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2023年8月1日「舗装点検・道路巡視の支援技術」 「点検支援技術性能カタログ」に掲載する技術を公募
2023年7月28日、一般財団法人国土技術研究センターは「舗装点検・道路巡視の支援技術」に関する公募について発表しました。
舗装をはじめとする道路施設の定期点検や巡視は、知識と技能を持つ者(定期点検を行う者)の目視あるいは機器を用いた手法によって行われます。
一方、この方法は、目視やさまざまな支援技術を組み合わせて点検・巡視を行うなど、道路管理者ごとに適切な点検計画を立てることが必要であり、そのために利用する機器や技術等の特徴や能力に関する分かりやすい情報が求められています。
しがたって、国土交通省では、点検支援技術について、その特徴や能力を容易に確認・比較できるように、舗装の点検の各技術の性能値をカタログ形式でとりまとめた「点検支援技術性能カタログ」(「性能カタログ」)を策定・公表しています。
「舗装点検、道路巡視の支援技術」の公募は、舗装点検・道路巡視の柔軟な対応につながるよう、性能カタログの掲載技術の拡充を図ることを目的とするものです。
また、応募技術に対しては実道試験を実施し、一定以上の技術の性能等が確認できたものについては、性能カタログに技術情報を掲載する予定です。
公募技術
以下の(1)あるいは(2)のいずれかの全てのリクワイヤメントを満たす技術。
(1)「『舗装点検』の点検支援技術のリクワイヤメント」
・性能評価項目(ひび割れ率、わだち掘れ量、IRI)の全て、またはいずれかの評価項目について、全ての区分(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)を判定できる技術であり、目視と同等以上の精度を有すること
・点検データの区分判定は、ICTやAIを用いて自動で判定できるものであり、判定結果が効率的に利用できるること
・位置情報・点検結果等を含む情報を、汎用性のあるデータ形式でアウトプット(出力)できる機能を有していること
・点検にあたって特段の交通規制が不要となる技術であること
・車両搭載機器型、専用測定車両型または、ビッグデータ活用型であること
・舗装点検の性能評価項目以外にもその他の項目を同時に測定可能な場合は、その旨を記載すること
(2)「『道路巡視』の点検支援技術のリクワイヤメント」
・性能評価項目は、表に示す道路巡視項目のうちいずれかの項目とする
・評価項目について、ICTやAIを用いて自動で判定できるものであり、判定結果が効率的に利用できるること
・位置情報・画像・巡視結果等を含む情報を、汎用性のあるデータ形式で、速やかにアウトプット(出力)できる機能を有していること
・道路巡視にあたって特段の交通規制が不要となる技術であること
・車両搭載機器型あるいはビッグデータ活用型を基本とするが、専用測定車両型も可能とする
・道路巡視の性能評価項目だけでなく、その他の項目を同時に測定可能な場合は、その旨を記載すること
自動車などの車両の円滑な走行を支援するアスファルト舗装は、社会を支える重要なインフラのひとつです。
アスファルト舗装は、施工速度が速い、建設初期費用が比較的安い、補修・修繕が容易、走行車両の乗り心地が良い、騒音・振動が小さいといったメリットがあります。
一方で、耐摩耗性が悪く轍ができやすい、高温時に変形しやすいといったデメリットがあり、使用状況にも左右されますが、おおよそ5年から10年ごとに舗装補修を必要とします。
劣化したアスファルト舗装は、四輪車両の走行性に影響を与えるほか、バイク・自転車などの二輪車両の転倒事故の原因にもなります。
そのため舗装の点検と補修は重要な取り組みですが、現在の点検技術は、効率的に点検が行える路面性状測定車が大型であり幹線道路以外では活用が難しい、局所的な損傷を検出できない場合がある、人力での画像判別が必要であり業務に時間・コストがかかる、といった課題を抱えています。
そのため、新たな測定方法・技術が求められています。
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