2024年度「新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業」(新エネ中小・スタートアップ支援制度)公募

subsidy

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、2024年度「新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業」(新エネ中小・スタートアップ支援制度)の公募について発表しました。

再生可能エネルギー分野の重要性を踏まえ、中小・スタートアップ企業が有する再生可能エネルギー分野の技術シーズをもとにした研究開発を公募により実施します。

この事業は「新エネ中小・スタートアップ支援制度」と「未来型新エネ実証制度」の2つの支援制度からなります。

今回の公募では「新エネ中小・スタートアップ支援制度」による実施者を募集します。

新エネ中小・スタートアップ支援制度

再生可能エネルギーや低炭素・脱炭素化技術の開発に取り組む中小・スタートアップ企業によるイノベーションの創出に資する提案を公募し、研究開発や事業化計画の進捗状況等に応じて、以下のとおり、5つのフェーズで研究開発に対して助成します。

「社会課題解決枠 フェーズA」:フィージビリティ・スタディ

事業期間:1年以内
助成対象費用:原則として、1テーマあたり1,250万円以内
助成率:8/10以内(NEDO負担額:1,000万円以内)
事業内容:技術シーズを有している中小企業等が、事業化に向けて必要となる基盤研究のためのフィージビリティ・スタディ(FS)を産学官連携の体制で実施します。

「社会課題解決枠 フェーズB」:基盤研究

事業期間:原則として、2年以内
助成対象費用:原則として、1テーマあたり6,250万円以内
助成率:8/10以内(NEDO負担額:5,000万円以内)
事業内容:技術シーズを有している中小企業等が、要素技術の信頼性や品質の向上、システムの最適設計・運用等に資する研究開発、プロトタイプの試作やデータ計測等、事業化に向けて必要となる基盤技術の研究を産学官連携の体制で実施します。

「フェーズC」:実用化研究開発

事業期間:原則として、2年以内
助成対象費用:原則として、1テーマあたり2.25億円以内
助成率:2/3以内(NEDO負担額:1.5億円以内)
事業内容:事業化の可能性が高い基盤技術要素を有している中小企業等が、事業化に向けて必要となる実用化技術の研究開発、実証研究等を実施します

「新市場開拓枠 フェーズα」:フィージビリティ・スタディ

事業期間:1年以内
助成対象費用:原則として、1テーマあたり1,500万円以内
助成率:2/3以内(NEDO負担額:1,000万円以内)
事業内容:技術シーズを有している中小企業等が、事業化に向けて必要となる基盤研究のためのフィージビリティ・スタディ(FS)をVC等からの支援を得て実施します。

「新市場開拓枠 フェーズβ」:基盤研究

事業期間:原則として、2年以内
助成対象費用:原則として、1テーマあたり1.05億円以内
助成率:2/3以内(NEDO負担額:7,000万円以内)
事業内容:技術シーズを有している中小企業等が、要素技術の信頼性や品質の向上、システムの最適設計・運用等に資する研究開発、プロトタイプの試作やデータ計測等、事業化に向けて必要となる基盤技術の研究・応用研究をVC等からの支援を得て実施します。

公募期間

2024年3月25日(月)~2024年5月16日(木)正午


SDGs(持続可能な開発目標)の推進により、世界規模で再生可能エネルギーの普及が進んでいます。従来の化石燃料は資源の枯渇リスクがあるだけでなく、地球温暖化や気候変動の主因とされるCO2を含む温室効果ガスの排出が問題視されていることが理由です。

太陽光や風力などの再生可能な資源を利用したエネルギーは、持続可能な社会の実現に向けて鍵となる存在であり、今後ますます導入が進むと見込まれています。

しかし、日本では、欧米で主流な再生可能エネルギーである太陽光発電・風力発電に関して、国土などの問題により導入に複数の課題を抱えています。

たとえば、太陽光発電は広大で開けた平坦な土地が望ましいのですが、日本は山が多く、開けた土地が限られています。

風力発電は安定して風が強く吹く場所が必要なのですが、日本では一年中風が強く吹く場所はあまりなく、あるとしても沖合になります。さらに夏には台風が訪れることから、災害にも強い構造が必要とされます。

したがって、太陽光発電の普及のためには、小規模であっても発電効率の高い仕組み、風力発電では弱い風でも安定的に発電できる仕組み、あるいは浮体式洋上風力発電などの新たな仕組みが求められます。

このように次世代エネルギーの実用化のためには、いくつものイノベーションが必要です。NEDOはこのようなイノベーションを起こしうる中小企業スタートアップを支援しています。

起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金のノウハウを解説しています。

また、日々更新される補助金・助成金の情報を、個人に最適化してメールでお知らせする「補助金AI」も運営しています。こちらもご活用ください。

ほかにも、資金調達のノウハウを集めた「資金調達手帳」も無料でお送りしています。ぜひご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 公募
関連タグ NEDO イノベーション エネルギー スタートアップ スタートアップ支援 プロトタイプ 中小企業 再生可能エネルギー 助成金 国立研究開発法人 基盤技術 基盤研究 実用化 実用化研究開発 実証 市場開拓 技術シーズ 支援 炭素 研究開発 社会課題 脱炭素化 補助金
詳細はこちら

2024年度「新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業」(新エネ中小・スタートアップ支援制度)に係る公募について

補助金ガイド
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

公募の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

神戸市のスタートアップ支援事業に参加した企業60社によるイベント「KOBE STARTUP WEEK」が3/11~3/19に開催
2022年2月21日、神戸市は、「KOBE STARTUP WEEK」を3月11日(金)~19日(土)の約1週間にわたり開催することを発表しました。 「KOBE STARTUP WEEK」は、これまで…
【3/3開催】「中小企業地域集積のDX化シンポジウム開催」
一般財団法人機械システム振興協会が主催する「中小企業地域集積のDX化シンポジウム開催」が開催されます。 機械システム振興協会は、「中小企業地域集積のDX化構想フォーラム」を立ち上げ、新潟県燕市の金属加…
「農林水産物・食品輸出促進緊急対策事業のうち輸出環境整備緊急対策事業(畜産物モニタリング検査加速化支援事業)」4次公募
2023年8月10日、農林水産省は、令和4年度「農林水産物・食品輸出促進緊急対策事業のうち輸出環境整備緊急対策事業(畜産物モニタリング検査加速化支援事業)」の4次公募について発表しました。 輸出先国の…
「野菜種子安定供給対策事業」補助金
農林水産省は、令和6年度「野菜種子安定供給対策事業」に係る公募について発表しました。 厳しい環境の中、世界各地に分散した生産によりリスク回避できる生産・供給構造をより盤石にし、野菜種子の安定供給に資す…
「先端設備等導入制度による支援」
中小企業庁は「先端設備等導入制度による支援」について発表しました。 中小企業の生産性の向上に向けた取り組みを促進するため、市区町村の先端設備等導入計画の認定を受けた中小企業の設備投資を支援します。 「…

大久保の視点

「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
Coral Capitalが虎ノ門ヒルズで「Startup Aquarium 2024」を開催。VCが大規模キャリアイベント
ベンチャーキャピタルのCoral Capitalが主催する「Startup Aquarium 2024」が2024年3月2日(土)に虎ノ門ヒルズで開催されま…
(2024/3/2)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】