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高校向けICTシステム「entli for School」や高校新卒採用支援サービス「entli for HRbiz」を提供する「ENTLI」が資金調達

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2023年3月29日、ENTLI株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

ENTLIは、高校向けICTシステム「entli for School」や、高校新卒採用支援サービス「entli for HRbiz」(2023年4月提供予定)を展開しています。

「entli for School」は、学校に届くあらゆる求人票をデジタル化し、求人票整理業務の効率化やデータ共有を実現するサービスです。

「entli for HRbiz」は、求人票が生徒にどれくらい閲覧されているかを可視化する企業向けサービスです。

求人票や会社紹介資料をデータで学校に送付する機能や、採用サイトをノーコードで作成できる機能を備えています。


2020年度の高等学校卒業予定者の就職内定者は約16.7万人で、大学卒業者の就職者数は約44.6万人となっています。

また、高卒就職者数は、ここ10年ほど約17万人程度で推移していますが、高卒求人数については増加が続いており、2018年3月には約43万件となっています。

高卒採用は大卒採用などの新卒採用とは異なり、未成年者保護の観点などから独特の慣習や制度があります。

たとえば、高校生用の就職活動は学校から推薦を受けて就職活動を行う学校斡旋が一般的です。

高卒採用を行う企業はハローワークを通じて求人票を作成し、その求人票を高校に提出して、就職希望の高校生を推薦してもらうという形で選考を行います。

また、高校生は9月中は同時に複数の企業への応募ができない「一人一社制」という就職慣行があります。

こうした学校斡旋と一人一社制によって高校生の就職内定率は非常に高い水準を保っているのですが、高校生の就職先の選択肢を狭めているというデメリットも指摘されています。

さらに、学校側の課題としては、大量に届くアナログな求人票を整理し、学生に最適な企業を選定するという業務に多大な負荷がかかっていること、学生は主に求人票の情報をベースに就職先を決定しなくてはならないことなどが挙げられます。

ENTLIは、こうした高校新卒の就職活動や、高校新卒を対象とした採用活動の課題を解決するため、高校向けICTシステム「entli for School」や、高校新卒採用支援サービス「entli for HRbiz」を展開しています。

ENTLI株式会社のコメント

このニュースを受けまして、ENTLI株式会社 代表取締役 本吉東行氏よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的と、今後の展望を教えてください。

今回調達した資金をもとに更なるサービスの機能拡充を行い、先生及び生徒にとってさらにより良い環境で就職活動をサポートできるよう価値提供を目指してまいります。

・読者へのメッセージをお願いします。

高校新卒就活を取り巻く環境は他にもテクノロジーで解決できる社会課題が山積みです。

すべての先生が生徒と向き合う時間と心のゆとりを持ちながら、より良い就職指導を行える環境にできるように、そして、生徒の企業探求の利便性向上、企業のより良い採用活動の実現を最大化するAll in oneのプロダクト開発・提供に取り組んでまいります。

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