注目のスタートアップ

奨学金プラットフォームを運営する「ガクシー」が2.7億円調達

company

2023年12月4日、株式会社ガクシーは、総額2億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ガクシーは、奨学金情報サイト「ガクシー」や、クラウド型奨学金運営管理システム「ガクシーAgent」を開発・運営するほか、奨学金創設を希望する個人・団体向けの奨学金設立サポート事業、学生向け集客・新卒採用に取り組む企業に向けの奨学金を活用した学生集客・採用・ブランディング支援事業を展開しています。

「ガクシー」は、国内ほぼすべての奨学金情報を網羅する奨学金情報サイトです。ランキングや検索機能により、ユーザーは最適な奨学金を検索できます。

「ガクシーAgent」は、大学・専門学校・地方自治体・財団法人向けのクラウド型奨学金運営管理システムです。募集・選考・給付・返還管理を一元化し、奨学金運営の業務負担を軽減します。

今回の資金は、チーム拡大と採用活動の強化に充当します。


日本では幼児教育・保育・高等教育のいずれも私費負担に依存しているため、経済格差=教育格差となっています。

こうした経済的な理由によって教育機会が制限されてしまう人に対し、教育機会を提供する制度が奨学金です。

現在、多くの大学生などが借りている貸与型の奨学金制度は、奨学金の返済困難といった問題を生じさせています。これはただ計画性なく進学を決める学生やその親が悪いというわけではなく、高卒求人の減少、大卒求人の増加、学費高騰の一方で低迷する平均賃金といった状況が複合して生まれている問題です。

一方、返還が不要な給付型奨学金を活用できていない学生が存在していることも事実です。

奨学金に関する正しい情報を知らないことが理由で奨学金を活用できていないというケースがあるため、学生・親に対する情報の発信の重要性が高まっています。

それと同時に、給付型奨学金を運営する団体としても、複雑化する運営や、寄付の募集などにおいて課題を感じており、この解決が求められています。

ガクシーは、奨学金プラットフォームを開発・運営し、奨学金に関わる利用者・運営者・資金提供者それぞれに向けたサービスをトータルで提供し、奨学金制度や奨学金業界が抱える課題解決に貢献しています。

事業を拡大するには戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、融資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB ガクシー ガクシーAgent クラウド プラットフォーム ブランディング 地方自治体 大学 奨学金 学生 専門学校 情報サイト 採用 教育 新卒採用 株式会社 管理 管理システム 給付 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」の設立方法完全ガイド|流れ・費用・必要書類など解説
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

海水電解システムによりグリーン水素のコスト低減を目指す「pHydrogen」が3億円調達
2025年6月23日、株式会社pHydrogenは、3億円の資金調達を発表しました。 pHydrogenは、東京大学・髙鍋研究室発のスタートアップです。 グリーン水素の大幅なコスト低減に向けた海水電解…
マンガに特化した機械翻訳技術サービス開発の「Mantra」が8,000万円調達
2020年6月8日、Mantra株式会社は、総額約8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 マンガに特化した機械翻訳技術を保有しており、マンガの高速な多言語展開を可能にする法人向けサービ…
企業向け健康管理システム「Carely」を展開する「iCARE」がフィットネスクラブや介護リハビリ施設などを運営する「ルネサンス」と業務提携
2023年5月31日、株式会社iCAREは、株式会社ルネサンスと、2023年6月1日から業務提携を開始することを発表しました。 iCAREは、企業向け健康管理システム「Carely」を開発・提供してい…
アートコミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker」運営の「The Chain Museum」が資金調達 「TBSホールディングス」と資本・業務提携
2022年7月20日、株式会社The Chain Museumは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先はTBSイノベーション・パートナーズ2号投資事業組合です。また、資金調達にあわせ、TBS…
ワインEC事業やワイン管理・投資のオンラインプラットフォームなどを手がける「WineBank」が1.5億円調達
2023年11月8日、株式会社WineBankは、1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社が運営管理するHIRAC FUND…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集