注目のスタートアップ

創薬基盤技術「AI創薬3.0」を活用した自社創薬事業と製薬企業などとの共同創薬事業を展開する「iSiP」が2.3億円調達

company

2023年8月22日、iSiP株式会社は、総額2億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

iSiPは、創薬基盤技術「AI創薬3.0」を活用した自社創薬事業と、製薬企業などとの共同創薬事業を行っています。

AI(ソフトウェア)だけでなくハードウェア技術も融合し、AI・機械学習技術・物理シミュレーション技術・HPC技術の3つを組み合わせ、AI創薬3.0をリードしています。


創薬は、まず出発点となる化合物の探索から始める必要があります。このプロセスは、多数の医薬品の候補となる化合物データベースの中から、有機合成の専門家の知見・経験をもとに実験を行い、有望な化合物を探索します。

このプロセスは2年から4年と長い期間がかかりますが、必ずしも薬の開発が成功するとは限りません。さらには、創薬には莫大なコストがかかり、その成果の予測が難しいため、開発期間とコストは創薬企業にとって長年の悩みの種となっていました。

近年はさまざまな研究が飛躍的に進展し、核酸医薬、細胞治療、遺伝子治療など、新たな医薬品・治療法が実用化されています。一方で、こうした新たな創薬研究は難度も高いものであり、新薬を作りだせる確率も低下しています。

したがって、創薬プロセスを大幅に効率化する技術が求められており、AI創薬はそうした創薬基盤技術のひとつです。

AIは膨大なデータから新たな知見を見いだすことを得意とするテクノロジーであるため、化合物探索に適用することで、従来の手法と比較して大幅な効率化と成功率の向上を実現することができます。

iSiPが手がけているAI創薬3.0の現時点でのパフォーマンスは、困難とされていた創薬標的でのヒット化合物の取得、創薬成功率の高いヒット化合物の取得、ヒット化合物取得までのコストを1/10・期間を1/2に削減と目を見張るものとなっています。

研究開発を主体としたビジネスでは、ビジネスとして軌道に乗るまでの研究開発費用が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI創薬 AI創薬3.0 iSiP シミュレーション テクノロジー 事業 創薬 創薬基盤技術 医療 医薬品 株式会社 機械学習 製薬企業 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

スマート・フットウェア「ORPHE」開発の「no new folk studio」が資金調達
2020年1月8日、株式会社no new folk studioは、資金調達を実施したことを発表しました。 スマート・フットウェア「ORPHEシリーズ」を開発しています。 現在、アシックスと共に、走行…
飲食店のオールインワンシステム「Mmenu」を提供する「Mmenu Japan」が資金調達
2023年7月4日、株式会社Mmenu Japanは、資金調達を実施したことを発表しました。 Mmenu Japanは、飲食店のオールインワンシステム「Mmenu」を開発・提供しています。 セルフオー…
心臓リハビリ治療用アプリなどを開発する「CaTe」が1億円調達
2022年3月10日、株式会社CaTeは、1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、Coral Capitalです。 CaTeは、外来心臓リハビリを自宅で行うことができる心臓リハビリ治…
「資金調達freee」β版に新たに中京銀行の事業者向けフリーローン「はやわざ-α」を掲載
freee finance lab株式会社は、「資金調達freee」β版において株式会社中京銀行が提供する個人事業主向け証書貸付「事業者向けフリーローン「はやわざ-α」」の掲載を開始することを発表しま…
P2P互助プラットフォームを運営する「Frich」が1.7億円調達
2022年9月8日、Frich株式会社は、総額1億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Frichは、P2P互助プラットフォーム「Frich」を運営しています。 友だち同士などのグル…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集