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2024年5月10日長距離ワイヤレス給電技術の社会実装を目指す「エイターリンク」が20.6億円調達

2024年5月9日、エイターリンク株式会社は、総額20億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
エイターリンクは、米・スタンフォード大学発のスタートアップ企業です。
ファクトリーオートメーション(FA)、ビルマネジメント、医療の3つの領域に対し、マイクロ波ワイヤレス給電技術の応用を目指しています。
2024年3月に空間伝送型ワイヤレス給電システムソリューション「AirPlug」のビルマネジメント領域における詳細発表を行い、それと同時に一般販売を開始しています。
今回の資金は、ビルマネジメント領域における「AirPlug」の量産や営業拡大、FA領域におけるプロダクト開発や量産体制の立ち上げ、医療を含めた新たな領域における研究開発や事業立ち上げに充当する予定です。
ワイヤレス給電技術は、電線やケーブルなどの接続なしに電力を送る技術のことです。
現在は、スマートフォンやスマートウォッチなどのデバイスでワイヤレス給電技術が実用化されていますが、これらの技術は近距離のワイヤレス給電技術であり、充電パッドにデバイスを接触させる必要があります。
この技術はケーブルを差し込む必要がなく、デバイスから端子をなくすことができるため、対し防水・防塵といったメリットがありますが、一方でケーブルを利用する充電と同じように充電場所に制約があるという課題は抱えたままです。
もし長距離のワイヤレス給電技術が実現されれば、より電子機器は自由になり、さらなるイノベーションのもとになると考えられています。
たとえば、リチウムイオン電池を搭載するドローンは、機体の小型化・軽量化のため長距離航行に課題を抱えています。長距離ワイヤレス給電が実現されれば、飛行するドローンに直接電力を送ることが可能となり、小型ドローンでも長距離飛行が可能となります。
エイターリンクが発表したビルマネジメント向けの空間伝送型ワイヤレス給電ソリューション「AirPlug」は、最大17m以上の給電距離のほか、移動体に対しても給電可能な低い角度依存性を特徴としています。
この技術は、配線をすることなくオフィス内に複数のセンサーを配置することで、より人間に近い場所のデータの取得を可能にし、このデータをもとにしたビルシステムの統合制御などに活用することができます。
革新的な技術を実用化するには資金調達が非常に重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。
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