従業員のメンタルを整えるアバターカウンセリングサービスを提供する「MentaRest」が基幹予約システムのβ版をリリース

tips

2023年6月30日、株式会社MentaRestは、提供する「MentaRest」において、基幹予約システム(β版)を新たにリリースしたことを発表しました。

「MentaRest」は、仮想空間内でアバターを介し、従業員のメンタル不調に関するカウンセリングを行うサービスです。

アバターを介することで、カウンセリングを受けることの心理的なハードルを低くし、また、自己開示を促しています。

在籍カウンセラーは、臨床心理士あるいは公認心理師であり、顧問精神科医がサービス設計・品質管理を監修し、エビデンスに基づいたカウンセリングサービスを提供しています。

今回リリースした基幹予約システム(β版)は、利用者とカウンセラーの予約調整フローを最適化する機能です。

これまでは運営スタッフが人力で予約調整を行っていましたが、今回の基幹予約システムの実装により、予約完了までのリードタイムの短縮、業務効率化を図ります。

また、n対nの予約調整が必要なサービスにおいては、これまでシステムが実用化されていないことから、士業マッチングなどへの横展開による収益化も視野に入れています。


厚生労働省「第13回 地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会」(2022年6月9日)の参考資料によると、精神疾患を有する総患者数は、約419.3万人(入院:約30.2万人、外来:約389.1万人)となっています。

また、入院患者数は年々減少傾向にありますが、一方で外来患者数については、2002年に223.9万人だった患者数が、2017年には389.1万人へと増加していることがわかります。さらに新型コロナウイルス感染症の流行に伴う外出自粛などにより、国内では鬱病の患者が増加したとの報告もあります。

メンタルヘルスの不調は目に見えず気づきにくいものです。時には本人ですら気づかないこともあります。そのため、本人自身が気をつけるだけでなく、職場などにおいてもメンタルヘルス対策が重要となっています。

とくに、国内では労働者の自殺者の増加が課題となっていました。この自殺者増加の対策のため、職場でのメンタルヘルス対策が推進され、2015年12月から労働者50人以上の職場ではストレスチェックが義務化されるなど、国を挙げての取り組みが進んでいます。

一方、精神疾患にはいまださまざまな偏見があります。この偏見のことを「スティグマ」と呼びます。スティグマには、周囲に知られると社会的な不利益があるかもしれないといった考えのほか、精神疾患を持つ人が自分自身に対して抱く偏見なども含まれます。

精神的に不調があったとしても、このスティグマのせいでクリニック・病院に行くことを選択できないケースが相当数あることがわかっており、クリニック・病院に行くという心理的なハードルをなくすような環境の整備や仕組みが求められています。

メンタルヘルスにおけるオンラインカウンセリングやオンライン診療は、誰にも知られることなく利用できるため、こうしたスティグマの影響を受けることが低いという特徴があります。そのため適切な治療を受けられる機会を増やすことができます。

アバターカウンセリングサービス「MentaRest」はこうしたオンラインカウンセリングの一種です。また、一般的なオンラインカウンセリングと異なり、仮想空間とアバターを利用することを特徴としています。

アバターとは、デジタル空間などにおいて自身の分身として利用する3DCGなどのことです。「MentaRest」は、アバターを介することで、カウンセラーの表情などがわからなくなることから、より気軽に相談や自己開示ができるというメリットがあります。

心身の状態は仕事をするために重要です。また、人を雇う場合、自分だけではなく従業員の状態も管理しなくてはなりません。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「オフィス移転手帳」では、ストレスチェック実施のノウハウについて詳しく解説しています。

また、働きやすい環境を整備することも重要であり、そのための資金調達も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ MentaRest β版 アバター カウンセラー カウンセリング システム マッチング メンタル リリース 予約 予約調整 仮想空間 公認心理師 従業員 心理 株式会社 精神科 臨床心理士
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
事業計画書とは?書き方の18ステップやメリットを解説!
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
起業の仕方サムネイル
起業の仕方を大解剖!初めての素人でも失敗しない起業の6つのステップと手順とは?
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

二次交通のデジタル化とその活用を推進する「RYDE」が資金調達
2021年5月21日、RYDE株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 地域交通や二次交通のデジタル化とその活用を推進しています。 2021年2月に、鉄道・バス・路面電車・旅客船などの乗車券…
在宅縫製サービス「MY HOME ATELIER」運営の「ヴァレイ」が5,100万円調達
2022年4月27日、株式会社ヴァレイは、総額約5,100万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ヴァレイは、在宅縫製サービス「MY HOME ATELIER」、ブランドの成長を加速させるアクセ…
会計税務の相談プラットフォーム「会計・税務君」を開発する「Huberitus」が「HBD(光通信グループ)」と資本業務提携
2023年6月21日、Huberitus株式会社は、株式会社光通信グループの連結子会社である株式会社HBDを引受先とする第三者割当増資を実施し、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 Hube…
料理人と飲食店のマッチング・プラットフォーム「smallkitchens」運営の「Gifukuru」が資金調達
2021年1月26日、株式会社Gifukuruは、資金調達を実施したことを発表しました。 料理人と加盟店舗の空き時間をマッチングし、オリジナルのお弁当の販売ができるプラットフォーム「smallkitc…
AIを活用した長時間心電図解析ソフトウェアを提供する「カルディオインテリジェンス」が4.3億円調達
2022年8月15日、株式会社カルディオインテリジェンスは、総額4億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 カルディオインテリジェンスは、AIを活用した医療機器の開発を行っています。 …

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集