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EV充電インフラ「Terra Charge」などを展開する「Terra Motors」が資金調達

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2023年11月15日、Terra Motors株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

Terra Motorsは、電気自動車(EV)向けの充電サービス「Terra Charge」や、アジア地域でのEV3輪・EV2輪販売事業、金融サービス事業などを展開しています。

「Terra Charge」は、EVの充電設備だけでなく、充電時間の設定や料金決済を行う専用アプリ、管理クラウド、サービスの提供開始に必要なマンション管理組合などへの説明、充電設備の設置工事、ハード・ソフトの管理運営までをワンストップで提供する充電インフラサービスです。

初期費用無料・ランニングコスト無料というソリューション提供により、費用がかかることが原因でEV充電設備導入の合意形成が難しいという課題解決を目指しています。

今回の資金は、EV充電インフラ網の構築や事業開発などEV普及に向けた活動、そしてこの活動を実現するための組織体制強化に充当します。


気候変動への対策として、世界中で電気自動車(EV)への移行が進んでいます。EVは走行時に排気ガスを出さないため、環境負荷の低い車として注目されています。

一方、日本ではEVの普及が遅れています。2022年の国内EV販売台数は、前年比2.7倍の約5.9万台と増加してはいるものの、乗用車全体に占める割合は1.71%(前年0.59%)と、まだ低い水準にとどまっています。

EV普及が進まない要因のひとつに充電インフラの整備が遅れていることが挙げられます。

とくにマンションなどの集合住宅に住むEVユーザーは、自宅に充電設備を設置できないというケースがあります。駐車場に充電設備を導入するには管理組合などの承認が必要なのですが、費用負担や利用金額の可視化などが難しいことが理由で、承認が得られないことがあるのです。

このような課題に対応するため、アプリを通じて充電を管理・監視できる充電設備や、集合住宅での導入に関する交渉をサポートする充電インフラサービスが登場しています。これらのサービスは、EVユーザーの利便性向上や充電インフラの普及に貢献することが期待されています。

さらに、こうした充電インフラサービスは商業施設の駐車場などでの充電設備の設置・普及にも寄与しています。EVユーザーの増加に伴い、充電設備は重要な付加価値となるため、商業施設などでの充電設備の需要は今後さらに高まると予測されます。

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