注目のスタートアップ

「JR東日本ローカルスタートアップ合同会社」が日本酒「クラフトサケ」を展開する「haccoba」に出資

company

2023年6月8日、JR東日本スタートアップ株式会社は、JR東日本ローカルスタートアップ合同会社を設立し、投資第1号案件として、株式会社haccobaに投資を実行することを発表しました。

haccobaは、新しい日本酒「クラフトサケ」を展開しています。

「クラフトサケ」では、ジャンルの垣根を超えた自由な酒造りを行っています。

日本酒の発酵過程でビールの原料であるホップを加えた商品をメインのお酒として展開しています。

クラフトビールの自由な発想をもとに日本酒をつくり、これまでにない体験を届けることを目指しています。

JR東日本ローカルスタートアップ合同会社は、地域に根差した事業を推進するローカルスタートアップ企業との共創活動を加速することを目的に、ローカルスタートアップ企業への出資を行います。


国税庁が公表している「酒のしおり(令和4年3月)」によると、成人1人あたりの酒類消費数量は1992年前後をピークに減少傾向にあります。ピーク時には101.8リットルあった消費量は、2020年には75リットルへと大幅に減少しています。

さらに、今後の少子高齢化に伴う成人人口減少により全体としての酒類消費量も低下していくことが想定されており、アルコール飲料業界はこの状況にどう対応するかが重要なテーマとなっています。

とくに清酒は1973年度にピーク(177万キロリットル)を迎え、その後減少し、2020年度には41キロリットルと、ピーク時の3割以下の水準となっています。清酒はその消費量の減少が著しく、この課題を解決することが重要です。

近年は、特定名称酒と呼ばれる本醸造酒・吟醸酒・純米酒については販売総数が伸びており、高品質な日本酒のニーズが高まっており、日本酒においては高単価・高品質な酒の市場開拓が近年のトレンドとなっています。

こうした中、haccobaは、酒造りにクラフトビールのマインドを取り入れるという特徴的な酒造りを行っています。

日本酒の発酵過程でビールの原料ホップを加えるという製法は、東北の一部地域に伝わるどぶろく製法「花酛」をもとにしており、ただ新しいだけでなく、伝統・歴史をリスペクトした酒造りを行っています。

企業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、融資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ アルコール 嗜好品 日本酒 株式会社 清酒 飲料
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

認証・閉域化・通信制御を一元管理するクラウドプラットフォームを提供する「closip」が資金調達
2022年9月12日、株式会社closipは、アセンテック株式会社に対して第三者割当増資を実施したことを発表しました。 closipは、独自のネットワーク技術「LTE over IP(LTE 仮想化技…
Web3関連コンサルティングなどWeb3事業を展開する「HashPort」が資金調達
2023年4月18日、株式会社HashPortは、資金調達を実施したことを発表しました。 HashPortは、2018年から、ブロックチェーン技術の研究開発に取り組んでいます。 ブロックチェーン関連コ…
VR/XRコンテンツの配信プラットフォーム「Blinky」を運営する「アルファコード」と「WOWOW」が資本業務提携
2023年7月6日、株式会社WOWOWは、株式会社アルファコードと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 アルファコードは、VRや2Dの動画をフルHDや8Kなど高画質・高音質で配信する映像配…
NFTによる地方創生を推進し「ふるさと納税NFT」などを手がける「あるやうむ」が資金調達
2024年5月21日、株式会社あるやうむは、資金調達を実施したことを発表しました。 調達額は、2023年11月に発表した前回資金調達と合わせて1.17億円となりました。 あるやうむは、「ふるさと納税 …
ペプチド医薬品開発の「ひむかAMファーマ」が資金調達
2022年1月14日、ひむかAMファーマ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 指定難病の潰瘍性大腸炎などに対する新たな治療薬として、ペプチド(アミノ酸の結合体)医薬品「HM201」を開発…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集