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商用EV車両の製造・販売を行う「EVモーターズ・ジャパン」が資金調達

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2023年3月27日、株式会社EVモーターズ・ジャパンは、資金調達を実施したことを発表しました。

これによりシリーズCラウンドでの資金調達は終了し、全ラウンド合計の資金調達額は総額47.25億円となりました。

EVモーターズ・ジャパンは、商用EV車両(バス・トライク・物流車)を製造・販売しています。

創業者である佐藤氏は30年以上にわたってリチウムイオン電池の充放電応用システムを開発しており、EVモーターズ・ジャパンはこの培ってきたリチウムイオン電池技術を応用し、世界最高クラスの低電力消費率・長寿命・高い安全性を備えたEVを開発しています。

今回の資金は、現在受注している車両の仕込み、今後想定される大量受注の案件に対応するための国内商用EV量産組立工場の建設、試作車両・デモ車の研究開発、組織体制の強化などに充当する予定です。


気候変動への対策のため、ガソリン車から環境負荷の低い電気自動車(EV)への転換が世界的に推進されています。

日本は「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」によりEV戦略について具体的な数値を示し、乗用車は2035年までに新車販売で電動車100%にすること、商用車については、小型車両は新車販売で2030年までに電動車を20%~30%、2040年までに電動車・脱炭素燃料車を100%にすることを掲げています。

一方で、2022年の電気自動車(EV)の国内販売台数は、前年比2.7倍の5万8,813台と増加しているものの、乗用車全体に占める割合は1.71%(前年0.59%)と依然として低くなっています。

国内においてEVが普及しない理由としては、充電スタンドなどインフラ整備が追いついていないこと、急速充電であっても15分~60分と充電に時間がかかり旅行といった長距離で利用しにくいこと、地方では充電スタンドが少なく利便性が悪いことなどが挙げられます。

しかし、この充電インフラの問題は個人でEVを所有する視点のものであり、社用車(商用車)では事情がすこし異なります。

社用車は走行ルートが決まっており、車両を保管・メンテナンスするための拠点が存在するため、個人ユーザーよりもEV運用のハードルが下がるという特徴があります。

さらに企業においては脱炭素化の取り組みが推進されていることから、社用車のEV転換のニーズが急激に高まっており、現在、法人向けのEVメーカーの注目が高まっています。

プロダクトの開発や事業の成長には豊富な資金が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
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