注目のスタートアップ

酪農向けDXソリューションや遺伝・育種改良関連商品を提供する「ファームノートホールディングス」がグループ全体で8.4億円調達

company

2024年4月19日、株式会社ファームノートホールディングスは、グループ全体で総額8億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ファームノートホールディングスは完全子会社の株式会社ファームノートを通じ、農・畜産(乳用牛・肉用牛生産者)向けのDXソリューションや、遺伝・育種改良関連商品を提供しています。

具体的には、牛群管理ができるアプリ「Farmnote Cloud」、牛個体の行動データから牛の状態の見える化や異常検知を実現センサー「Farmnote Color」、セカンドオピニオンサービス「Farmnote Compass」、牛遺伝子検査サービス「Farmnote Gene」、牛の遺伝資源を提供する「ジェネティクスサービス」を展開しています。

今回の資金は、以下の事業の強化・推進に充当します。
・遺伝・育種改良事業の強化・推進
・酪農・畜産DX製品群の拡大・強化
・顧客基盤拡大に向けたカスタマー・サクセスの充実化とクロスセルの推進


乳製品は、牛乳、バター、ヨーグルト、チーズなど、私たちの食卓に欠かせない食品です。これらは豊富なタンパク質やカルシウムを含んでおり、健康にも良いとされています。

乳製品の基礎となる生乳の生産を担う酪農は重要な存在です。

日本では、とくに北海道の酪農家が生産量の大部分を占めていますが、他地域の酪農は規模が小さく、収益性の向上が課題です。その結果、酪農家の数は年々減少しています。一方で、飼育頭数は増加傾向にあり、酪農の大規模化が進展しているという状況にあります。

現在の酪農業界が直面している課題には、飼料価格の上昇、環境負荷、糞尿の処理などがあります。飼料の多くは海外から輸入されており、その価格変動が収益に影響を与えます。また、牛の排ガスによる温室効果ガスの排出や、糞尿の処理が環境への負荷となっています。

ファームノートホールディングスは、こうした酪農が抱えるさまざまな課題を解決するため、酪農のデジタル化・DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組み、効率的で生産性の高い牧場経営をサポートしています。

業務効率化はすべての領域において重要です。創業期はなにもない状態からはじまるため、最新のシステムを導入するのにうってつけです。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備について詳しく解説しています。

また、社内システムの整備のためには資金調達も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB DX Farmnote ソリューション ファームノート ファームノートホールディングス 子会社 家畜 改良 株式会社 畜産 異常検知 管理 育種 行動データ 資金調達 遺伝子検査 酪農
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

オリジナルIPのVRゲームを開発する「MyDearest」が3.3億円調達
2025年6月2日、MyDearest株式会社は、約3億3000万円の資金調達を発表しました。 これによりシリーズC累計調達額は約15億円となりました。 MyDearestは、オリジナルIPのVRゲー…
知財特化型AIリーガルテックソリューションを提供する「リーガルテック株式会社」が1.4億円調達
2025年3月24日、リーガルテック株式会社は、総額約1億4000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 リーガルテックは、AIを活用した特許検索・分析ツールの開発を進めています。 また、親会社…
ライブ配信アプリ「EVERY .LIVE」運営の「STAGE」が3億円調達
2022年1月12日、STAGE株式会社は、3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、2021年2月1日に、EVERY .LIVE株式会社を設立することも併せて発表しました。 STAGEは…
核融合炉周辺・プラントに必要な機器・システムの研究開発を行う「京都フュージョニアリング」が15.6億円調達
2024年4月11日、京都フュージョニアリング株式会社は、総額15億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 この調達により、シリーズCの累計調達額は120.6億円に、累計資金調達額は1…
人の心と思考を探索する並走型・探索型リサーチ「Insight Research」が提供開始
2022年6月15日、株式会社グッドパッチは、「Insight Research(インサイトリサーチ)」の提供を本格的に開始することを発表しました。 「Insight Research」は、人を起点と…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集