注目のスタートアップ

フィットネスジム専用AI画像解析サービス「GYM DX」を提供する「Opt Fit」が資金調達

company

2024年1月10日、株式会社Opt Fitは、資金調達を実施したことを発表しました。

今回の資金調達によってシリーズAラウンドを完了しました。シリーズAラウンドでは累計約3.3億円を調達しています。

Opt Fitは、フィットネスジム専用AI画像解析サービス「GYM DX(ジムディーエックス)」や、「24時間AI監視カメラ」などの開発・提供、AI画像解析を主軸とした研究開発を行っています。

「GYM DX」は、フィットネスジムの省人化と無人運営を実現するAIを活用した総合型サービスです。

監視業務コストを削減する「AI監視」(自動危険検知)や、マシンの利用率を可視化しデータドリブンな経営判断を実現する「マシン・エリア利用率分器析」などによりジム運営の効率化と無人運営を実現します。

現在、食品加工業向けの新規プロダクトにおいてPoC(概念実証)を行っています。このプロダクトのβ版のローンチは2024年内を予定しています。

今回の資金は、新領域展開に向けた研究開発・販売の実施、フィットネス領域における追加機能開発・営業・マーケティングの強化、事業体制強化のための採用などに充当します。


現在、国内ではおおよそ15%の人びとが生活習慣病の患者とされています。生活習慣病は健康な長寿の実現のための課題のひとつであり、医療費の増大にもつながっているため、ヘルスケアや予防医学の重要性が一層高まっています。

近年は消費者の健康志向が一段と高まり、健康関連市場が拡大しています。

その中でフィットネス市場は注目すべき領域であり、2012年以来、安定した成長を遂げています。

しかし、国内のフィットネス参加率はまだ低く、2018年時点でわずか3.33%と報告されています。これに比べ、スウェーデン(21%)、ノルウェー(21%)、米国(21%)、デンマーク(18%)、オランダ(17%)など、フィットネスクラブへの参加率が高い国々と比較すると、国内市場には成長の余地があると見られています。

国内の低いフィットネス参加率の原因のひとつは、高額な会費にあるとされています。そのため、最近ではフィットネスサービス業界で、オンラインサービスを活用したコスト削減や、実店舗におけるテクノロジーを駆使した省人化・効率化によるコスト削減などが注目を集めています。

Opt Fitが提供するフィットネスジム専用AI画像解析サービス「GYMD X」は、AIとカメラを活用して監視業務を効率化し、危険な行為を検知すると共に、安全性を向上させるソリューションです。

また、このような自動検知システムは24時間運営やフィットネスジムの無人化などをサポートする重要なシステムであり、今後さらにニーズが高まると考えられます。

さらにOpt Fitは、画像解析技術をフィットネス領域以外でも展開することを目指しており、現在は食品加工業で新たなプロダクトを開発しています。

株式会社Opt Fitのコメント

このニュースを受けまして、株式会社Opt Fit 代表取締役CEO 渡邉昂希氏よりコメントが届きました。

・今後の展望を教えてください。

本資金調達を皮切りに、新たに、人手不足が特に顕著な業界における「現場DX」の支援を本格化する予定です。

昨年10月よりスタートした実証実験では、当社の技術を活用することによって、「製造工場における手洗いなどの作業時間を理想の秒数に近づける」などの成果が出ています。

「現場DX」のうち、特に従業員の安全管理および業務管理の領域において、当社の技術を活用できるものと考えています。

事業のさらなる成長には戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、融資を受ける際の注意点など詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI BtoB カメラ ジム フィットネス 分析 効率化 施設 株式会社 無人化 画像解析 監視 資金調達 運動 運営
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

BS放送局「BS松竹東急」に総合不動産サービスプロバイダーの「ザイマックス」が出資
2022年8月25日、BS松竹東急株式会社と株式会社ザイマックスは、ザイマックスを引受先とする第三者割当増資について合意したことを発表しました。 BS松竹東急は、松竹グループと東急グループのコラボレー…
遊びの予約プラットフォーム「アソビュー!」や観光・レジャー・文化施設向けSaaSなど提供の「アソビュー」が30億円調達
2021年12月24日、アソビュー株式会社は、総額30億円の資金調達を実施したことを発表しました。 遊びの予約プラットフォーム「アソビュー!」、観光・レジャー・文化施設向けSaaS、DXソリューション…
高速3Dプリンターを開発・製造・販売する「グーテンベルク」が3,000万円調達
2022年5月27日、株式会社グーテンベルクは、総額3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 グーテンベルクは、FFF式3Dプリンターを開発・製造・販売しています。 2022年6月から、…
ブロックチェーン事業展開の「HashPort」が音声コミュニティ運営の「ナナメウエ」とIEO支援に関するパートナーシップ契約を締結
2022年4月13日、株式会社HashPortは、株式会社ナナメウエと、日本国内でのIEO(Initial Exchange Offering)実現に向けたパートナーシップ契約を締結したことを発表しま…
DXデザイン事業の「EdMuse」とベトナムの送り出し機関の「COCORO INTERNATIONAL JSC」が業務提携
2020年10月21日、EdMuse株式会社は、COCORO INTERNATIONAL JSC(所在地:ベトナム社会主義共和国ホーチミン市)と業務提携契約を締結したことを発表しました。 ブロックチェ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集