創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2023年8月9日AIを活用した心不全診療支援プログラム医療機器を開発する「Cubec」が4,000万円調達
2023年8月9日、株式会社Cubecは、4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
引受先は、ゼロイチキャピタルです。
Cubecは、AIを活用した心不全診療支援プログラム医療機器の開発を行っています。
心不全の治療に特化し、個々の患者に対してリスク判定と治療案の提示を行うAIプログラムです。これにより、かかりつけ医の治療最適化と専門医への紹介判断に関する意思決定を支援します。
この事業は、国立循環器病研究センターをリーダーに、琉球大学、帝京大学、名古屋大学医学部附属病院、九州大学病院、株式会社Cubecの共同研究として進めているものです。
Cubecは、事業開発・実用化・普及を担当しています。
今後、プログラム医療機器としての承認取得を目指し、2027年のサービス提供開始を目標としています。
今回の資金は、サービス開発の加速に充当します。
日本の死因は、上位からがん、心疾患、老衰となっており、これらが全死因のうち半数ほどを占めています。
2022年の全死因のうち心疾患は14.8%とかなりの割合を占めています。また、年間約20万人が心疾患によって亡くなっています。
心疾患は高齢化に伴って患者数が増加している病気であり、今後さらに高齢化が進展する社会においては、心疾患への対策が重要なテーマのひとつとなっています。
心不全は、心臓のポンプ機能が低下し、全身の血液が滞ってしまう状態です。症状としては、胸の痛み、動悸、息切れなどをもたらします。
何も対策を行わなければ徐々に悪化していくことから、慢性心不全ではステージの進行を防ぐことが治療の目的となります。つまり心不全治療は長期的につき合っていかなくてはならないものであり、その治療方針や日々の診療においてはかかりつけ医が大きな役割を担います。
一方で、現在心不全を専門としないかかりつけ医は、治療の調整や大病院などへの紹介の判断が難しく、大きな負担がかかっています。
Cubecらは、この課題を解決するため、診療情報をもとに治療選択肢を提示し、医師の診療判断を支援するAIソフトウェア/サービスを開発しています。
社会課題を解決するビジネスには投資家の注目も集まっています。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | AI Cubec キューベック プログラム プログラム医療機器 リスク 医療 心不全 心不全診療支援プログラム医療機器 株式会社 治療 診療 資金調達 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2020年8月17日、株式会社イエソドは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 散らばった人事・組織情報を統合し、各種SaaSのアカウント発行・権限設定を自動化するSaaS統制プラットフ…
2021年2月8日、スパイスコード株式会社は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 セントラル・キッチン・サービス「ロカルメオーダー」を提供しています。 自社ブランドの食品を、簡単、スピ…
2019年11月8日、WASSHA株式会社は、総額10億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 未電化地域向け電力サービス「WASSHA」を提供しています。 安定した収入を持たない層に…
2020年6月1日、株式会社sustenキャピタル・マネジメントは、3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 バランス型投信やロボット・アドバイザーとは一線を画す、品質の高い分散投資をスマートフ…
2023年10月20日、株式会社ウタイテは、総額4億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ウタイテは、2.5次元IPの開発・運営を手がけています。 今回の資金は、2.5次元IPの開発…
大久保の視点
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…