注目のスタートアップ

環境負荷の低い農業の普及に取り組む「坂ノ途中」が「株式会社脱炭素化支援機構」から資金調達

company

2023年8月31日、株式会社坂ノ途中は、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、株式会社脱炭素化支援機構です。

坂ノ途中は、新たに農業をはじめた新規参入者などをパートナーに、化学合成農薬や化学肥料を使用せずに育てられた農産物の流通販売を手がけています。

新規就農者が生産する収穫が少量・不安定な農産物を適正価格で取り扱い、新規就農者が農業を続けていくことを支援すると同時に、環境負荷の低減を目指した農業を推進しています。

仕入れた農産物は、自社EC、定期宅配、リアル店舗、スーパーなどの小売店といった多様な販路を通じて販売しています。

脱炭素化支援機構は、カーボンニュートラルを目指す多様な事業への投融資を行う会社です。

今回の資金調達により、既存事業の強化や有機農業者へのデータ提供体制の整備を通じて、有機農業のさらなる拡大に向けて取り組んでいきます。


有機農業とは、化学肥料や農薬を利用しない農業のことです。

日本では、農薬などが健康に影響を及ぼす可能性があることを危険視する消費者などにとって、安心安全な生産物の生産方法として有機農業が注目されました。

こうした背景から、長らく有機農業は安心安全がキーワードとなってきました。

しかし海外では、生産物の安全性としてだけでなく、環境負荷の低い農業としても認知が進んでおり、さまざまな国で市場が拡大しています。

農業は、適切な農業生産活動を通じて環境保全上の多様な機能を発揮します。しかし、効率の追求や不適切な農業資材の利用などにより、環境に大きな悪影響を与えることもあります。

近代はさまざまな領域で効率化が推し進められました。農業においても例外ではなく、森林破壊、土壌や水源の汚染などを引き起こし、環境の悪化を招いています。

農業と環境は切っても切り離せない関係にあります。今後も食料の生産を続けていきたいのならば、こうした環境の悪化を食い止め、改善し、保全していかなければなりません。

一方、日本はあまり有機農業が盛んではありません。その理由として、日本は高温多湿の気候であり他国よりも病虫害の被害に遭いやすく安定した収量を確保するには農薬の使用が避けられない、病虫害のリスクを抑えるため非効率的な多品目栽培をとる必要があり有機農業の大規模化が困難、有機農産物は高付加価値であるものの栽培にコストがかかり慣行農業よりも収益が低下してしまうことなどが挙げられます。

とはいえ近年農業に取り組む若年層では有機農業を取り入れているケースが多く、今後の農業の発展のためにはこれら若年層の農家を支援することが重要です。しかし、有機農業は収量が少なく、さらに安定しないことから、販路を確立することが困難であるという課題を抱えています。

坂ノ途中は、こうした新規就農者に対し、収量が少なく安定していなくても農産物を適正な価格で継続的に販売できる仕組みを構築することで、農業を始めやすい・続けやすい世界の実現を目指しています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB サステナブル 化学 合成 小売 新規就農 新規就農者 有機栽培 有機農業 株式会社 流通 環境 環境負荷 生産物 脱炭素化 資金調達 農家 農業 農産物 農薬
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

自然言語処理AIを活用したSaaS提供の「ストックマーク」がカスタマー・サポート体制構築パッケージ「Zendesk Support Suite」を導入
2020年12月2日、株式会社Zendeskは、ストックマーク株式会社が、「Zendesk Support Suite」を導入したことを発表しました。 「Zendesk Support Suite」は…
レーザー核融合商用炉の実現を目指す「EX-Fusion」が26億円調達
2025年6月5日、株式会社EX-Fusionは、総額約26億円の資金調達を発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は56億円になります。 EX-Fusionは、レーザー核融合商用炉の実現を目…
「アプリコット・ベンチャーズ」と「デライト・ベンチャーズ」による社会人向け起業支援プログラム「Springboard 2021」 募集開始
2020年12月24日、株式会社アプリコット・ベンチャーズは、株式会社デライト・ベンチャーズと共に、「Springboard(スプリングボード)2021」を開催し、2020年12月24日(木)から開始…
クラウドロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」を開発する「ラピュタロボティクス」が64億円調達
2022年4月20日、ラピュタロボティクス株式会社は、総額64億1,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ラピュタロボティクスは、次世代クラウドロボティクスプラットフォーム「rapyut…
クラウド郵便サービスを展開する「atena」が「日本郵政キャピタル」と資本提携
2022年12月14日、atena株式会社は、日本郵政キャピタル株式会社と資本提携を行ったことを発表しました。 atenaは、クラウド郵便サービス「atena」や、エンタープライズ向けクラウド郵便サー…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集