注目のスタートアップ

現場コミュニケーションのワンストップソリューション「BONX WORK」を提供する「BONX」が資金調達

company

2023年5月24日、株式会社BONXは、資金調達を実施したことを発表しました。

BONXは、現場コミュニケーションのワンストップソリューション「BONX WORK」、一般向け音声ソリューション「BONX」を提供しています。

「BONX WORK」は、音声とテキストにより各個人がシームレスにつながるコラボレーションプラットフォームです。

専用のイヤホン・アプリケーション・インターネット回線を利用し、チームで会話を行うことができます。

一般的な通話アプリと異なり、常時通話につながっているわけではなく、発声すると通話が開始されるシステムとなっています。空間のノイズなどが拾われないため、建設土木、医療介護、小売流通、宿泊、飲食などにおいて不快感なくシームレスなコミュニケーションが可能となります。さらにデータ通信量も削減できます。

また、複数人で通話を行っても会話が埋もれず、対面での会話のように話すことができます。

通話以外の機能としては、会話内容を録音・テキスト化して保存・通知する機能、チャット機能、チャット読み上げ機能などを備えています。

もとはスキーなどのアウトドア環境でのコミュニケーションのために開発されたツールであり、2017年12月から法人向けのチームコミュニケーションツールとして「BONX WORK」の提供が開始されました。

今回の資金は、「BONX Anywhere」の進化・普及、業界特化のサービスとの連携機能の強化、アナリティクス機能の進化に充当します。

「BONX Anywhere」は、プライベートクラウドやオンプレミス環境など、さまざまなネットワーク環境要件に合わせ、どのような環境でも「BONX WORK」を利用可能にする機能です。


世界の労働人口の約80%は、建設・製造・農業・運輸・教育・ヘルスケア・小売・ホテルなどのノンデスクワーカーです。国内では約半数がノンデスクワーカーとなっています。

ノンデスクワーカーは労働人口においてかなりの割合を占めているものの、提供されてきたデジタルツールのほとんどはデスクワーカー向けのものであり、ノンデスクワーカーはデジタル化の恩恵を受けることができていないという状況にあります。

現場においても、感染症対策のためにチャットツールやビデオ通話などが利用されることがありますが、現場におけるコミュニケーションをこれらツールで代替することは機能面で難しいものとなっています。そのため現場では電話やトランシーバー(インカム)でのコミュニケーションが主流となっています。

しかし、電話の場合はいちいち掛けなくてはならないこと、トランシーバーの場合は距離の制限があることなど、いくつもの課題があります。つまり現場のコミュニケーションには多くの改善の余地が残されているといえます。

こうした背景のもと、BONXは現場における声によるコミュニケーションをデジタル化する「BONX WORK」を提供しています。

「BONX」は、もとはスキーなどのアウトドアスポーツの際のコミュニケーションのために開発されたツールであり、風切り音などのノイズを抑制したり、限られた通信環境でも通話を成り立たせる仕組みを実現しています。

さまざまなデジタルツールが登場している現在、企業を成長させるためには、自社に最適なテクノロジーやシステムを導入・活用することが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BONX BONX WORK アプリ アプリケーション イヤホン コミュニケーション コラボレーション テキスト デスクレスワーカー ノンデスクワーカー プラットフォーム ワンストップ 会話 株式会社 現場 資金調達 通話 音声
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

植物由来有用成分の微生物発酵生産プロセスを開発する「ファーメランタ」が2億円調達
2023年6月14日、ファーメランタ株式会社は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ファーメランタは、植物由来有用成分の微生物発酵生産プロセスの開発などを手がけています。 合成生物学を…
専門医による遠隔集中治療ソリューション開発の「T-ICU」が1.38億円調達
2019年7月31日、株式会社T-ICUは、総額1億3,800万円の資金調達を実施したことを発表しました。 専門医による遠隔集中治療ソリューションを開発・提供しています。 遠隔地から集中治療医や専門医…
「Propre Japan」がAIにより不動産の時価評価とバリュー・アップ・プランを提示するサービス「propREPORT」をリリース
2020年10月13日、株式会社PropreJapanは、2020年10月13日に「propREPORT(プロップレポート)」をリリースしたことを発表しました。 「propREPORT」は、AIにより…
素材業界向け研究開発データ管理プラットフォーム開発の「ランデフト」が7,000万円調達
2021年10月20日、株式会社ランデフトは、総額約7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 材料科学分野の研究開発データ管理プラットフォームを開発しています。 材料科学分野の研究開発で…
ファッション業界特化SNS型採用プラットフォームの「READY TO FASHION」に「ディノス・セシール」が出資
株式会社ディノス・セシールは、株式会社READY TO FASHIONに出資することを発表しました。 READY TO FASHIONは、ファッション業界向けのSNS型の採用プラットフォーム「READ…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集