注目のスタートアップ

においセンシングデバイスやAIクラウドソフト「iinioicloud」を提供する「レボーン」が2.2億円調達

company

2024年6月6日、株式会社レボーンは、総額2億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

この資金調達により、累計調達額は7億円となりました。

レボーンは、においセンシングデバイスやAIクラウドソフト「iinioicloud(イイニオイクラウド)」を提供しています。

クラウドベースのAIに、先進的なにおいセンシング技術とにおい再生装置を統合し、においの可視化・理解・再生を実現するサービスを提供しています。

また、においに関する課題を抱える事業者などを対象としたにおいコンサルティング事業、調香師・臭気判定士などの専属コンサルタントによる​受託におい測定事業も展開しています。

今回の資金調達により、サービス拡充のための採用強化や技術投資を図ります。


嗅覚は人間にとって重要な感覚のひとつです。また他の感覚とは異なり、感情・記憶に強く関与している脳の領域である扁桃と海馬につながっていることから、もっとも感情や記憶と関連の深い感覚であるといわれています。

こうした「におい」の特性はさまざまな場所で活用されています。たとえば、化粧品などでは香りがプロダクトの魅力のひとつでもあります。そのほかにも、アルコール飲料などの嗜好品では、「におい」がその商品の特徴を決定づけることもあります。

ほかにも、ラグジュアリーなホテルなどでは、特別なアロマを調合し、その香りで空間を満たすことで、ブランディングとして用いるといった例もあります。

しかし嗅覚は科学的に未解明な部分も多く、その他の感覚と比較してデジタル化が遅れている領域でもあります。

「におい」が重要となるプロダクト開発では、有資格者などの専門家が自身の感覚を使って特徴を分析する官能評価が行われていますが、やはり個人の感覚に依存する作業であるため、クオリティに差が生じるほか、属人化してしまうといった課題があります。さらに、官能評価は大量廃棄につながる可能性もあり、担当者は強いプレッシャーにさらされるという問題もあります。

そのため「におい」の定量化・デジタル化は高いニーズがあり、世界的に研究開発が進められています。

レボーンは「におい」に関する課題を、独自開発のにおいセンサーとAIにより解決することを目指しています。

株式会社レボーンのコメント

このニュースを受けまして、株式会社レボーンよりコメントが届きました。

松岡 広明(まつおか・ひろあき)
株式会社レボーン 代表取締役
1990年生まれ。2004年ポルトガルで行われた第8回RoboCup世界大会に参加し、僅か13歳で準優勝。
長崎大学工学研究科へ進学。
主にドローンなどを使った災害時におけるシステムの研究・開発を行う。
大学院在学中に、株式会社レボーンを創業。IoTやハードウェア領域における研究開発や、ソリューション開発を行う。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

このたび調達した資金はサービス拡充のための採用強化や技術への投資を行います。
2024年中のリリースを目指して開発体制を強化してまいります。
(2024年6月6日公表のプレスリリースより)

事業の大きな成長のためには資金調達を成功させることが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、融資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI BtoB コンサルティング センシング センシング技術 デバイス 再生 可視化 株式会社 測定 統合 装置 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ベトナムで飲食・小売向けのBtoBオンラインマーケットプレイス運営の「KAMEREO」が5億円調達
2021年7月19日、KAMEREO INTERNATIONAL PTE. LTD.(代表取締役:田中卓、本社:シンガポール)は、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ベトナム・ホーチミ…
抹茶の飲用機会をグローバルに広げる「World Matcha」が約1億円調達
2019年12月5日、World Matcha株式会社は、総額100万ドル(約1億円)の資金調達を実施したことを発表しました。 新しいソリューションを通じ、抹茶の飲用機会を世界的に広めていくことをミッ…
決済ムーブメント「Jamm」が1.55億円調達
2023年9月1日、株式会社Jammは、総額約1億5,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Jammは、新たな決済社会の実現を目指すムーブメントを展開しています。 クレジットカードに代わ…
「ベター・プレイス」が金融機関10社と提携 企業年金「福祉はぐくみ企業年金基金」の普及加速へ
2023年3月28日、株式会社ベター・プレイスは、大手地方銀行を含め、累計10者の金融機関と業務提携/ビジネスマッチング契約を締結したことを発表しました。 ベター・プレイスは、福祉はぐくみ企業年金基金…
都市内全域の屋内・地下をカバーする三次元測位サービスを開発する「MetCom」が8億円調達
2022年7月19日、MetCom株式会社は、8億円の資金調達を実施したことを発表しました。 都市内全域の屋内・地下をカバーする3D測位サービスの提供のため開発を行っています。 2022年7月現在、垂…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集