注目のスタートアップ

テクノロジーを駆使して農業の生産から販売まで一気通貫で支援する「Happy Quality」が4.5億円調達

company

2023年3月7日、株式会社Happy Qualityは、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Happy Qualityは、農家の減少、高齢化と承継者不足による農業技術の喪失などの課題をテクノロジーで解決するため、データドリブン農業の研究開発を行っています。

現在、新規就農者が抱える、所得が少ない、技術が足りないといった課題を解決するため、ビッグデータ・AI・光学センサーなどを活用し、高品質・高単価なトマトの安定生産、パートナー農家からの全量高単価買い取り、品質保証を行う「Happy式マーケットイン農業モデル」を構築し、提供しています。

今回の資金は、人材採用の強化、アグリテックの研究開発・製品化に充当します。


農業は人間が生きていくために必要な作物を生産する重要な役目を担っています。

しかし、国内では少子高齢化・後継者不足による農業人口の減少が大きな社会課題となっており、農業の抜本的な変革が迫られています。

テクノロジーは農業変革のための重要な要素のひとつであり、農業×テクノロジーであるアグリテックではさまざまなスタートアップが農業における課題解決に取り組んでいます。

Happy Qualityは、新規就農者の栽培技術の未熟さを補完し、さらに安定的な収益基盤を提供する農業支援サービス「Happy式マーケットイン農業モデル」を展開しています。

農業において稼げる農業を実現するには、高単価な作物や高品質な作物を栽培したり、加工品にして販売するなどの付加価値をつけることが必要です。

しかし新規就農者はこうしたノウハウを有していないことから、稼げる農業を実現することはとても困難です。

新規就農者が長く農業で働くためにも稼げる農業の確立は重要であり、Happy Qualityはこの領域において支援を行うことで、新規就農者の参入を促し、定着に貢献しています。

株式会社Happy Qualityのコメント

このニュースを受けまして、株式会社Happy Quality 代表取締役 宮地誠氏よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

人財確保、拡販体制の強化、テクノロジー開発になります。

・今後の展望を教えてください。

生産から流通までの世界のスタンダードを創るVISIONのもと、農業界のインフラサービスカンパニーを目指します。

・読者へのメッセージをお願いします。

創業時に届いた書類の中で、こんな雑誌あるんだ!見ているうちに不安が和らいだ気持ちを思い出しました。創業当初より変わらぬ情熱を実績に、そして信用されるようになれば信頼に変わります。それこそが、商売のスパイラルだと考えています。今もこれからも、創業手帳様から得られた不安を情熱に変え、邁進する為の創業手帳。これからも楽しみにしています!

医療や農業など、さまざまな社会課題が喫緊の問題として迫ってきていますが、AIなどの最新技術の台頭や、スマートフォンなどの普及により、アイデア次第で社会課題をスマートに解決できる状況となっています。「冊子版創業手帳」では、社会課題をビジネスで解決することを目指している起業家のインタビューを掲載しています。先人の思考や手法を知ることは、新たなビジネスの創造に役立つでしょう。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Agritech Happy Quality Happy式マーケットイン農業モデル アグリテック スマート農業 データドリブン テクノロジー 株式会社 研究開発 資金調達 農家 農業
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
事業計画書とは?書き方の18ステップやメリットを解説!
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「CrowdChem」が研究開発や営業活動での課題解決をサポートする「CrowdChem Data Platform」をプレリリース
2023年6月15日、株式会社CrowdChemは、「CrowdChem Data Platform(クラウドケム データ プラットフォーム)」をプレリリースしたことを発表しました。 「CrowdCh…
「農業女子プロジェクト」新規メンバー募集
農林水産省は「農業女子プロジェクト」の新規メンバーを募集しています。 「農業女子プロジェクト」とは、女性農業者が日々の生活・仕事・自然との関わりの中で培った知恵をさまざまな企業の技術・ノウハウ・アイデ…
アフリカ最大の小売店プラットフォーム構築を目指す「WASSHA」が10.1億円調達
2019年11月8日、WASSHA株式会社は、総額10億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 未電化地域向け電力サービス「WASSHA」を提供しています。 安定した収入を持たない層に…
妊活コンシェルジュ・サービス提供の「ファミワン」が1.5億円調達
2020年4月6日、株式会社ファミワンは、総額約1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 妊活コンシェルジュ・サービス「famione(ファミワン)」を開発・提供しています。 LIN…
次世代電動モビリティを開発する「SMZ」が1.1億円調達
2023年8月23日、SMZ株式会社は、合計1億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 SMZは、次世代電動モビリティの開発を行い、国内向けブランド「VERACITY」とグローバル向け…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集