「オリゼ甘味料」の社会実装を目指しています。
2020年から「オリゼ甘味料」を用いた発酵食品ブランド「フードコスメORYZAE」を展開しています。このブランドでは、伝統的な発酵技術と現代のライフスタイルを融合させ、美味しさと健康を両立する「食べるコスメ」を提唱しています。
主力商品である砂糖・添加物不使用の「ORYZAE GRANOLA」は、販売開始から2年で100万食の販売を突破しています。
ECモール以外でも、百貨店、商業施設、アパレルストア、ライフスタイルショップ、カフェなど、全国50以上の店舗で展開しています。
今回の資金は、「フードコスメORYZAE」の拡大、米国市場への進出に充当します。
米国市場の進出に向けては、2024年6月に米国でグルテンフリーたまり醤油の製造・販売を行うSAN-J International Inc.と業務提携に関する基本合意を締結しています。共同開発商品によって、米国の全発酵食品小売市場に挑戦します。
糖分に含まれているブドウ糖は、体や脳を動かすために必要なエネルギー源として重要な成分です。たとえば砂糖(ショ糖)は、摂取された後すぐにブドウ糖と果糖に分解され、血液に流れ、体の組織に取り入れられていきます。しかし、取りすぎた分はグリコーゲンや中性脂肪として体内に貯蔵され、これが肥満の原因となります。
健康志向の高まりにより、低糖質やゼロ・低カロリー製品が増え、国民1人あたりの年間砂糖消費量も減少が続いています。一方で、砂糖の甘味は人間にとって魅力的なものであり、「砂糖控えめであるものの、おいしさはそのまま」という食品を求める人も数多く存在しています。そこで登場したのが代替甘味料です。
代替甘味料には、天然の原料から作られた天然甘味料や、人工的に合成された合成甘味料などがあります。代替甘味料市場は年々成長しており、2021年の世界市場規模は約44億ドルに達しました。さらに、2022年から2027年にかけては年平均成長率(CAGR)4.60%で成長し、2027年には58.5億ドルに達すると予測されています。
オリゼは、健康志向の高まる市場において、米だけを原料に発酵によって作られる米麹由来糖分「ORYZAE」を用いた発酵食品ブランド「フードコスメORYZAE」を展開しています。発酵技術を駆使することで砂糖に近い甘味を持ちながらも、健康に配慮した製品として市場での競争力を持っています。
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