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2024年3月25日2024年度「新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業」(新エネ中小・スタートアップ支援制度)公募
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、2024年度「新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業」(新エネ中小・スタートアップ支援制度)の公募について発表しました。
再生可能エネルギー分野の重要性を踏まえ、中小・スタートアップ企業が有する再生可能エネルギー分野の技術シーズをもとにした研究開発を公募により実施します。
この事業は「新エネ中小・スタートアップ支援制度」と「未来型新エネ実証制度」の2つの支援制度からなります。
今回の公募では「新エネ中小・スタートアップ支援制度」による実施者を募集します。
新エネ中小・スタートアップ支援制度
再生可能エネルギーや低炭素・脱炭素化技術の開発に取り組む中小・スタートアップ企業によるイノベーションの創出に資する提案を公募し、研究開発や事業化計画の進捗状況等に応じて、以下のとおり、5つのフェーズで研究開発に対して助成します。
「社会課題解決枠 フェーズA」:フィージビリティ・スタディ
事業期間:1年以内
助成対象費用:原則として、1テーマあたり1,250万円以内
助成率:8/10以内(NEDO負担額:1,000万円以内)
事業内容:技術シーズを有している中小企業等が、事業化に向けて必要となる基盤研究のためのフィージビリティ・スタディ(FS)を産学官連携の体制で実施します。
「社会課題解決枠 フェーズB」:基盤研究
事業期間:原則として、2年以内
助成対象費用:原則として、1テーマあたり6,250万円以内
助成率:8/10以内(NEDO負担額:5,000万円以内)
事業内容:技術シーズを有している中小企業等が、要素技術の信頼性や品質の向上、システムの最適設計・運用等に資する研究開発、プロトタイプの試作やデータ計測等、事業化に向けて必要となる基盤技術の研究を産学官連携の体制で実施します。
「フェーズC」:実用化研究開発
事業期間:原則として、2年以内
助成対象費用:原則として、1テーマあたり2.25億円以内
助成率:2/3以内(NEDO負担額:1.5億円以内)
事業内容:事業化の可能性が高い基盤技術要素を有している中小企業等が、事業化に向けて必要となる実用化技術の研究開発、実証研究等を実施します
「新市場開拓枠 フェーズα」:フィージビリティ・スタディ
事業期間:1年以内
助成対象費用:原則として、1テーマあたり1,500万円以内
助成率:2/3以内(NEDO負担額:1,000万円以内)
事業内容:技術シーズを有している中小企業等が、事業化に向けて必要となる基盤研究のためのフィージビリティ・スタディ(FS)をVC等からの支援を得て実施します。
「新市場開拓枠 フェーズβ」:基盤研究
事業期間:原則として、2年以内
助成対象費用:原則として、1テーマあたり1.05億円以内
助成率:2/3以内(NEDO負担額:7,000万円以内)
事業内容:技術シーズを有している中小企業等が、要素技術の信頼性や品質の向上、システムの最適設計・運用等に資する研究開発、プロトタイプの試作やデータ計測等、事業化に向けて必要となる基盤技術の研究・応用研究をVC等からの支援を得て実施します。
公募期間
2024年3月25日(月)~2024年5月16日(木)正午
SDGs(持続可能な開発目標)の推進により、世界規模で再生可能エネルギーの普及が進んでいます。従来の化石燃料は資源の枯渇リスクがあるだけでなく、地球温暖化や気候変動の主因とされるCO2を含む温室効果ガスの排出が問題視されていることが理由です。
太陽光や風力などの再生可能な資源を利用したエネルギーは、持続可能な社会の実現に向けて鍵となる存在であり、今後ますます導入が進むと見込まれています。
しかし、日本では、欧米で主流な再生可能エネルギーである太陽光発電・風力発電に関して、国土などの問題により導入に複数の課題を抱えています。
たとえば、太陽光発電は広大で開けた平坦な土地が望ましいのですが、日本は山が多く、開けた土地が限られています。
風力発電は安定して風が強く吹く場所が必要なのですが、日本では一年中風が強く吹く場所はあまりなく、あるとしても沖合になります。さらに夏には台風が訪れることから、災害にも強い構造が必要とされます。
したがって、太陽光発電の普及のためには、小規模であっても発電効率の高い仕組み、風力発電では弱い風でも安定的に発電できる仕組み、あるいは浮体式洋上風力発電などの新たな仕組みが求められます。
このように次世代エネルギーの実用化のためには、いくつものイノベーションが必要です。NEDOはこのようなイノベーションを起こしうる中小企業スタートアップを支援しています。
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