注目のスタートアップ

電動キックボード・電動自転車のシェアリングサービス「LUUP」を展開する「Luup」が36億円調達

company

2023年11月7日、株式会社Luupは、デットファイナンスとアセットファイナンスにより総額約36億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Luupは、電動キックボードや小型電動アシスト自転車などの電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP(ループ)」を運営しています。

マイクロモビリティによる交通インフラを担う企業として、今後も車両数やポート数や展開エリアの拡大を進め、さらに交通ルールの啓発や安全対策に注力し、サービスを進化させていくとしています。

今回の資金は、ポートの新設や、車両の増台、交通ルール啓発などの安全対策強化に充当します。


温室効果ガスの排出削減が国際的に推進されているなか、環境に配慮した移動手段の社会実装は重要なテーマのひとつとして認識されています。

日本では自動車が一般的な移動手段として定着しています。しかし、現在の利用方法は、1人乗りかつ短距離での移動が主流であるため、軽自動車であってもオーバースペックの状態にあります。

この課題を解決するものとして、モビリティシェアリングサービスと公共交通機関の併用が挙げられます。

小型電動モビリティのなかでも国際的に注目を集めているのが電動キックボード(電動キックスクーター)です。

キックボードは自転車よりも単純な構造であり、乗るために修練をほとんど必要としません。さらにモーターを内蔵して電動とすることで、より少ない労力で移動することが可能となります。

2023年7月の道路交通法改正により、日本では電動キックスクーターは「特定小型原動機付自転車(特定小型原付)」として分類され、16歳以上であれば運転免許が不要で、ヘルメットの着用は努力義務となり、運転が容易になりました。

それに加え、以前は歩道の走行が禁止され、常に車道を使用する必要があった電動キックボードですが、新たな改正によって、速度制限が6km/h以下であり、最高速度を表示灯で点滅させることで歩道の利用も可能となりました。

ただし、日本の道路インフラは主に四輪車を対象として設計されており、二輪車や電動キックボードなどの新しいモビリティにとって、安全面での課題が存在する地域も多くあります。

そのため、電動キックボードをさらに普及させるためには、安全性に関する課題を解決することが重要です。

事業の大きな成長のためには戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Luup キックスクーター シェアリング シェアリングサービス マイクロモビリティ モビリティ ループ 交通 交通インフラ 安全対策 小型 株式会社 自転車 資金調達 電動 電動アシスト 電動キックボード
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

オンラインギフトサービス「Giftmall」などを運営する「ギフトモール」が50億円超調達
2024年10月22日、株式会社ギフトモールは、総額50億円超の資金調達を実施したことを発表しました。 ギフトモールは、オンラインギフトサービス「Giftmall(ギフトモール)」や、専属バイヤーが厳…
体調データを基に研究・解析を行う研究開発型ベンチャー「HERBIO」が1.2億円調達
2021年1月20日、株式会社HERBIOは、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 HERBIOは、自身の研究により直腸温(深部体温)と臍部周辺温度の相関性を確認しています。…
令和5年度「共創モデル実証プロジェクト」事業選定・追加公募
国土交通省は、令和5年度「共創モデル実証プロジェクト」の事業選定・追加公募について発表しました。 地域の多様な関係者の「共創」により地域公共交通の「リ・デザイン」を進めるため、「共創モデル実証プロジェ…
自動抑草ロボット「アイガモロボ」を開発する「有機米デザイン」が2億円調達
2022年6月10日、有機米デザイン株式会社は、2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、井関農機株式会社です。 有機米デザインはヤマガタデザイン株式会社のグループ会社で、田んぼの自動…
サブオービタルスペースプレーン(有翼式再使用型ロケット)を開発する「SPACE WALKER」が5.5億円調達
2022年3月31日、株式会社SPACE WALKERは、総額5億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 SPACE WALKERは、サブオービタルスペースプレーン(有翼式再使用型ロケ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集