注目のスタートアップ

心臓リハビリ治療用アプリなどを開発する「CaTe」が8,000万円調達

company

2024年1月12日、株式会社CaTeは、総額8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

これによりシリーズAラウンドの調達金額は総額4.8億円となります。

また、NEDOの2023年度「ディープテック・スタートアップ支援基金/ディープテック・スタートアップ支援事業」(DTSU)のSTSフェーズに「運動負荷量最適化機能と心臓リハビリプログラム医療機器の開発」が採択され、最大1.9億円の助成金の交付を受ける予定です。

CaTeは、心疾患患者に対する運動療法をはじめとした心臓リハビリを自宅で行うことができる心臓リハビリプログラム医療機器の研究開発を行っています。

運動療法、日々のバイタルデータ共有、生活食事管理などの行動変容を促す機能により、包括的な心臓リハビリテーションを提供する治療用アプリです。

今回の資金等を活用し、心臓リハビリプログラム医療機器等の研究開発を進めていきます。


国内の死因第1位はがんであり、次いで心臓疾患が第2位となっています。毎年約20万人が心臓疾患により生命を落としています。

高齢化が進む中、心臓疾患の患者数は増加しており、それに伴い心臓リハビリテーション(心臓リハビリ)の重要性が増しています。

心臓リハビリは、心不全、心筋梗塞、狭心症、心臓手術後など、心臓機能が低下した患者を対象に、体力や運動機能の回復を促し、再発や悪化を防ぐための包括的なリハビリテーションです。

心臓リハビリには、運動療法や生活指導など、生活習慣の見直し、学習、カウンセリングなどが含まれます。これらは長期のプログラムであり、患者は自宅でもリハビリに取り組む必要があります。しかし、自宅での心臓リハビリは、適切な運動方法や程度が分からない、栄養管理が難しいといった理由から十分な実施が難しく、中途で断念されることがあります。

そのため、適切な心臓リハビリの実施には通院が必要であり、患者には経済的・時間的な負担がかかるという課題を抱えています。

もし自宅での心臓リハビリが適切に行うことが可能であれば、再発や悪化の防止だけでなく、患者の経済的負担軽減にも貢献できるでしょう。

CaTeは、この自宅での適切な心臓リハビリを実現するため、心臓リハビリ治療用アプリを開発しています。

このようなデジタル技術を用いた運動療法や行動変容の促進は、心臓リハビリだけでなく、生活習慣病の治療や予防にも応用が可能です。

これら治療用アプリは遠隔指導や医療において大きな可能性を秘めており、デジタルセラピューティクス(Digital Therapeutics:DTx)として、世界中で実用化に向けた取り組みが進んでいます。

事業の拡大には資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ CaTe Digital Therapeutics DTx NEDO アプリ デジタルセラピューティクス バイタルデータ プログラム医療機器 リハビリ リハビリテーション 心疾患 心臓 心臓リハビリテーション 最適化 株式会社 治療アプリ 治療用アプリ 生活 研究開発 管理 行動変容 資金調達 運動負荷 食事
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

音楽ビジネスに特化したデジタルマーケティング事業を展開する「LAB」が2000万円調達
2024年9月27日、株式会社LABは、総額2000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 LABは、音楽デジタルマーケティングサポート、音楽レーベル代行、音楽ビジネス向け多言語翻訳サービス、音…
高高度ガス気球や旅行用気密キャビンを設計・開発する「岩谷技研」が5.7億円調達
2023年10月12日、株式会社岩谷技研は、総額5億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 岩谷技研は、気球による宇宙遊覧を目指し、高高度ガス気球と気密キャビンを設計・開発・製造してい…
ドライバー専門求人サイト運営の「ドラEVER」が2億円調達
2021年12月27日、株式会社ドラEVERは、約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社SXキャピタルです。 ドラEVERは、ドライバー専門求人サイト「ドラEVER」を運営…
「Sustech」と「両備ホールディングス」が業務提携 200億円規模の再生可能エネルギーファンドを共同設立へ
2022年9月2日、株式会社Sustechは、両備ホールディングス株式会社と業務提携契約を締結し、太陽光発電案件を主な投資対象とする再生可能エネルギーファンドを共同で設立することに合意したことを発表し…
プロeスポーツチームを運営する「BLUE BEES」が資金調達
2023年1月23日、BLUE BEES株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 BLUE BEESは、愛知県名古屋市を本拠地とするプロeスポーツチーム「BLUE BEES(ブルービーズ)」…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集