注目のスタートアップ

VRゲームを開発する「Thirdverse」が12億円調達

company

2023年11月30日、株式会社Thirdverseは、総額12億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Thirdverseは、日米スタジオの2拠点においてVRゲームの企画・開発・運営を行っています。

2023年11月10日から、Thirdverse USスタジオが開発したVRマルチプレイヒーローシューター『X8(エックスエイト)』の正式サービスを開始しています。

2023年12月現在、Meta Quest ストアとSteamストアでリリースしています。今後、PlayStation VR2版とPICO版のサービス開始も予定しています。

『X8』は、これまで3回のeスポーツイベントを開催し、日本と海外でVR eスポーツとしての成長することを目指しています。

また、2024年初頭に、VRドラマチックアクション『SOUL COVENANT(ソウル・コヴェナント)』のリリースを予定しています。

『X8』のほか、VRマルチプレイ剣戟アクション『ソード・オブ・ガルガンチュア』、VRマルチプレイ剣戟アクション『ALTAIR BREAKER』をリリースしています。

今回の資金は、『X8』と『SOUL COVENANT』の開発やグローバルマーケティングに充当します。


VR(Virtual Reality:仮想現実)は、専用のデバイスであるHMD(ヘッドマウントディスプレイ)などを用い、現実のように仮想空間を体験させる技術です。

VRは、これまでにない新たな体験をもたらすものとして、とくにゲームやエンターテインメントの分野で注目されています。

一方、VRゲームは、いまだビデオゲーム市場において相対的に小規模な存在です。

これは、HMDの普及率がまだ高くないこと、VRゲームのタイトル数が限られていることが原因です。

とはいえ、2019年に正式リリースされたリズムゲーム『Beat Saber』は、2021年2月時点で400万本の販売本数を記録し大成功を収めるなど、その可能性は高く注目されています。

次世代HMDの登場により、さらにリッチなVR体験が可能になるため、HMDの普及と合わさり、VRゲーム市場はさらに拡大することが見込まれます。

こうした中Thirdverseは、ソロプレイ用のVRゲーム以外にも、eスポーツとしてのVRゲームタイトルの開発・運営に取り組んでいます。

eスポーツ市場は、近年世界的に成長をみせています。日本では、2022年にeスポーツファン(試合観戦・動画視聴経験者)の人口は700万人に達し、2023年には国内市場規模が130億円程度になるとみられています。

eスポーツタイトルは競技として人気となれば、長期的にプレイされ、ユーザー数も伸びていく傾向にあります。またIPとしてもブランド力を高めることが可能であり、グッズなどの2次展開なども考えられます。

VRゲームは通常のビデオゲームよりも身体性が高いという特徴があります。これはeスポーツとしての見応えにもつながるものであるため、そのポテンシャルが期待されています。

事業のさらなる成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ eスポーツ SOUL COVENANT Thirdverse VR VRゲーム X8 エンターテインメント ゲーム ソウル・コヴェナント ビデオゲーム 娯楽 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ14選の制度

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

“難消化性でんぷん(レジスタント・スターチ)”開発の「スマートスターチ」が資金調達
2019年7月19日、スマートスターチ株式会社は、事業を開始したこと発表しました。 また、事業開始にともなう運転資金の確保を目的とした資金調達を実施したことを発表しました。 スマートスターチは、食べた…
「モブキャストホールディングス」が資金調達へ 子会社「モブキャストゲームス」の成長を加速
2022年6月3日、株式会社モブキャストホールディングスは、転換社債と新株予約権による資金調達を行うことを発表しました。 モブキャストホールディングスは、スマホ向けゲーム開発を展開する株式会社モブキャ…
認知症病棟の早期発見・予防に取り組む「MCBI」が4.5億円調達
2023年2月20日、株式会社MCBIは、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 MCBIは、バイオマーカーの研究開発や、これまでの研究で発見したバイオマーカーを活用した予防検…
アバターロボット「newme」やアバター技術に関するコア技術を開発するANA発スタートアップ「avatarin」が20億円調達
2023年4月5日、株式会社日本政策投資銀行、株式会社三菱UFJ銀行は、avatarin株式会社による総額20億円の第三者割当増資(シリーズAラウンド)を引き受けたことを発表しました。 avatari…
イベントマーケティングプラットフォームを運営する「EventHub」が6.5億円調達
2022年11月1日、株式会社EventHubは、総額6億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 EventHubは、イベントマーケティングプラットフォーム「EventHub」を運営し…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集