注目のスタートアップ

空き家所有者・地域・事業者・自治体をつなぐマッチングプラットフォームなどを手がける「空き家活用株式会社」が「オリエントコーポレーション」と資本業務提携

company

2023年7月27日、空き家活用株式会社は、株式会社オリエントコーポレーション(オリコ)と、資本業務提携に合意したことを発表しました。

空き家活用は、空き家活用データシステム「AKIDAS(アキダス)」や、空き家マッチングプラットフォーム「空き家活用ナビ」、空き家物件のクラウド管理から利活用斡旋までをパッケージした空き家対策サービス「アキカツ自治体サポート」、空き家対策情報などを発信するWebマガジンの運営などを行っています。

オリコとは、空き家を対象としたローン商品の商品化において協業しており、2023年6月上旬から提供を開始しています。

今回の提携により、「アキカツローン」の拡大を目指し、より強い連携を行います。


国内では少子高齢化と東京一極集中が深刻な課題となっています。これにより地方では人口が減少し、税収の減少や活力の衰退が進んでいます。

こうした背景から、全国的に地方創生に向けた取り組みが推進されています。

地方創生の取り組みにはさまざまなものがありますが、そのひとつに空き家の利活用があります。

国内では人口減少と高齢化によって空き家数の増加が続いています。

総務省「平成30年住宅・土地統計調査」によると、全国の空き家は848万9,000戸(総住宅数の13.6%)であり、2013年から約30万戸増加しています。また、都内に限っても平成30年時点で約81万戸存在しています。

空き家は放置しておくと、老朽化による倒壊、台風や大雪による倒壊、落雪、景観の悪化、放火などによる火災といった問題の原因となります。つまり地域社会にとって空き家は住みにくさの原因のひとつとなるということです。

一方で、空き家は管理・解体に費用がかかることから、費用をかけたくない、あるいはそのような費用がないという人がいるほか、住んでいる場所が空き家から遠いため、管理したくてもできないという人が数多く存在しています。

したがって、空き家の活用は、こうした空き家問題を解決し、さらに地域に新たな価値をもたらしたり移住を促進したりできることから、地方創生において高い注目を集めているのです。

空き家活用株式会社は、空き家問題解決につながるさまざまなサービス・プロジェクトを展開しています。

オリコとの協業により展開している「アキカツローン」は、空き家購入を対象とした住宅ローンです。

一般的な住宅ローンは、築年数が古い中古物件だと借りられる額が低かったり、そもそも借りることができなかったりします。

そのため空き家を取得する際にはまとまった現金が必要となり、これが空き家購入の大きなハードルとなっていました。「アキカツローン」はこうした問題を解決するものであり、今後のさらなる成長も予測されます。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業などとの提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AKIDAS Webマガジン アキカツ アキカツローン アキダス オリエントコーポレーション オリコ クラウド サービス サポート パッケージ プラットフォーム マッチング ローン ローン商品 不動産 事業 利活用 商品 地域 対策 情報 株式会社 発信 空き家 空き家ローン 空き家問題 空き家活用 管理 自治体 資本業務提携 金融商品
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「FINOLAB」がスタートアップ向けのバックオフィス・シェアリング・サービス「SUBPOSI」を開始
2020年6月4日、株式会社FINOLABは、「SUBPOSI(サブポジ)」を開始することを発表しました。 「SUBPOSI」は、スタートアップ向けのバックオフィスのシェアリング・サービスです。 第1…
「カスタメディア」食器のシェアリング・サービス「EPOCH TABLE」をリリース
石塚硝子株式会社は、「EPOCH TABLE(エポック テーブル)」を2020年7月1日にリリースしたことを発表しました。 「EPOCH TABLE」は、国内食器メーカー初の食器(テーブル・ウェア)の…
ヴィーガン商品専門EC「ブイクックスーパー」などを運営する「ブイクック」が1.1億円調達
2023年1月26日、株式会社ブイクックは、総額1億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ブイクックは、ヴィーガン商品専門EC「ブイクックスーパー」、ヴィーガンレシピ投稿サイト「ブイ…
音源のサブスク原盤権を販売・購入できるプラットフォームなどを手がける「OIKOS MUSIC」が1.5億円調達
2023年9月20日、OIKOS MUSIC株式会社は、総額1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 音源のサブスク原盤権を販売・購入できるプラットフォーム「OIKOS MUSIC」…
植物性卵(プラントベースエッグ)「UMAMI EGG」を開発する「UMAMI UNITED」が2.4億円調達
2023年8月23日、UMAMI UNITED JAPAN株式会社は、総額2億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 UMAMI UNITEDは、BtoBを対象に加工度が低い原料素材と…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集