注目のスタートアップ

スポーツジム向けオーダーメイドサプリメントサーバーなどを展開する「ドリコス」が1.5億円調達

company

2023年3月29日、ドリコス株式会社は、総額1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ドリコスは、ウェアラブルデバイスや体組成計などで取得されるヘルスデータをもとに、ユーザーの健康目標に応じた栄養素を自動的に調合するサプリメントサーバー機器の開発と、サービスの提供を行っています。

これまで、企業の福利厚生サービスや、コンビニエンスストアやドラッグストアの顧客向け栄養サービスなどで活用されています。

また、スポーツジム向けオーダーメイドサプリメントサーバー「GRANDE(グランデ)」は、2023年3月現在、100店舗以上(設置予定含む)で導入されています。

オーダーメイドサプリの提供だけでなく、体組成機「InBody」との体組成データの自動連携、体組成データ・生活習慣をもとにした配合提案、適切な目標設定などのアドバイスを行います。

ジム会員の満足度向上・継続モチベーション向上により、一般的なスポーツジム会員継続率に比べ、約3倍の継続率を実現しています。

今回の資金は、「GRANDE」の設置拡大、機能拡充、営業・カスタマーサクセス・開発人材の採用強化に充当します。

また、スポーツジムでの成功例をもとに、コンビニエンスストアやドラッグストアなどのリテール領域、介護領域とのシナジーも構築していく計画です。


国内のフィットネス業界は、健康意識の高まり、都市型の小規模店舗の増加、24時間営業の店舗の増加などを受け、2012年頃から少しずつ成長を続けています。

コロナ禍では実店舗の利用者は減少しましたが、オンラインフィットネスの利用者は増加しています。

コロナ禍を経て健康意識はさらに向上しているため、今後コロナ禍が本格的に収束するにつれ、実店舗の利用者も回復し、以前よりも成長するという期待も寄せられています。

フィットネス事業で売上を向上させるには、長くサービスを利用してくれる会員を獲得することが重要です。

ドリコスが提供するオーダーメイドサプリメントサーバー「GRANDE」は、ユーザーに最適なサプリメントを提供し、さらに目標設定などにおいて専属パーソナルトレーナーのようなアドバイスを行うため、顧客満足度の向上、ひいては継続率向上が期待できます。

さらに、サプリメントなどの原価費用はかからず、売上シェア方式でランニングコスト実質ゼロで導入できるため、フィットネス事業者は低リスクで施策を実行することが可能です。

企業の成長には戦略的な資金調達や提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ GRANDE ウェアラブルデバイス ウェルビーイング オーダーメイド オーダーメイドサプリ オーダーメイドサプリメントサーバー グランデ サプリメント ジム スポーツ ドリコス フィットネス ヘルスケア ヘルスデータ 栄養素 株式会社 機器 自動 資金調達 運動
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

この記事を読んでいる方に編集部からおすすめ

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

便失禁・尿失禁の治療を目的とした細胞治療の研究開発を行う「イノバセル」が7億円調達
2022年5月9日、イノバセル株式会社は、総額7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 イノバセルは、切迫性・漏出性便失禁、腹圧性尿失禁を治療するための細胞治療薬の研究開発を行っています。 たっ…
婚活事業展開の「IBJ」が「長野銀行」と業務提携
2019年9月2日、株式会社IBJは、株式会社長野銀行と業務提携契約を締結したことを発表しました。 IBJは、結婚相談所ネットワーク「日本結婚相談所連盟」や、IBJ直営結婚相談所「IBJ直営メンバーズ…
家族信託の財産管理サービス「スマート家族信託」提供の「トリニティ・テクノロジー」が資金調達
2022年6月29日、トリニティ・テクノロジー株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、SBIインベストメント株式会社、株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ、株式会社常陽キ…
中高生向けタブレット教材提供の「atama plus」が15億円調達
2019年5月13日、atama plus株式会社は、総額約15億円の資金調達を実施したことを発表しました。 AIを活用した中高生向けのタブレット型教材「atama+」を開発・提供しています。 AIを…
「エスビージャパン」が自治体アクセラレータープログラム「47GROWTH」を始動
2021年8月10日、エスビージャパン株式会社は、「47GROWTH(ヨンナナ・グロース)」を設立したことを発表しました。 「47GROWTH」は、サスティナブルな地域振興を目指す、自治体型アクセラレ…

大久保の視点

明治大学でビジコン開催!優勝は明治大学文学部1年の大神千朋さん・多様性支援のDelquiデルクイ
2023年3月15日(水)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第1回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われた。 明治大学の各学部…
(2023/3/15)
「物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策」
2022年10月28日、「物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策」が閣議決定されました。 原材料価格の上昇や円安の影響などにより、エネルギー・食料品な…
(2022/11/4)
大手がスタートアップ買収で25%減税!創業手帳が背景を解説
大企業によるスタートアップ(新興企業)買収の際の法人税が軽減される方向で検討されている。既に、オープンイノベーション税制と言って買収ではなく、出資(増資)の…
(2022/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集