注目のスタートアップ

建設業向けBPaaS「Photoruction」を提供する「フォトラクション」が17億円調達

company

2023年7月19日、株式会社フォトラクションは、総額約17億円の資金調達を実施したことを発表しました。

フォトラクションは、建設業向けBPaaS「Photoruction」を開発・提供しています。

写真管理・図面管理・工程管理などをはじめとした施工管理の業務プロセスを効率化するSaaS機能と、検査の準備・施工計画書の作成・工種別黒板管理などの建設業独自の業務プロセスを標準化するBPOサービスを提供しています。

このクラウドを介してビジネスプロセスまでを提供するサービス形態をBPaaS(Business Process as a Service)といいます。フォトラクションは、SaaSからBPaaSへと進化することで、建設生産をテクノロジーで標準化し、業界課題を解決する建設プラットフォームへと成長することを目指しています。

今回の資金は、サービスの強化、バリューチェーンの拡大、オペレーションの増強、リレーション基盤の強化に充当します。


建設業では高齢化と若年層の減少が深刻な課題となっています。建設業はさまざまな産業を支えているため、建設業の衰退は経済に大きな影響を与えることになります。

そのため、建設業では抱えている課題を解決するため、デジタル化による業務効率化・生産性向上や、テクノロジーの活用などが進められています。

フォトラクションは、2017年11月から、建設現場の生産性を向上させるSaaS「Photoruction」を提供しています。

一方、こうしたSaaSは特定の業務の効率化は可能であっても、業務プロセス全体を効率化することはできません。そこでフォトラクションは、2022年10月から、建設業独自の業務プロセスを標準化するAI-BPOサービスの提供を開始しています。

AI-BPOとは、AI技術を活用し、従来よりもオペレーションを効率化することで、安価での提供を可能としたBPO(Business Process Outsourcing)のことです。

BPOは、業務プロセスを一括して外部に委託できるため、大幅な業務効率化を実現できます。

さらに近年は、SaaSとして提供されるテクノロジーと、人間の労働力・スキルを組み合わせ、業務プロセスの自動化・最適化を図るBPaaS(Business Process as a Service)というサービスモデルが登場し、次世代のBPOサービスとして注目されています。

BPaaSは、テクノロジーを駆使して効率化を図っているため、従来のBPOよりも安価であり、さらに業務の繁閑や状況に応じてクラウド上で委託する業務量などを細かく調整できる、業務データの蓄積・共有が可能、業務プロセスの集約・標準化が可能といった特徴があります。

「Photoruction」は、建設業向けのBPaaSとして進化し、建設業の大幅な業務効率化・生産性向上に貢献することを目指しています。

デジタル化による業務効率化はさまざまな業種にとって重要なものとなっています。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

また、大規模なシステム整備には資金調達も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BPaaS BPO Photoruction SaaS アウトソーシング フォトラクション 建設 建設業 株式会社 業務効率化 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

SFA(顧客・営業管理システム)「SALES GO ISM」を開発・提供する「SALES GO」が6.5億円調達
2025年6月12日、SALES GO株式会社は、総額6億5000万円の資金調達を発表しました。 SALES GOは、SFA(顧客・営業管理システム)「SALES GO ISM」や、営業管理代行サービ…
ブランドコスメをお得に購入できる会員限定通販サイト「Pantrii」運営の「Parchie」が1.2億円調達
2022年10月6日、株式会社Parchie(代表取締役:神崎陸)は、総額約1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Parchieは、ブランドコスメをお得に購入できる会員制通販サイ…
高齢入院患者のせん妄の発症リスクを予測するAI医療機器を開発する「Delispect」にBD Fundが出資
2025年8月6日、ヘルスケア・ライフサイエンス領域に特化したインキュベーション型ベンチャーキャピタルであるBD Fund株式会社は、Delispect株式会社に出資したことを発表しました。 Deli…
BIMデータの可視化・分析プロダクト「OpenAEC」シリーズを開発する「ONESTRUCTION」がデットファイナンスによる1億円調達
2024年7月18日、ONESTRUCTION株式会社は、株式会社山陰合同銀行と日本政策金融公庫の協調により、1億円のデットファイナンスを行ったことを発表しました。 ONESTRUCTIONは、ope…
サイバー・セキュリティ事業展開の「エーアイセキュリティラボ」が資金調達
2020年7月13日、株式会社エーアイセキュリティラボは、資金調達を実施したことを発表しました。 AIによりセキュリティ診断を行う「AI診断」の提供やサイバー・セキュリティ関連のコンサルティングと、S…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集