「女性活躍推進等スタートアップ支援ファンド」運営事業者募集

subsidy

東京都は、令和6年度新規事業「女性活躍推進等スタートアップ支援ファンド」の運営事業者の募集について発表しました。

東京都は、社会的な女性活躍の推進等に資するサービス・商品を持つスタートアップの成長を支援するほか、創業期における資金調達面でのジェンダーギャップ解消に向け、女性起業家等がその属性に左右されずに事業の成長機会を確保できるよう後押しするため、ファンドを活用した新たな支援を開始します。

女性活躍の推進等に資するサービス・商品を持つスタートアップや女性起業家等が経営するスタートアップに対する投資支援・ハンズオン支援を行うベンチャーキャピタルファンドを設立し、運営を行う事業者(無限責任組合員)を募集します。

支援の仕組み

都の出資により設立するベンチャーキャピタルファンドが、民間から集めた資金も合わせてスタートアップを支援。

主な支援対象

女性活躍の推進等に資するサービス・商品を持つスタートアップ企業、女性起業家等が経営するスタートアップ企業。

支援内容

上記スタートアップ企業への出資による資金調達支援、出資先企業へのハンズオン支援及び出資先企業の女性活躍の推進等に関する取組のサポート。

募集概要

募集対象

自らが無限責任組合員となり、「女性活躍の推進等に向けたスタートアップ支援ファンド無限責任組合員募集要項」に定める要件を満たすファンドを設立、運営する事業者。

募集期間

2024年5月15日(水曜日)から5月31日(金曜日)15:00

提案内容の審査

以下プロセスを経た上で、令和6年12月頃を目途に無限責任組合員を決定します。
(1)一次審査
集要項に定める必要書類に基づき、書面による審査を行います。
(2)二次審査
一次審査通過者に対して、審査委員会でのプレゼンテーション審査を行います。


起業は経済のダイナミズムを活性化させ、経済成長を牽引し、雇用を創出し、社会に多様性をもたらすなど、多岐にわたる重要な役割を果たしています。しかし、日本の起業率は欧米と比べて低く、その向上が求められています。

2022年度の新規開業実態調査によると、女性起業者の割合が過去最高を記録しています。女性起業家の増加は、単なる起業率の向上にとどまらず、社会の多様性確保や、女性視点による社会課題の解決、イノベーションの推進など、さまざまな側面で重要とされています。

女性起業家が増加している背景には、女性の社会進出、新しい働き方の促進、キャリア形成志向の高まりなどが挙げられます。しかし、日本は他国に比べてジェンダーギャップが大きく、とくに「政治」や「経済」の分野で低い位置にあります。

たとえば、経済分野では、女性の労働力人口が総数の44.9%(2022年)を占めていますが、非正規雇用で働く女性は男性の約2倍となっており、管理職における女性の比率も依然として低いままです。

起業に関しては、前職の経験を活かして独立するケースが多いのですが、女性起業家は前述のように非正規雇用で働く割合が高いことから、キャリアを活かすことが難しい状況にあります。さらに、女性起業家の絶対数が少ないため、周囲に頼れる人が少なく、公的機関でもノウハウが不足しているという課題があります。

したがって、さらに女性起業家を増加させ、その成長を後押しするには、さまざまな角度からの支援や制度の整備・拡充が必要です。

こうした背景のもと、東京都は女性起業家が経営するスタートアップに対して投資やハンズオン支援を行うファンドを立ち上げる事業を今年度から開始します。

創業手帳では起業を目指す方などを対象に無料で専門家の紹介を行っています。起業にあたって不安や相談したいことなどがある起業家の方はぜひご活用ください。

また、起業家や専門家の生の声をもとに記事化した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」や、資金調達に特化した「資金調達手帳」も無料で発行しております。ぜひご活用ください。

さらに、女性起業家に特化した「創業手帳woman」もあります。女性起業家の方々のインタビューや、女性起業家だからこそ使える助成金など、役立つノウハウを掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 公募
関連タグ VC スタートアップ ファンド 女性活躍推進 女性活躍推進等スタートアップ支援ファンド 女性起業家 東京都
詳細はこちら

令和6年度新規事業 女性活躍推進等スタートアップ支援ファンドの運営事業者を募集

創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

公募の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

中小企業・スタートアップ向けにバックオフィス業務のデジタル化支援事業などを展開する「Wewill」が1億円調達
2022年10月14日、株式会社Wewillは、総額1億200万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Wewillは、バックオフィスリモートサービス(経理・労務)や、SaaS導入支援事業、業務変…
【東京都】「新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業(経営改善計画策定による経営基盤強化支援)(一般コース)」助成金
公益財団法人東京都中小企業振興公社は、「新たな事業環境に即応した経営展開サポート事業(経営改善計画策定による経営基盤強化支援)(一般コース)」の公募について発表しました。 ポストコロナ等における事業環…
「リアルな最新事例で学ぶ!強い経営・次の一手~知って得する知財マネジメント~」無料オンラインセミナー
独立行政法人工業所有権情報・研修館は、「リアルな最新事例で学ぶ!強い経営・次の一手~知って得する知財マネジメント~」を開催します。 独立行政法人工業所有権情報・研修館は、企業の事業戦略の立案と知財マネ…
【東京都】「株式投資型クラウドファンディング助成金」
東京都は「株式投資型クラウドファンディング助成金」を実施しています。 株式投資型クラウドファンディング(ECF)の利用に伴う手数料の一部を助成することにより、ベンチャー企業によるHTT・ゼロエミッショ…
スタートアップの資金調達をCFO/顧問として内部から主導する「T Accelerator」が会社設立
2019年8月29日、T Accelerator株式会社は、会社設立を発表しました。 スタートアップの資金調達をCFO/顧問として内部から主導する専門家集団です。 非公開の支援・投資先を含め、現在10…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集