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溶媒の使用量削減を実現する有機合成反応技術「メカノケミカル有機合成」の社会実装を目指す「メカノクロス」が2億円調達

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2024年7月26日、株式会社メカノクロスは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。

メカノクロスは、溶媒を極少量に削減する有機合成反応技術である「メカノケミカル有機合成」の社会実装を目指す北海道大学発ベンチャーです。

メカノケミカル有機合成は、攪拌装置を用いて有機溶媒を用いる化学合成反応と同様の反応を起こす技術です。

今回の資金は、量産化技術の技術開発に充当します。


2015年9月の国連サミットで、持続可能な開発目標(SDGs)が全会一致で採択されました。

SDGsは先進国を含む国際社会全体の目標として、17の目標を掲げ、経済・社会・環境の課題に統合的に取り組むことを目指しています。

こうした背景のもと、有機化学の領域でも環境負荷低減に向けた取り組みが進められています。

たとえば、有機合成のプロセスでは、大量の溶媒が産業廃棄物として発生します。したがって、環境や人体への負荷の低いものへの転換や、使用量の削減が求められています。

メカノクロスが社会実装を目指すメカノケミカル有機合成は、攪拌装置を用いて有機合成反応を実施する技術です。合成プロセスにおける溶媒の大幅削減、設備の小型化、反応時間の大幅短縮といったメリットがあり、有機合成における環境対策やコスト削減に大きく貢献するものとして期待されています。

また、溶媒を使用しないため、従来難しいとされていた不溶性化合物の合成も可能となることから、有機化学の新たな世界を開く革新的な技術でもあります。

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