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2023年6月5日マーケティングリサーチプラットフォーム「エモミル」を開発する「ヴィアゲート」が資金調達

2023年5月31日、ヴィアゲート株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。
ヴィアゲートは、マーケティングリサーチプラットフォーム「エモミル」を開発しています。
表情解析技術や視線計測技術を中心としたテクノロジーの力を駆使することでマーケティングリサーチをアップデートし、より簡単で深く確かな顧客インサイトにたどり着くことができるプラットフォームの提供を目指しています。
「エモミル」は、2023年冬のローンチを予定しています。
今回の資金は、エンジニアの採用、開発陣の強化に充当します。
マーケティングリサーチとは、マーケティング活動において発生するさまざまな課題を解決することを目的に、消費者・顧客から直接データを収集し分析することを指します。
マーケティングリサーチは、企業のマーケティング活動を成功させるため、消費者から顕在ニーズや潜在ニーズを引き出します。
マーケットリサーチは、大きく定量調査と定性調査の2つにわけることができます。
定量調査は、Web調査、電話調査、郵送調査、FAX調査、会場集合調査などにより、顧客にアンケート調査を実施し、統計的なデータを収集する調査です。
具体的な数値を集めることができるため、データをもとにした意思決定につなげやすいという特徴があります。
定性調査は、グループインタビュー、デプスインタビュー、訪問面接調査、行動観察調査など、インタビューや行動観察などにより、数値では測ることができない、さまざまな顧客の意見・行動・心理を収集する調査です。
コアな情報を得ることが可能であるため、マーケティングにおける課題の解決法や、新商品開発などのためのアイデアを得られることもあります。
しかし定性的な情報を入手するリサーチは、顧客の回答、表情など、さまざまな情報を統合して顧客の隠された心理を見抜く必要があります。
この仕事は実施者のスキルによって大きく左右されるため、一定のクオリティを保ったリサーチを実施することが難しい、水平展開しにくいといった課題があります。
そこで近年はAIなどのテクノロジーを活用し、こうした定性情報をより確実に収集・分析できるサービスが登場しています。
ヴィアゲート株式会社のコメント
このニュースを受けまして、ヴィアゲート株式会社よりコメントが届きました。
・今回の資金調達の目的は何ですか?
今回は開発力の補強を目的に資金調達を実施しました。
ヴィアゲート株式会社は開発中のマーケティングリサーチプラットフォーム「エモミル」を通じて、マーケティングリサーチをテクノロジーの力でアップデートし、企業の価値創造をサポートすることが目標です。
私たちヴィアゲートは、実はもともとITやテクノロジーにとても強い企業です。ビズもテックもリテラシーが高いメンバーであるものの、今回手がけているのはプラットフォームであり、ソフトウエア単体ではありません。
プラットフォーム開発は大型開発にあたるため、シードラウンドの企業にはリソース面でとてもハイカロリーです。
難易度が高い目標に対してカルチャーフィットを伴い、開発を強く前に進めるメンバーを募ること。自分たちが自信を持ってサービスを提供するために、できる限り外注ではなく内製で開発を進めること。この2点を満たすことで、開発対象のスリム化、シュリンクをできる限り抑え、機能の集合体ではなくサービス全体として早期のローンチを目指しています。
・今後の展望を教えてください。
マーケティングリサーチは将来的に、調査手法・調査環境・調査対象の3つの観点で、より人の生活に溶け込むオーガニックなものになっていくと予想しています。そのうえで、開発中のエモミルが持つ可能性は、マーケティングリサーチを新たなステージに昇華させると確信しています。
マーケティングリサーチには元来、根本的な課題があります。これは、オーガニックな調査手法をいかに担保するのか、という課題です。生活者の行動において、何かに回答する、記載する、インタビューを受ける、というのは特定の条件下、コンテキストを前提に実施されるものです。エモミルは「観る」という行動に注目することで、人が1日のうち睡眠時間以外は自然に行う行動を基にリサーチを実施します。私たちはアンケートやインタビューの実施を決して否定することはなく、これらは生活者の視聴データから特徴値を示すセグメントを対象に実施する方が、より事実に則し、効率的で、かつ生活者にも負荷の少ない調査スキームになると考えています。
ヴィアゲートの今後の展望として重要なもう一つのポイントは、調査被験者を、パネル・モニターではなく、「生活者」そのもののままいかに調査できるか、という点です。これは、調査環境・調査対象をいかに普段の生活のままにしておけるか、と言い換えることもできます。詳細は割愛しますが、現状、エモミルでも様々なアプローチでこれら環境・対象の担保を目指しているものの、まだ完全ではありません。しかし、私たちのロードマップ上ひとつ確かな事として、近い将来、SDK/APIをクライアント企業様へ提供し、これらをご利用いただくことで、普段生活者から視聴されているwebコンテンツがそのままオーガニックな調査エンジンに変わる、という仕組みを構想中です。
この流れに合わせて、視聴データの提供がより自然となるよう、メリットやプロフィットの設計を伴いながら、生活者や社会を啓蒙していく予定です。
・読者へのメッセージをお願いします。
現在、ヴィアゲートではエモミルのテストマーケティングに参加を希望される企業様を継続募集しています。このテストは6月末から実施される予定ですが、おかげさまで好評をいただきながらも、まだ若干の参加枠がございます。テストは完全無料ですので、動画やECサイト・webサイトを調査してみたい企業様がいらっしゃれば、この機会にぜひお声がけいただければと思います。
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