注目のスタートアップ

プロフィールサイト「lit.link」やコミュニティSNS「WeClip」を展開する「TieUps」が「J.フロントリテイリング」と資本業務提携

company

2023年6月29日、TieUps株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、JFR MIRAI CREATORS Fundです。また資金調達とあわせ、大丸松坂屋百貨店やパルコを傘下に持つJ.フロントリテイリング株式会社と業務提携契約を締結したことも発表しています。

TieUpsは、プロフィール作成ツール「lit.link(リットリンク)」と、コミュニティSNS「WeClip(ウィークリップ)」を開発・運営しています。

「lit.link」は、SNS・ブログ・商品販売ページなどを、写真・動画を利用してビジュアルリッチにまとめられる無料ツールです。

「WeClip」は、コミュニティ単位でフォローするコミュニティSNSです。各コミュニティのユーザーを3段階の権限にわけ、モデレーターのコミュニティ内のトラブルへの素早い対処や、良質な情報の循環を実現する仕組みを構築しています。2023年3月に、ビジネス版の「FRM Dashboard」をリリースしています。

J.フロントリテイリングとはこれまでも、大丸松坂屋百貨店の社内コミュニティの構築や、パルコのスタートアップ留学生の受け入れの取り組みなどで交流を行ってきました。

今回の提携・出資をきっかけに、J.フロントリテイリングの強みである実店舗での顧客接点と、TieUpsのデジタル上のコミュニティ運営ノウハウやシステムをかけ合わせ、ファンの熱量を最大化し、より魅力的な体験価値の提供を目指します。


近年企業では、ファンマーケティングや、コミュニティマーケティング、ロイヤル顧客(ロイヤルカスタマー)の育成などが注目されています。

実は、企業の売上の8割は全体の2割の顧客がもたらしているといわれています。これをパレートの法則と呼びます。

ファンはこの2割の顧客にあたります。ファンは単純なリピーターではなく、その企業やプロダクトに深い愛着があるため、他社から新たなプロダクトやサービスが出たとしても感情的な理由により乗り換えることはありません。さらには、口コミなどによって自身が利用しているプロダクト・サービスを積極的に他者におすすめします。つまりファンは企業の売上にとってもマーケティングにとっても重要な存在といえます。

さらに近年は、市場が飽和状態にあり、プロダクトやサービスの機能性だけで勝負ができなくなっています。また、SNSの爆発的な普及により、情報はすぐに流れ、埋もれていく時代となっています。そのため効果的なWebマーケティングを実施するには、かなりの資金力を必要とします。

こうした背景から、ファンやそのコミュニティを起点としたマーケティングが注目されているのです。

ファンマーケティングは企業の価値を高めるためにも活用されています。このマーケティングはSNSでの情報発信やコミュニケーションが重要ではありますが、比較的コストがかからない方法であるため、創業期にも実施できるマーケティングのひとつです。「冊子版創業手帳」では、SNSの活用ノウハウを詳しく解説しています。

また、事業の成長には資金調達も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ LINE SNS コミュニティ ファン 株式会社 資本業務提携 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

定額制の全国住み放題・多拠点コリビング・サービス「ADDress」が全国100拠点に到達
2020年12月4日、株式会社アドレスは、「ADDress」が、全国100拠点に到達したことを発表しました。 「ADDress」は、定額制の全国住み放題・多拠点コリビング・サービスです。 資本提携を結…
「リウボウ」が「Shima&Co」に出資 シード・テクノロジーを活用したプロテインの商品開発・販売へ
2023年3月24日、株式会社リウボウは、Shima&Co株式会社に出資したことを発表しました。 Shima&Coは、共同創業者であるザック・ベル博士が沖縄科学技術大学院大学で開発した技術である「シー…
代理店などパートナー企業との共同営業を支援するSaaS「Hiway」を運営する「ハイウェイ」が1.2億円調達
2022年7月21日、株式会社ハイウェイは、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ハイウェイは、代理店などパートナー企業との共同営業を支援するSaaS「Hiway(ハイウェイ…
社債発行・購入プラットフォームを運営する「Siiibo証券」が資金調達
2025年4月16日、Siiibo証券株式会社は、資金調達を発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は約16億円となります。 Siiibo証券は、社債発行・購入プラットフォームを運営しています…
高付加価値体験の開発・販売などを手がける「エクスペリサス」が3.5億円調達
2025年7月18日、エクスペリサス株式会社は、総額3億5000万円の資金調達を発表しました。 エクスペリサスは、高付加価値な旅・体験の開発・提供を通じ、日本の魅力を世界に発信する観光系スタートアップ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集